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クリスト論入門 クリストロンと相性の良いカード達

最終更新日:2025/1/10

こんにちは
クリストロン愛好家のことうゆみです。

クリストロン関係カード紹介シリーズの第2回となる本稿ではクリストロンと相性の良いカードを紹介します。クリストロンは水属性機械族で統一されたテーマであるため様々なサポートを受けることができます。

初回はクリストロン名称の各カードについて触れましたので、興味があればご一読いただけると幸いです。

本稿では特に単体で機能するカードのみを紹介します。
ギミック単位でクリストロンと相性がいいものについては後日公開予定の第3章で述べる予定です。
また、シンクロモンスターについては第4回で述べる予定ですので、ここでは省略します。


1. 展開に関わるもの

クリストロンは機械族・水属性統一のテーマであり、テーマ内のシステムモンスターがレベル3とレベル5に固まっているため、それらのサポートカードを採用する事ができます。
そこで本章では主にそれらのようなクリストロンの展開を補助できるカードについて記していきます。

なお、今回紹介するカードは、一部の例外を除いてデッキから墓地にクリストロンモンスターを送るカードまたはサーチするカードになります。
展開力の向上を図るカードについてはギミック単位での出張が必要になりますので、それらについては第3弾にて解説する予定です。

また、クリストロンは相手ターン中に状況に応じたシンクロモンスターを特殊召喚できるという都合上、縛りがつくものについては若干相性が悪いです。
そのため、本稿では縛りがつくカードも紹介しません。

スクラップ・リサイクラー

一枚初動になれる子

言わずとしれた機械族サポートです。
このカードは場に出た時に機械族モンスターをデッキから墓地へ送ることができます。このカードの効果でスモーガーをデッキから墓地へ送ることで、スモーガー1枚初動と同様の動きをすることができます。

他にもこのカードの効果はターン1や召喚条件の制限がないため、墓地から繰り返し特殊召喚することで複数枚の機械族を墓地に送ることができます。
例えば、以下のような展開を行うことでリンク2モンスターを場に出しつつ、クリストロン展開の初動となるスモーガーを墓地に送れます。

  1. スクラップ・リサイクラーを召喚し、効果でローズニクスをデッキから墓地へ送る

  2. リサイクラー1体で機械仕掛けの騎士をリンク召喚する

  3. 墓地のローズニクスの効果を発動し、自身の場に攻守が0/0機械族のクリストロン・トークンを特殊召喚する

  4. クリストロン・トークンをリリースし、機械仕掛けの騎士の効果を墓地のリサイクラーを対象に発動することで、対象のリサイクラーを自身の場に特殊召喚する。

  5. リサイクラーの効果でデッキから墓地へスモーガーを送る

  6. 場のリサイクラーと機械仕掛けの騎士でリンク召喚を行う

6.で特殊召喚するモンスターをサロス・ナンナにすれば、お馴染みのデモンスミス展開へと繋げる事ができます。
他にも、スクラップ・ワイバーンやスクラップ・ゴーレムを合わせて採用することで、さらに追加で1枚機械族を墓地に送りつつ、クリストロンの動きの前に3素材アポロウーサを特殊召喚することができるようになります。

上記で挙げたデモンスミス出張とスクラップギミックは次回に紹介する予定ですので本稿では省略します。

ジェネクス・ウンディーネ

昔はクリストロンでも強かった

比較的マイナーな機械族限定の墓地肥やしカードです。
スクラップ・リサイクラーとは異なり、コストで機械族モンスターをデッキから墓地へ送るため、うららや無効系誘発で墓地肥やしそのものを無効化されないです。その一方で、デッキに通常モンスターであるジェネクス・コントローラーを採用しなければならないため、現在ではあまり採用されないカードです。

ゴミではないらしい(DTストーリー内)

