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23-24シーズンのスタッドランスの移籍市場での動きとシーズンへの展望
前書き
えー、以前書いたnoteでこんな事書いてました
伊東・ムネツィ・フリップ・GKのディウフ・守備的MFのマツシバらの主力が来シーズンの23-24シーズンも残る一方で、バログンがレンタルバックでアーセナルに戻る事になりおそらくバログンが22-23シーズンに残した21G2Aの大きすぎる数字を埋める事が求められます(ちなみに、22-23シーズンにスタッド・ランスが挙げたチーム得点数は45点)。
先月の21日に書き上げた自分のnoteを引用させてもらいましたが、スタッドランスの移籍市場での動きが順調な内容になっていたため自分でさえも「よし、このスカッドのままシーズン開幕だな!」と思っていたら、一寸先は闇を体現するヨーロッパサッカーの移籍市場の狂乱をまた味わう事になりました。単刀直入に言うと、昨シーズンの主力メンバーの一人だったボランチのロピがスペインに移籍、同じポジションのカユステがナポリに移籍、残り契約が一年のフリップも移籍が浮上しています
1.23-24シーズンの夏の移籍市場におけるスタッドランスの移籍市場での動き
前回のnoteでも触れた通り、スタッドランスは昨シーズンPSGにレンタル移籍したウーゴ・エキティケの買い取りオプション2850万€を元手にこれらの選手を獲得しました。
1.攻撃的MF テディ・テウマ(29) 32試合9G9A ベルギーのユニオンSGから460万€で移籍
2.FW アミーヌ・サラマ(22) 25試合3G1A アンジェから400万€で移籍
3.FW オマール・ディアキテ 23試合9G6A(オーストリア二部) オーストリアのRBザルツブルクからから250万€で移籍
4.GK ルドヴィク・バテッレ(40) 30試合 フランス三部のレッドスターFCからフリー移籍で獲得
5.SB ジョシュ・ウィルソン・エスブランド(20) 14試合出場(イングランド二部) イングランドのマンチェスターシティからレンタル移籍で獲得
6. 攻撃的MF レダ・カドラ(22) 29試合4G2A(イングランド二部) イングランドのブライトンから190万€で獲得
スタッドランスは移籍市場で7人を獲得すると言われていたので残りの予算で若いCBを獲得するのかと思いきや、ベルギーのKAAゲントから1200万€の移籍金でCBジョセフ・オクム(26)を獲得するという予想外の動きに乗り出します。これで移籍市場は終わりかな?と思っていたら、予想外の事にイングランドのトップクラブや同じフランスのストラスブールとの争奪戦を制して、U-20アフリカネーションズカップで4ゴールを挙げてU-20ワールドカップでも高い評価を受け、"ガンビアのハリケーン"と称されるFWアダマ・ボージャンの獲得に成功します。(正直、スタッドランスにトップクラブが争奪戦を行うほどの逸材が来るとは!)
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その後はボランチのロピを650万€のスペインのアルメリアに、昨シーズン余剰戦力だったCBのグラビオン・攻撃的MFのケバル、FWのホーンビーらを売却して移籍金1280万€以上を得ます。これが8月8日現在のスタッドランスの移籍市場での動向ですが、移籍金収支がまだ+1800万€あるため補強ポジションだった左WGの獲得にアタック、獲得ターゲットにオーストリア一部のLASKリンツの中村敬斗(23)、オランダ一部・アヤックスのモハメド・ダラミー(21)、デンマーク一部・FWノアシェランのエルネスト・ヌアマー(19)の三人に絞っています。フランスのメディア「ラ・パリジャン」はスタッドランスとLASKリンツのクラブ間合意を報道していますが、フランスの大手スポーツメディア「レキップ」と移籍市場における超有名ジャーナリスト「ファブリツィオ・ロマーノ」はラ・パリジャンの報道を無視しており、現状レキップとロマーノはスタッドランス側がアヤックスフロントにダラミー獲得に1600万€のオファーを提示したと報道しており、恐らくラ・パリジャンではなくレキップとロマーノの報道に信憑性があると思われます。
(追記:8月8日時点での事態はこうなっていましたが、翌日の9日に事態が急変しレキップでスタッドランスの中村敬斗獲得が報じられてメディカルチェックを待つだけになりました。おそらく、メディカルチェックで問題が無ければ中村敬斗はスタッドランスに移籍します。)
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ロピを放出したボランチは補強するのでは?と疑問に思われますが、個人的に恐らく左WGのターゲットを獲得した後に余った予算とカユステを売却した後に生じる移籍金を元手にボランチの獲得に移行するのではないかと思われます。しばらくは攻撃的MFにテウマとカドラを獲得したので、そのポジションを務めていたミュネツィを元のポジションであるボランチに戻すのだろうなと。
現状の移籍報道を観るに、昨年ターゲットにしていたスコットランド一部レンジャーズの守備的MFグレン・カマラ(27)を獲得ターゲットにしているようです。
