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地方私鉄の旅 Vol.3/ 若桜鉄道

若桜鉄道

若桜鉄道は鳥取県の山間を走る営業キロ19.2kmの全線非電化の第三セクターです。国鉄・若桜線時代から残る施設の多くが国の登録有形文化財に認定されており、若桜駅には蒸気機関車や国鉄ディーゼル機関車が保存されています。特別なイベントも開催されており、心躍らせる鉄道ファンも多いことでしょう。一方観光列車の運行、鳥鉄印や鉄印帳など、新しい楽しみもたくさんあります。

6月中旬、梅雨の合間の30度を超える暑い日でしたが、今回も一日乗車券と徒歩で撮影してきました。

出発はJR因美線との接続駅である郡家(こおげ)駅。朝の車内は登校の高校生で溢れ、まるで都会の通勤ラッシュのようでしたが、最初の停車駅・八頭高校前で学生さんは一斉に下車。車内に残った乗客はなんと3人だけ。突然、ローカル線の旅が始まりました。

若桜駅

木造駅舎と石積みのプラットホームが迎えてくれました。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

若桜鉄道を象徴するのはC12とDD16ではないでしょうか?両車ともとても綺麗な状態で保存されています。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

若狭駅には、機関車だけでなく転車台や給水塔などの設備も残っています。入構券(300円)を購入すると、整備された構内で自由に撮影出来ます。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II
OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II
OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

駅舎は水戸岡鋭治氏のデザインで改修されたもので、レトロな外観を損なうことなくモダンに生まれ変わっています。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

待合室は図書室を併設していて、お洒落なカフェのようです。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

上の駅舎の写真は2枚ともOM-1のデジタルシフトを使っています。手持ちのM.ZUIKOレンズがシフトレンズに早変わりする、駅舎ファン、建物ファンの皆様にオススメの機能です。

デジタルシフトの詳しい解説
小竹直人・OM-1の魅力 Vol.3/ デジタルシフト撮影

隼ラッピング車両

若桜駅を満喫したので、列車で移動します。乗車するのは隼ラッピング車両。
若桜鉄道の隼駅は、SUZUKIのバイク「隼」と同名なことからライダーの聖地となっています。そこで登場したのが隼ラッピング車両で、これまでに何回かデザインが更新されているそうです。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

実は以前、京都の鉄道博物館の若桜鉄道のイベントでこの車両と会ったことがあります。その時からこの車両に乗りたい、撮りたいと思っていました。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO


因幡船岡駅

若桜鉄道の魅力の一つは駅です。木造の駅舎や石積みのホームは、往年の姿を今に伝えています。因幡船岡駅は、のどかな田園の中にポツンと佇む風情のある駅で、赤い屋根が印象的です。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

八頭号がやって来ました。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

駅のそばにお花畑がありました。そこで待っていると、先ほど乗ってきた隼がやってきました。手前の草を前ボケにしましたが、AI被写体認識AF(鉄道認識)を使うと列車にピントを合わせ続けて撮影できます。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO

さらに5分ほど歩き、第一八東川橋梁にやってきました。円形の石の橋脚と緑色のガーター橋は、国鉄時代にタイムスリップしたかのようです。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

青い昭和号がやってきました。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO


八東駅から徳丸駅まで

八東駅で下車して線路沿いを歩き始めると、お花が逆光で光っていました。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO

さらに歩いて、若桜鉄道の撮影ポイントとして最も有名な第2八東川橋梁に着きました。まずは上流側から撮影。川の流れが逆光でキラキラ輝いています。土手の桜が満開の時に来てみたいですね。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

続いて下流側に回りました。手前の滝は徳丸どんどと言われる自然の滝です。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO

いよいよ陽が傾いてきました。最後のショットは少し角度を変えて撮ってみました。

OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO

これにて撮影は終了し帰路につきました。



若桜鉄道は、古いものを大切に残しつつ新しいものも取り入れ、地元の方にも全国の鉄道ファンにも愛されている鉄道だと思いました。一人でも多くの方に若桜鉄道を楽しんで頂きたいと思います。

今回の撮影は小型軽量のOM SYSTEMの中でも特別に軽量なセットを持って行きました。標準ズームはF2.8のPROレンズ、望遠はF4.0の軽量PROレンズの組み合わせです。この2本を並べるとほぼ同じ大きさ、フィルター径も同じ62mmなので、徒歩が中心の撮影時はとても重宝します。暑い中たくさん歩きましたが、それも機材が軽いからこそです。是非お手にしてお確かめください。

今日の機材(軽量PRO Wズームセット)
カメラ:OM-1
レンズ:
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO


撮影・記事
河本 秀哉 / Hideya Kawamoto
OM SYSTEM 鉄道部 部長


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