3000文字チャレンジ!第90弾!【弁当】
弁当には、食材と一緒に作ってくれた人の感情がつめこまれている。
「おおきく、健康に育ってほしい」
「愛してる」
「◯ね」
など弁当にこめられた感情は色々あるだろう。
コンビニ弁当やスーパーの弁当に、こめられた感情なんてあるのかい??
すこし考えてみた。おおよそこんな感じであろう。
企業の感情「お買い上げおおきに。これからもお金をガッポリ儲けさしてや」
作ってる人たちの感情「単純作業あきたな」「まだ10分しかたってないのかよ」「働きたくないでゴザル」
さいきん、コンビニ弁当やスーパーの弁当もおいしくなっていると聞いた。
20年ほど昔、コンビニ弁当やスーパーの弁当が苦手だった。弁当の保存性をあげるためか塩をタップリ、塩のしょっぱさをごまかすために、甘い砂糖の霧をふりかけている味のイメージだった。
コンビニやスーパーで食べるものを選ぶときは、おにぎり2個、シャケ、タラコ。明太子でなくタラコのおにぎりが好きだ。なければ、シーチキンマヨネーズ、おかかを購入する。
なぜ??おにぎりなんだい??サンドイッチもあるのに??
小学生のとき参加していたボーイスカウトの弁当が、おにぎり3個と決められていた。
おにぎり3つが、母に作ってもらったはじめての弁当だった。母が作ってくれたおにぎりの具もシャケやタラコ、おかかがよく入っていた。
おにぎりは自分で握るより、他人に握ってもらったほうがおいしく感じる。感情がこめられているからだろうか?
他人が握ったおにぎりを、食べられない人が増えているらしい。たしかに調理環境を見ないとコワイのはわかる。おにぎりに毒をこめられていない限り、よろこんで他人が握ったおにぎりを食べたい。
小学生のときは梅干しのすっぱさが苦手だった記憶がある、いつからか梅干しも食べられるようになった。舌が鈍感になってくるとすっぱい物や苦い物、辛い物が食べられるようになるらしい。
小学生時代は給食だった。わかめご飯が大好きなレシピだった。
ただ牛乳とご飯の組み合わせは絶対に許さない。ヨーグルトを添えるとか対処できなかったのだろうか?
牛乳のかわりに緑茶を提供し、若いうちから子どもに緑茶文化をひろめればいいのにと思う。緑茶には殺菌作用もあり風邪予防にもなる、カフェインが含まれているのが子どもには問題か?
中学~高校時代は母に弁当を作ってもらい、ほぼ毎日学校にもっていた。
母は共働きであったが、ほぼ毎日2段の弁当を作ってくれた。基本の弁当は、上段が昨夜の残り物&卵料理、冷凍食品がつめられていた。下段には白米がはいっていた。
料理を作り出してから思ったことは、毎朝出社するまえに弁当を作るの大変だっただろうなとシミジミ思う。じぶんの弁当すら作るのめんどくさいヨ。
親の無償の愛がつまった弁当。「大きくなってほしい、元気でいてほしい」愛情たっぷりの弁当を6年間食べて育った。
なお身長は160cmでとまった。160cmないのだが四捨五入して160cmと書いておく。
母のような無償の愛や、母性を他人に求めてはイケないぞ。
付き合っているor結婚した他人が、毎日あなたのために弁当を作ってくれない。などと愚痴をたれようものなら、バチコーンとマザコンの烙印を押されるだろう。
母の愛情が基本と考えるのはダメ。母の無償の愛情は特別なものと考えるのがよろしい。
付き合っているor結婚した他人の愛情は有限である。
ある日ダムが決壊するように、ダム内から愛情があふれだし、ダム内に愛情はなくなる。愛情が枯渇すれば、愛情が戻ることはないだろう。
え?ダムの決壊をくいとめたい?
