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経営者のための数字力・第九章
経営が赤字に陥ると、「どうすれば儲けが出るのか?」ばかりを考えてしまいます。とにかく売上を増やす、利益を増やす、経費を減らすなど、即効性がありそうな事ばかりに目が向いてしまいます。
最も大事なWHY(ありたい姿やビジョン)は、どこかへ忘れてしまいます。
「利益を出すこと」「儲けること」がいつの間にか目的に変わってしまい
「儲けることで何を実現したいのか?」「なぜ起業したのか?」などの本来の目的を見失ってしまうのです。
この状態の思考パターンをBe・Do・Haveの法則で説明すると、
「Have+Do=Be」状態です。
これは、「必要なものを手に入れてから行動していくとありたい状態になれる」
残念ながらこの思考パターンは依存的です。
なぜなら、この順番だと環境や条件に振り回されて、自分で決められないのです。
・利益があれば・・・・
・良い人材がいれば・・
・景気が良ければ・・
次に、「Do+Have=be」の場合だったらどうでしょう?
「まずは行動して、必要なものを手に入れていくとありたい状態になれる」です。
これは行動ありきで、必要なものが手に入れば「満足感」は得られます。
「とにかくガンガン営業して売上を上げるぞ〜」的なものです。
さっきより望む状態には近づきやすくなりますが、もし一所懸命に行動しても、何も得られなかったらどんな気持ちになるでしょう?
残念ながらこの思考パターンは不足感や従労感です。
・全然まだ努力が足りない・・・
・もっと行動しなければ・・・
・こんなに頑張ってるに何故だ?・・・
では、「Be+Do=Have」の場合だったらどうなるのでしょう?
これは、ある質問を繰り返していくと、この思考パターンになっていきます。
では、V字回復を果たすための思考の書き換えについて解説したいと思います。
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