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ASEANの結束にほころび:中国への対応で見える各国の温度差


東南アジア諸国連合(ASEAN)は、一体性と団結を理念として掲げています。しかし、近年、中国の地域における影響力が増す中、加盟国間での対応や姿勢に明確な温度差が生じています。これにより、ASEANの結束にほころびが見え始めていると言えるでしょう。


中国の影響力と各国の対応


シンガポールの「ISEASユソフ・イサーク研究所」が行った調査によれば、ASEAN加盟国の有識者の中で「最も影響力が大きい国・地域機関」として中国を挙げた割合は、経済分野で59%、政治分野で43%と突出しています。


中国との親密な関係を深める国々:


ラオス:中国の資金援助により高速鉄道が建設されるなど、経済的な依存度が高まっています。


カンボジア:中国からの投資や援助で急速な経済発展を遂げており、軍事協力も進展しています。


マレーシア:新興国グループ「BRICS」への加盟を申請中で、中国との関係強化を図っています。



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