以前は1枚からハリファイバーに行けるカードであったため、リサイクラーを押し除けて採用されていましたが、現在では機械仕掛けの騎士などの新規カードとの兼ね合いや、ゲーム性の変化によりデッキスロットの重要性が増したことで通常モンスターをデッキに入れるリスクが以前よりも高まったことなど、基本的には向かい風に立たされているカードです。

おろかな埋葬

正式名称の方がピンとこない

説明不要のサポートカードです。本構築では1枚初動になる他、上記に挙げたモンスターの効果を無効化された際の貫通札にもなります。
おろかな埋葬の1枚初動については既に別の記事にて解説してありますので、そちらをご参照ください。

瀑征竜タイダル

OCGよりもMDで活躍しそうな雰囲気があるカード

上記2つは機械族限定の墓地肥やしカードでしたが、こちらは機械族ではなく水属性に着目した墓地肥やしカードです。手札の水属性モンスターまたはドラゴン族モンスターとタイダル自身の2枚を捨てることで、デッキから墓地へ水属性モンスターを送る事ができます。

上記に挙げたリサイクラーとウンディーネは単体で初動になるカードでしたが、こちらは1枚では初動になる事ができません。
その一方で、タイダルは手札コストさえ払えば召喚権を切らずにクリストロンモンスターを墓地へ送れるため、誘発の貫通札やケアなどに用いる事ができます。さらに、タイダルは本構築における任意の1枚初動との組み合わせで、最大展開を行える事ができるため、上記2枚とは異なるベクトルからクリストロンデッキをサポートできます。

他にも、上級クリストロンモンスターの効果は墓地であっても起動できるため、タイダルとの組み合わせることでタイダルの効果のコストを実質的に踏み倒すこともできます。
そのため、本構築ではおろまい初動は最も弱い初動であり、タイダル+クリストロンモンスターという組み合わせではおろまい初動と同様の展開ルートになるとしか言えませんが、コストで墓地へ送るクリストロンモンスター次第では、コストにしたカードの効果により展開を伸ばす事ができますので、実質的にはおろまい初動とは異なる展開になる事が多いです。
それらのルートを1枚づつ検証していく労力は決して少ないものではありませんが、それらのルートを把握しておくことが僅かながらも勝率に影響しますので、一度考えてみることをおすすめします。

また、タイダルは上記の他にも、返しのターンの打点要因になったり、シトリィの効果で墓地のタイダルとシンクロ召喚を行うことでタイダルが除外されるため、後続のタイダルを確保できたりするなど、様々な場面でクリストロンとシナジーを起こしますので、現在のクリストロンとの相性はかなり良いです。

これはマスターデュエルでの話にもなりますが、勇者ギミックの初動となる聖殿の水遣いは水属性のモンスターであり、墓地からでもサーチ効果を使えるため、タイダルの効果で手札のスモーガーを墓地へ送り、水遣いをデッキから墓地へ送ることで、勇者ギミックをしつつクリストロン展開をしたり、逆に水遣いとタイダルの2枚が手札にあれば、スモーガーを墓地に送れるため上記と同様の展開を行う事ができたりします。

彼岸の黒天使ケルビーニ

ベートベンの第九の歌詞(シラーの『人間讃歌』)にも出てくる

上記に挙げた2種の機械族ともタイダルとも異なる観点からクリストロンとシナジーを持つサポートカードです。
デッキから直接カードを手札に加える効果を持つクリストロンモンスターはスモーガーとシストバーンの2枚だけですが、そのどちらもレベルが3であるため、このカードの効果のコストとして墓地に送ったり、このカードのリンク素材にする事ができたりする点がクリストロンと相性が良いです。

本構築においては、レベル3を2体並べるギミックを採用してないため、採用が見送られています。
また、このカードはエクストラモンスターゾーンに出されますが、サルファドールやトリスタロスの効果発動後にかかる機械族以外のモンスターを特殊召喚できなくなる制約下では、このカードを何かの素材として有効活用できない上に、このカードがエクストラモンスターゾーンを占領している限りはゲニウスをエクストラモンスターゾーンに出せないため、現在のOCGでは採用されることはないでしょう。

