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【DaVinci Resolve】23.976fpsタイムラインに24fpsクリップを取り込むとラストの1f削られる件
こんにちは、OMAです。
またニッチな話になるんですが、DaVinci Resolveで「23.976fpsのタイムラインに24fpsのクリップを取り込むと最後の1フレームが削られてしまう」という問題があったので、その対処法を備忘録として残したいと思います。
前提: 23.976fpsのタイムライン
![](https://assets.st-note.com/img/1729240354-t9P64CBjRei8wyvXOHdqa1ks.png?width=1200)
事象: ラスト1フレームが表示されない
![](https://assets.st-note.com/img/1729240447-bFIf7iEsQoBVXkU9cG4urNKz.png?width=1200)
画像の通り、ソース(23.976fps)では120フレームあるのですが、タイムライン(24fps)に載せると最後の1フレームが表示されません。どんな尺のクリップだろうと最後の1フレームが削られてしまいます。(fpsの差が0.1%あるのは事実ですが、一律1フレーム削られるのはちょっと処理が解せないですね。)
対処法: クリップ属性で23.976fpsに変更する
![](https://assets.st-note.com/img/1729240985-HyJuWoTbq3vDcjR54hGzes0M.png?width=1200)
タイムライン、メディアプールどちらでも構いませんがクリップを右クリックして「クリップ属性」を開きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729241040-m7xcVsAtR2v1OLWEPYuCSDkB.png?width=1200)
映像>ビデオフレームレートの設定を「23.976」に変更し、「OK」をクリックします
![](https://assets.st-note.com/img/1729241102-ebYPsnFvQCBjV3IlfA4gDRiX.png?width=1200)
タイムライン上のクリップの最後のフレームを伸ばすと復活しました。
タイムラインに並べた後にこの処理を行うと、消えていたフレームを伸ばす作業が発生するので、タイムラインに並べる前にメディアプール上で行うことをオススメします。
なお、この処理は複数選択して一括で行うことも可能です。
この方法のミソは、「動画を変換しているわけではなくクリップ属性でfpsを変えているだけ」という点です。非破壊的に変更できるわけですね。(本来はハイフレームレート動画をスローモーションにしたりする場合などに使います。)
いつ使うのか?
冒頭でニッチな話と書きましたが、アニメ制作者には起こりうるシチュエーションかと思います。
通常のワークフローのAffterEffects(AE)から動画を書き出す場合は、書き出し時に23.976fpsで書き出せますが、ClipStudio Paint EX(クリスタ)から書き出す場合は24fpsで書き出すしかありません。
クリスタで線撮やコンテ撮を出すことも多々ありますし、インディー系の方の中にはクリスタで撮処理まで行う人もいるかと思います。
あるいはAEで24fpsで書き出す場合もあるかもしれません(個人的にはあまりやりませんが)。
そういった場合には、今回の対処法が役立ちます。「最後のフレームが表示されない…」と困った際は試してみてください。
逆の場合は?
逆の場合、つまり23.976fpsのクリップを24fpsタイムラインに並べるとどうなるのか?
これは本当に逆で、頭のフレームが1増えました。
頭の8コマボールドがなぜか9フレームあり、頭を抱えていたらタイムラインが24fpsになっていました。Why?
ということで、異なるフレームレートのクリップは取り扱い注意、という話でした。
ちなみにこの対処法ですが、かなりの確率でやり忘れて24fpsのままタイムラインに並べてしまうインシデントが発生しました。
なのでそのうちResolve Scriptでなんとかしようと考えています。
それではまた。
追記: 2024/10/18
音声尺が0.1%変わるので、長尺クリップだと聞こえ方が変わるかもしれません。