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#68 ご無沙汰しています
「ご無沙汰しています。」
ご無沙汰とは、長らく訪ねなかったり、便りをしないままでいる“無沙汰”を丁寧に言った言葉ですが、沙汰とはどんな意味があるのでしょう?
沙汰=①淘汰②評定、裁断、訴訟③政務の裁断処理④処置、取り扱い⑤主君や官府の指令⑥たより、音信⑦評判⑧行い、しわざ、事件
地獄の沙汰も金次第
これは、閻魔大王も金に左右されるという意味で、特に江戸時代後期に使われていました。
「この世は、金さえあればたいていのことは何とでもできる。」
なんて時代劇の悪い越後屋が浮かびます。
正気の沙汰じゃねえ
これは、まともな思考力・判断力を持ってそうしたとは思えないさま、気が違ったのかと疑われる様子を表します。
殺人事件の現場で、刑事が必ず言うセリフランキングに出てきそうです。
ご無沙汰も沙汰も特に理由もなく使っていますが、
発するタイミングや間の取り方、情景次第で、感情を揺さぶる言葉に生まれ変わることがあります。
例えば、学生時代に理不尽な別れ方をした女性が、何十年後かに家族4人で食事を楽しんでいるとこに、突然微笑みながら「ご無沙汰しています」と現れたらどうでしょう?
ちょっとドキッとしますね。
過去に何があったのか気になります。
なんとなく使う言葉でも、意識を向けると
想像力をかき立てられます。
違う視点で捉えてみると新たな気づきが得られます。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
godaigenso
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