しかし、勇者ギミックの初動になる聖殿の水遣いがレベル3であるため、マスターデュエルにおいては、ゲニウスの採用を押し除けてこちらが採用されることもあるかと思います。

機械仕掛けの騎士

本当の隠された効果、実は①説がある

クリストロン強化と同じ弾で登場した機械族汎用リンクです。
建前上はサイバー・ドラゴン強化となっていますが、明らかにサイバー・ドラゴンで採用するよりもクリストロンで採用した方が強いです。

スクラップ・リサイクラーの項目でも述べたとおり、このカードはリサイクラーとシナジーを持ちます。また、このカードを採用することでスモーガーが1枚初動になりますので、余程の理由がなければ必ず採用することになるであろう1枚です。

また、場の表側の永続魔法を破壊することで機械仕掛けの夜 クロック・ワーク・ナイトをサーチする事ができますが、本構築ではそのカード自体を採用していないため使うことはありません。
その一方で、リサイクラーを初動にする必要性が高いスクラップギミックを出張する際はおろかな副葬と機械仕掛けの夜を合わせて採用するため、こちらの効果を使うこともあるかもしれません。

機械仕掛けの夜 クロック・ワーク・ナイト

Knight(騎士)とnight(夜)という洒落
これには笑いのセンスが高い英国人も思わずにっこり

一応、クロック・ワーク・ナイトからサーチできる永続魔法です。主にメタビートで採用される本カードですが、クリストロンにおいては場の効果ではなく、墓地効果を目的に採用されます。

機械仕掛けの夜は墓地から除外し手札を1枚捨てることで地属性・機械族をデッキからサーチする事ができますので、おろかな副葬と合わせて採用することで、おろかな副葬を4枚目以降のスクラップ・リサイクラーとして扱う事ができます。

打たれた時の不快感はおろまいよりも強い

その際はスクラップ・ラプターが対立する候補として上がりますが、クリストロンはメインギミックの中でスクラップワイバーンのコストを捻出する事が難しいため、召喚権を切らずに場における副葬と機械仕掛けの夜が優先して採用されると思います。

このカードの登場で最も狂乱歓喜したのはオルフェ使いという噂を聞いた事がある

クリフォート・ゲニウス

名前の語源がspyral ジーニアスと同じ(字面を見れば割と明らか)

超重武者に採用されている事が記憶に新しい機械族の汎用サポートです。
魔法・罠の効果と、リンクモンスターが発動した効果を受けないといった非常に強力な耐性を持つ一方で、リンク素材に機械族2体を指定しています。
その素材指定もクリストロンであれば容易に供給できます。

トリスタロスが持つクリストロンモンスターをデッキから2体特殊召喚する墓地効果は同時に特殊召喚する効果であるため、特殊召喚するモンスターをゲニウスのリンク先にすればゲニウスの効果を誘発させられます。
その際にサーチできるカードはレベル5以上の機械族であるため、クリストロン名称ではサルファドールやサルファフナーをサーチでき、クリストロン以外ではマシンナーズフォートレスやセリオンズ・キング・レギュラスなどをサーチできます。
特にキング・レギュラスについては相手の発動した効果を無効にできる妨害札であるため、クリストロンの妨害力向上を図りたいのであれば、ゲニウスと合わせて採用すると良いでしょう。

さらに、ゲニウスの起動効果で表側表示の自身と相手のカードを対象にとり、それらを無効化する効果を持ちます。
このカードの存在により、厄介な永続を貼られても1枚であれば乗り越えられます。逆に自身の盤面で効果の対象にするカードは、表側であれば魔法・罠でも問題ないため、自身がコントロールするインクルージョンと効果を使い終えたクラスターを対象にする事が多いです。

