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『光の跡』記憶についての人生讃歌

【ずっと下書きに眠っていた文章】
2023/12/28

星野源(敬称略)の新曲があまりにも良すぎたため、ひさしぶりにnoteを書きます。

わたしはこの曲を聴いたとき、これは"記憶の歌"だと思った。
今年は個人的に「記憶」について考える(というか感じ入る)ことが多かったから、このタイミングでこの曲がリリースされて、自分が感じていたことと綺麗に重なったのかもしれない。


少し個人的な話になってしまうが、わたしは今年就職が決まる年だった。わたしは教員を志望していたので、年が明ける前から採用試験の勉強と面接対策をヒリヒリする気持ちでずっと続けていた。
筆記試験のあった7月某日。わたしは大阪から東京都の試験を受けに行った。試験会場に電車一本で行ける池袋のホテルを取り、わざわざスーツケースで持ってきた参考書で最後の復習をして、ベッドに入り眠ろうとした。
しかし、なかなか眠れない。緊張のなかで寝ようとすればするほど、いろんな記憶がフラッシュバックしてきた。

悔しくて何クソともがき頑張った日々の記憶、努力が報われた記憶、誰かに大切に想われた記憶、誰かを大切に想った記憶、楽しくってはしゃぎまくって幸せだった記憶、こういった記憶がいつでも自分の奥の奥の方からじんわりと心を温めて、支えてくれているし、その記憶の上で日々生きているなと。自分が踏ん張らなきゃいけないときに、そういった記憶が助けてくれる。
記憶ってその人の中にしかないし、人の感じ方はそれぞれだから唯一無二のものだけど、その分かり合えなさ、危うさ、儚さがあるからこそ大事にしなきゃいけないなと思った。記憶を大切にすることは自分を大切にすることなのかなと思ったり。

この瞬間、この感情、この感覚ずっと忘れないだろうなっていう記憶をこの先も重ねていきたいなと思う。
そして他者の中にも大切な記憶がたくさん詰まっていることを忘れずに、大事にしていきたいなと思ったりした。

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