いいでしょう。ダムの決壊を防ぐ方法は『敬意をもつ』
弁当を作ってくれる他人に常に『敬意をもつ』
他人があなたの弁当を作るということは、他人の時間、弁当にいれる食材のお金を消費していることを決して忘れてはいけない。
弁当を作ってもらったら、「ありがとう」「おいしい」と最低限つたえよう。さらに弁当のおいしかったレシピ、見た目がキレいでよかった。など具体的につたえると、さらにポイントは高い。
グルメ番組やグルメ小説、漫画を読み、常日頃から料理をホメる言葉をストックしておくとよいだろう。いつもいつもオウムのように「おいしい」「おいしい」ではキツツキがダムに亀裂をいれるだろう。
弁当を作ってくれたお返しをするのも効果的だ。弁当を作るのにかかった費用+調理の手間賃をわたす提案をしてみるのもいいだろう。
アラフォー独身おっちゃんからのアドバイスだ。信じるも信じないもあなた次第。
作ってもらった弁当の改善点を伝えることは、悪いことではないと思う。
某料理漫画のおい◯んぼの主人公や、お父さんのように上から目線で弁当の改善点を伝えるのは絶対にやってはいけない。
改善点を伝えるときも、敬意をもち「十二単かよ」とツッこまれるほどオブラートでつつみ弁当の改善点を伝えよう。
改善点を伝えることで、相手もあなたのことがわかり、弁当を改善しくれる可能性がグーンと高まる。
人と人は会話し、理解し、仲を深めていくものである。おっちゃんは語る。
料理が苦手な人はいるので、料理がおいしくなるかは責任をもてない。
敬意をもつのが大事と伝えてきたが、あきらかにヤバい弁当は存在する。
肉しかない弁当。逆にサラダしかない草弁当。白米をカリフラワーに変えて提供した弁当のニュースも見たな。
麺が弁当箱にはいっており、麺をつかもうとしたら、麺全部が弁当箱からパコっととれた、麺ぜんたい接着弁当。
紹介した弁当は、ヤバいが笑えるヤバさである。
まったく笑えない、ヤバい弁当の話をしようと思う。
10年ほど昔、同じ会社に中年太りのアラフォーA(♂)さんがいた。そろそろ結婚に焦りだしたAさんは、婚活サービスに登録したと言っていた。
「痩せれば婚活もスムーズにいくんじゃないですか?」などダイエットの大変さを知らないおっちゃんは、Aさんにアドバイスしていた。アラサーを超えると一気におっちゃんの体重は膨張した。
ある日Aさんが手作り弁当を食べていた。いつもはマクドかコンビニ弁当を食べているのに。
「Aさん、料理はじめたんですか?」と聞いてみたら、婚活で知り合った女性に作ってもらったそうだ。返事をしたAさんのほっぺたがトロけそうだった。幸せなんですっておデコに書かれていた顔を覚えている。
3ヶ月後、Aさんは入籍した。
「結婚式はお金がもったいない」ということであげなかったそうだ。会社でご結婚おめでとう会をした。
おめでとう会で、Aさんのお嫁さんを写真をはじめて見た。「美女とビア樽」とお調子者のB君がからかっていた。おっちゃんも心のなかで「ビア樽、爆ぜろ」と思っていたのは内緒だ。
Aさんのお嫁さんは専業主婦になった。Aさんの弁当がパワーアップした。弁当にはいっている料理の種類が増え、彩(いろどり)も多彩になった。幸せなんですピンク色のオーラーが弁当からあふれているように見えた。
おっちゃんは、シャケおにぎりを"もそもそ”と食べていた。
Aさんが結婚してから1年ほどたったとき、事件はおこった。
B君がAさんの弁当箱から卵焼きをトンビのごとく強奪して、卵焼きをパクっと口にはこんだ瞬間、ペペッと卵焼きを吐き出した「しょっぱい、しょっぱい」とB君は叫んだ。
卵焼きをとられ、吐き出されたAさんは激怒した。お調子者Bを除かなければならない。
上司が必死に、AさんとB君の仲裁にはいった。おっちゃんはタラコおにぎりをボーっと食べていた。
上司がAさんの弁当を確認したところ、尋常ではない塩のしょっぱさとのこと。
おっちゃんも気になったので、シーチキンマヨネーズおにぎりのあてに、豚の生姜焼きを食べさしてもらった。しょっぱいベーコンや。おにぎりで口なおしをする。
お気づきの人もいるでしょう。
Aさんの結婚相手の女性は、言葉たくみにAさんに多額の保険金をかけさせ、塩分を摂取させ、ポックリさす計画だったようである。
殺意をこめられた弁当を、1年以上見続けたことになる。ゾっとした。
Aさんの貯金の使い込みが発覚したり、浮気をされていたり、離婚が成立したとき、Aさんはダイエットに成功していた。
おっちゃんは梅干しおにぎりを食べていた。
弁当にこめられた感情をつらつらと書いてみた。弁当は日本が世界に誇れる文化だと思う。フランスでは弁当のことをBentoというそうです。
お~しゃんりぜ~。べんと~しるぶぷれ~♪
パートーナーに感謝をこめ弁当を作る。意中の人を想って弁当を作る。
1000年後の日本でも、感情をこめて弁当を作っているのだろうか?
お腹がへったので、おにぎりを食べようと思う。
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