上記のようにゲニウスはクリストロンと相性が良い一方で、トリスタロスの効果でこのカードのリンク先にモンスターを特殊召喚するルートは、0妨害の状況でニビルを受けざるを得ないタイミングが必ず生じます。
そのため、このルートを選択したことによりニビルが刺さるようになる点には注意が必要です。

無限起動リヴァーストーム

インフィニティにお株を奪われがちな子

ゲニウスと同様に主にキング・レギュラスをサーチするために採用されるカードですが、サーチ可能な範囲が若干異なり、本構築ではレギュラスかスクラップリサイクラーをサーチする事ができます。

本構築ではサイバー・ドラゴン・インフィニティを採用しているため、こちらのカードは採用していませんが、インフィニティはエクストラデッキの枠を最低でも2枚も食ってしまうため、エクストラに余裕がない際はインフィニティよりもこちらが優先して採用されます。

尤も、インフィニティを差し置いてでも採用したいカードがあるのであれば、いっそのことレギュラスを採用しないという選択肢もあります。そのため、このカードを採用する際は今一度構築をよく見直し、それでもレギュラスを採用する必要性が高いと判断した場合に限定されます。

アイアンドロー

個人的な思い入れ枠①

ハリファイバーが現役の頃のクリストロンは、ハリファイバー+シトリィ+エントリーのような場にモンスター2体、伏せ1枚のような状況でターンを返すという構築がありました。
その構築であれば、アイアンドローの発動条件を自然と満たせるため、まれに採用されていました。

現在のクリストロンは盤面にモンスターを3体以上並べてターンを返す事が多いため、基本的には採用されません。
もし、このカードを採用するのであれば、以前のようにエントリーやインパクトを構えてターンを返す構築になると思いますが、その構築について今の所考えたことはありませんので、これ以上言及するのは控えます。

2. 妨害に関わるもの

クリストロンは墓地のカードの枚数を調整するのが比較的得意であるため、素引きのムーラングレイスと相性が良かったり、シンクロ召喚によるシナジーから深海ギミックとも相性が良かったりしますが、それらはいずれも素引きのテーマカードを前提としており、クリストロンの初動からそれらのカードへアクセスすることは困難です。
そのため、本説では霊王の波動以外は、素引き前提のカードについては紹介しません。
また、水属性テーマの中にはクリストロンと相性が良いものであっても、特殊召喚に水属性縛りが付くものが多く存在します。それらについても本稿では紹介しません。

憑依覚醒-ガギゴバイト

②の効果でよく敵に塩を送る子

本構築で唯一採用していないカードです。
場の魔法使いとレベル4以下のモンスターをリリースすることで、デッキ・手札から特殊召喚する効果と、自身の効果で特殊召喚した際に相手の手札を1枚墓地へ送りつつ、お互いがワンドローする効果と、墓地へ送られた際に水霊術または憑依名称のカードをセットする3つの効果を持ちます。

二つ目の効果については、アドバンテージが得られる効果であることは間違えないのですが、相手の手札を1枚入れ替えるデメリットが生じるため、余程の事情がなければ使わない方が良いです。
また、三つ目の効果で水属性をコストにピーピングハンデスを行える罠である水霊術-「葵」を手札に加える事ができます。

キモイルカよりもよっぽど範囲が広い

そのため、このカードを採用するのであれば、基本的に水霊術-「葵」をサーチする前提にデッキを組むことになると思います。
しかし、このカードを特殊召喚するためのお膳立てには非常に手間がかかります。ピーピングハンデス1枚のためだけに展開を大きく歪める必要性はあることを考えると、現在のクリストロンで採用する必要はないと思います。

以上まとめると、ムーラングレイスと同様に、クリストロンで採用するよりも、海皇水精鱗で採用したいカードであると思います。

セリオンズ・キング・レギュラス

閃刀姫ではお世話になりました。
今後ともご贔屓に預かりたく存じます。

墓地に機械族またはセリオンズモンスターを用意さえできれば手札から特殊召喚できる無効効果持ちのモンスターです。
上記で述べたとおり、クリストロンの展開で自然とサーチ手段を用意できるため、おおよそ採用されることになると思います。