放出面に関してはイタリアのラツィオ・ナポリがターゲットにしているカユステ以外にもベルギーのアンデルレヒトがフリップをターゲットにしていると報じられており、現行契約でフリップとの残り一年になっているため来夏のフリー移籍を阻止するために彼との契約延長を打診しつつ、500万€以上での売却を狙っていると報道されています。正直、フリップはどうなるか予想する事が難しいです…
追記:8月9日時点でカユステのナポリ移籍が確定しました。
8月9日時点でのスタッドランスが獲得した選手のまとめ
1.攻撃的MF テディ・テウマ(29) 32試合9G9A ベルギーのユニオンSGから460万€で移籍
2.FW アミーヌ・サラマ(22) 25試合3G1A アンジェから400万€で移籍
3.FW オマール・ディアキテ 23試合9G6A(オーストリア二部) オーストリアのRBザルツブルクからから250万€で移籍
4.GK ルドヴィク・バテッレ(40) 30試合 フランス三部のレッドスターFCからフリー移籍で獲得
5.SB ジョシュ・ウィルソン・エスブランド(20) 14試合出場(イングランド二部) イングランドのマンチェスターシティからレンタル移籍で獲得
6. 攻撃的MF レダ・カドラ(22) 29試合4G2A(イングランド二部) イングランドのブライトンから190万€で獲得
7.CB ジョセフ・オクム(26) 28試合1G1A(ベルギー一部) ベルギーのKAAゲントから獲得
8.FW アダマ・ボージャン(19) ガンビアのスティーブビコFCから獲得
9.WG中村敬斗(23) 31試合14G7A(オーストリア一部) オーストリアのLASKリンツから移籍
2.プレシーズンマッチの結果と今シーズンへの展望
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今シーズンのフランス・リーグアンが開幕されるまでにプレシーズンがフランス・フランス・ベルギーの各チームと6試合を行いましたが、結果は5勝1敗に終わる順調な結果でした。
7月15日スタッドランス2-3オイペン
得点者:オマール・ディアキテ、トゥーレ
7月20日スタッドランス3-1シャルルロワ
得点者:オマール・ディアキテ、ミュネツィ、セコンゴ
7月23日スタッドランス3-2アミアンSC
得点者:37分オマール・ディアキテ42分オマール・ディアキテ77分ミュネツィ
7月27日スタッドランス1-0ヘタフェ
得点者:68分オマール・ディアキテ
7月30日スタッドランス2-1レアル・サラゴサ
得点者:49分イブラヒム・ディアキテ88分トゥーレ
8月8日スタッドランス2-1トリノFC
得点者:67分フリップ90分ディアコン
プレシーズンマッチではRBザルツブルクから新加入のFWオマール・ディアキテが6戦5得点と好成績を収めており、昨シーズンの大黒柱だったバログンが抜けたセンターフォワードのレギュラー争いにおいてサラマ、ボージャンを突き放す結果を残しています。現状、昨シーズンのレギュラーだった右WGの伊東、右SBのフォケ、センターバックのアブデルハミドらに移籍の話は浮上していないためおそらくこのまま残留だと思われます。
今シーズンのスタッドランスの展望に入るとすると、去年は成績の低迷と会長との対立で前監督のオスカル・ガルシアがシーズン途中退任の結果に終わり、ベルギーで監督経験のあったアシスタントコーチのウィル・スティルを暫定監督に据えました。彼はチームの守備面の立て直しから入り、前監督時代から得点を挙げていたバログンやレギュラーの伊東・フリップ、ミュネツィに攻撃面を依存する形でリーグアンを戦って勢いに乗っていた時期には一時的な無敗状態を迎えていました。しかし、終盤はカウンター戦術に得点面で依存していた事を敵チームに対策されて失速、目標のリーグアンをトップ10入りを逃す事になります。
今シーズンはバログンがアーセナルに戻る事になる大黒柱不在の状態でしたが、移籍市場では複数の中堅~ベテランと獲得可能な若手をターゲットにして見事に立ち回る事に成功している状況でもあり、万全な状態で迎えるウィル・スティル体制二年目でもあります。個人的には今シーズンは昨シーズンの得点面をカウンター戦術に依存していた状況を何とか抜け出して、リーグアンを代表する若手監督という評価を上げてもらいたい。
また、スカッドの選手層を評価すると攻撃陣ではバログン以外にも前述の通りフリップにも移籍が浮上しておりリーグアンでの実績を残した選手が昨年のミュネツィと伊東しかいない状況です。恐らく、両WGのポジションを中村と伊東で固定しつつセンターフォワードはオマール・ディアキテ、サラマ、ボージャンの三人、攻撃的MFはベルギーから加入したテウマ、ドゥンビア、レンタルバックでチームに戻ってきたアミーヌ・リチャードソンの三人で争わせるのではないでしょうか。それ以外のポジションだと、左SBのジョシュ・ウィルソン・エスブランド、CBのケイタといった若手のレギュラー争いからの台頭を期待したいです。
スタッドランスはシーズンごとの移籍金を主力や活躍した選手を他のチームに売り払って、また若手選手や中堅~ベテランをターゲットにして獲得していくリーグアンの中小クラブである以上若手選手の台頭などが構造的に求められるクラブであるので、自身の能力・キャリア上の成長のためにも、是非とも若手選手たちにはピッチ上で活躍して自身の価値を証明してもらいたいです。