PTAは何のためにある?保護者の乱!
PTAって必要なの?心理的な壁。
とある小中学校のPTAの保護者達は数年前からPTAの存続について悩みつつも、変えていくことに目には見えないものの、そびえたつ分厚い壁があり、幾度もくじけ諦めてきたように思います。
「PTAありき」で物事が考えられ、PTAってなんであるの?必要なの?形をかえちゃいけないの?と話題に昇っても、それは井戸端会議のような立ち話の夢物語で終わってしまっていました。
何が障壁になっていたのか。目には見えないものの、金縛りのように保護者に心理的圧迫感と心理的負担感を与え、半年を過ぎるころには疲弊し、誰しもが口をつぐみ始め、それが複数年の間繰り返されてました。
PTAはもう続けられない。保護者の悲鳴。
2021年6月。「もうPTAは続けられない」保護者から悲鳴があがりました。
我々の小中学校は山間地にある極小規模校。市街地にある大きな小中学校の抱える課題とは状況が異なり、更には市P連の会議に出るにも片道1時間程の運転をせねばたどり着くことはありませんでした。それでもこれを続けるのか、保護者はどんどん消極的になっていきました。
それでも何も進展がないまま迎えた12月。年末を前に急転直下、いよいよ具体的に動き始めました。
「PTAありき」で考えることをやめる。新しい組織を作ろう。どうすれば提案できるのか?保護者全員が結託し、動き始めました。正月返上で教員向けの提案書を作成し、保護者の窮状を訴え、新しい組織をつくるための草案を作成し、規約まで作っていきました。
年明け早々に保護者で額を突き合わせて、新しい組織に求めることの意見交換をすることで提案書の肉付けをし、規約を見ながら組織のイメージをより具体的に協議を進めていきました。どこで潰されるのか、疑心暗鬼になりながらも、進めていく歩みは止まることはありませんでした。
そして、何よりも重要な、どのように教職員の皆様へもって行くのか。事前の根回し?経るべき話す順番は?いやいや、全部すっとばして無礼講を百毛承知で、奇襲攻撃をしかけると腹をくくりました。
1月委員総会。保護者の乱!
1月12日。PTA委員総会。入室の時から、そわそわしながらも、次年度PTA役員を決める前に保護者全員で挙手。全員で教室の前に立ち、いよいよ提案。教職員の皆様は目を見開き、驚く方々もいれば、明らかに不満の顔色をされる方々もいらっしゃる中、淡々とPTA解体並びに新組織立ち上げのご提案の主張を続けていきました。
質疑応答は吹き荒れ、18時半に始まった委員総会が終了したのは、なんと21時。その後も個別クレームや質疑対応をし、学校を後にしたは22時を回っていました。
保護者の乱。
しかし、ようやく声を途中で潰されることもなく、先生方にも伝わり、検討せざる負えない状況に持っていくことができたと思いました。
正直、怖かった。正直、奇襲攻撃が良かったのか不安でしかなかった。それでも、一晩寝て起きて、無礼だったかもしれないけれど、ようやく検討テーブルに乗り、ようやくPTAをどうするのか議論ができるのだと、1歩でも半歩でも前に駒を進めることができたとかみしめることができました。
これからどのように進んで行くのか分かりませんが、どのような歩みになろうと、ここに書き溜めていきます。