サイバー・ドラゴン・ノヴァ / インフィニティ

卍最強卍

サイバー・ドラゴン・インフィニティは、無効破壊効果を持つランク6のモンスターですが、正規召喚以外にもランク5であるサイバー・ドラゴン・ノヴァに重ねて特殊召喚できます。

ノヴァなんて贅沢な名前だね
あんたの名前は今日から下敷きだよ

そのサイバー・ドラゴン・ノヴァは素材として機械族レベル5を指定していますが、クリストロンはサルファドールやサルファフナーがレベル5の機械族であり、それらは特殊召喚が容易であるため、簡単にノヴァの素材を場に供給できます。
ごく稀にではありますが、本構築では、墓地にプラシレータとサルファフナーまたはサルファドールがいる状況でムサCを特殊召喚し、ムサCの効果でサルファフナー(またはサルファドール)を回収した後に、墓地のプラシレータの固有効果で回収したモンスターを特殊召喚することで、ノヴァの素材を場に用意することもあります。

インフィニティは無効破壊能力の他にも、相手の攻撃表示モンスターを自身のエクシーズ素材にする除去効果を持つため、場に出た際の制圧力は一級品です。
また、ノヴァに重ねてインフィニティを特殊召喚する直前に、ノヴァにニビルを喰らってしまっても、エクストラに召喚獣メルカバーを採用しておけば、ノヴァが墓地に送られた場合の効果でメルカバーを特殊召喚する事ができます。
インフィニティとは異なり、メルカバーは無効にしたカードを除外する事ができますが、無効効果を発動するためにコストが必要になる点に注意が必要です。

メルカリ

出た時の制圧力と出しやすさの観点から、現在のクリストロンにおいて、インフィニティを採用しない理由はありません。
ただ、インフィニティを採用するとなると、ノヴァと合わせて採用する必要があるため、エクストラを確定で2枠、メルカバーまで採用すると3枠も食ってしまいます。
クリストロンで混ぜ物を行う際にどうしてもその枠とるのが難しい場合もあるため、その際は採用されません。逆にそのギミックはインフィニティを差し置いてでも採用に値するのかという問いは常に一考の余地があります。

総括して、思考停止で入れて良いカードではありますが、思考停止で抜いてはいけないカードでもあります。

霊王の波動

打たれるとだいぶ困るカード

モンスターを特殊召喚する効果を含む効果を無効にできる罠の手札誘発です。このカードを手札から発動した際はそのゲーム中、地、風、光属性のモンスター効果を発動できなくなる制約がかかります。

クリストロンは水属性統一テーマであるため、このカードを手札から発動した後であってもクリストロン名称のカードであれば問題なく効果が使えます。
その一方で、クリストロンと相性の良いモンスターの効果が使えなくなるといった懸念があります。
具体的には本構築で使えなくなるカードは以下の通りです:

地属性
 リサイクラー、レギュラス、ゲニウス、機械仕掛けの騎士、増殖するG
光属性
 エフェクト・ヴェーラー、インフィニティ、 ライトニングマスター
風属性
 ドロール&ロックバード

また、本構築では採用していませんが、フワロスやバロネスも風属性であるため、本カードの制約下では効果をつかません。

本構築の例からも分かる通り、クリストロンと相性の良い多くのカードが制約に引っかかる都合上、純構築でなければ本カードを採用することは難しいでしょう。
その一方で、クリストロンは自分ターンにも相手ターンにもカードの効果でモンスターを特殊召喚し展開して行く都合上、霊王の波動が非常に重たいです。
そのため、抹殺の指名者で除外する用途で採用するという考えの下、例え純構築でなくとも採用することはあるかと思います。

3. まくりに関わるもの

クリストロン非チューナーは墓地から除外することで発動できる固有効果または、特定のコストを払うことで墓地から特殊召喚できる効果を持つため、手札コストが必要なまくり札との相性が良いです。
また、クリストロンシンクロモンスターは破壊されることにより、墓地または除外状態のモンスターを特殊召喚することができるため、デメリットが破壊であるカードとも相性が良いです。
上記の2つの事実を踏まえ、本稿では以下の4つを紹介します。

25年1月に発売する新弾で禁じられた一雫と類似したコストのまくり札が登場しますが、そちらについては後日検証の上、使用感を本稿に追記する予定です。
尤も金額次第では購入しないため、その際はただの妄想を垂れ流すことになりますが…

禁じられた一滴

相手が上手いと結構ケアされるカード

コストにした手札・場のカード1枚につき、相手の表側表示モンスターの効果を無効にし、攻撃力を半減するまくり札です。この効果の発動に対し相手はコストにした種類のカード(モンスター・魔法・罠)の効果を発動できないため、基本的には超融合のように扱う事ができます。
なお、コストにしたカードの枚数が効果を無効にできるモンスターの数よりも多くなると効果が不発になる点に注意が必要です。

サルファフナーやサルファドールの効果は墓地でも起動ができる上、クリストロン下級非チューナーは墓地から除外することで発動する固有効果を持つため、幻影騎士団と同様の理由により、クリストロンは手札コストを必要とするまくり札と相性が良いです。
それゆえ、禁じられた一滴以外であっても、効果やコストで手札のカードを墓地に送る必要があるカードはクリストロンと相性が良いです。

超融合

プレイヤー同士を素材に融合召喚は行いため、アニメ効果の方がOCGよりも若干強い

自身相手問わず場のモンスターカードを素材に融合を行うカードです。このカードに対して相手は効果を発動できないため、基本的には発動した時点で相手のモンスターを退かす事ができます。

非常に強力な効果を持つ反面、エクストラデッキにいくつか融合モンスターを採用する必要があるため、純構築でない構築では採用することが厳しいカードです。

ツインツイスター

個人的には結構好きな魔法・罠破壊カード

手札コスト1枚が必要ですが、場の魔法・罠を2枚まで破壊できる速攻魔法です。
現代遊戯王において、この手のカードはサイドデッキに数枚採用される程度であり、このカードのライバルも非常に種類が豊富です。

多くの場合、手札コストが必要なこのカードは、他の同種のカードに比べ敬遠されがちではありますが、クリストロンは手札を捨てるデメリットが軽いため、相対的に他のデッキよりも扱いやすいです。
環境にペンデュラム系のデッキや、場に残る魔法カードを起点に展開するデッキが流行っている場合は採用を検討してみてください。

リミッター解除

個人的な思い入れ枠2
クリストロンで最も美しい動きができるカード

クリストロンシンクロモンスターは破壊された時に後続を残す効果があるため、基本的にはデメリットを踏み倒す事ができます。
以前、私が身内環境で遊んでいた際はアンティークギアやカオスマックスなどを主体とするデッキを使っている人がおり、それらのデッキの使用者に先行を取られると、相手の場の高耐性モンスターを突破できずに負けてしまうため、渋々採用していました。
現在のクリストロンも相変わらず高耐性のモンスターを突破する事が苦手であるため、全く採用に値しない訳ではありませんが、高耐性モンスターを突破する枠にはアクセスコードトーカーやクルヌギアスなどのエクストラデッキに入る汎用モンスターで十分であるため、基本的には素引き前提のメタカードであるリミッター解除を採用する理由は全くありません。

それでも、このカードで強化したクリストロンシンクロモンスターで相手のモンスターを戦闘破壊し、エンドフェイズに破壊され、破壊された場合の効果で後続が残る一連の流れは非常に美しいため、競技性が薄い環境下であれば未だに採用している1枚です。

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