PTA総会
2月24日、迎えたPTA総会。
新生組織の最終提案
総会を迎えるまでに散々話し合ってきた。それでもなお、最終提案をするように言われ、その場で最終提案。
PTA良し悪しではなく、肥満体質になりすぎたPTAからの脱皮。「子どものため」と言いながら「大人の事情」だけで会話がなされている違和感。山間地小規模校だからこそ一人当たりの負担が大きくなってしまい先生がやるのか保護者がやるのか、誰それがやればいいとか、もう大人の事情で話し合うのやめましょうと。
小規模校だからこそできること、山間地にあるからこそできること、我々保護者が求める「学び」。「子ども達を真ん中に据え置いた」「子ども達が主役の」学びの場を改めて大人たち(教職員・保護者・地域)がサポートして構築し直す。
目指すのは文科省が提唱している国型のコミュニティスクール。しかし、その枠だけ作ればよいとは考えず、中身を大事にしたいから、まずは学校と地域、学校と保護者の間にできてしまった溝を埋めて互いに理解するためにも「対話」からはじめ、「分かり合えない」を超えて握手できる関係を構築したい。
もう激論を飛ばしあうのではなく、生身のままに話し合いをすることで、子ども達にとっての「学びの場」をつくっていきたい。
子ども達はその大半の時間を学校と家で過ごすからこそ、教職員と保護者が連携していくことが求められる。
小中学校の未来を構築していくための、PTA組織への終止符、そして新生組織の誕生。
先生vs保護者
議決ではなく、対話で決めましょう、と提案した方がいた。少なからずその場にいた大半がそれに賛同し、対話をしようとした。まだまだ不安なことも迷うこともある。その一つ一つをクリアにすることで、前に向いていくことができるのではないか。
それでも議決を取ると言ったPTA会長と校長。結果、票が完全たる2項対立の構図。新生組織に賛成する保護者、PTA存続に賛成する教職員。何も解決しない。むしろ溝を露呈させたにすぎない。(校長先生のみが保護者と意見を同じにしていた)
結局、校長先生はこの場を迎えるまでに先生方と話し合い向き合うことをしなかったのだなと、正直残念でならなかった。
先生方の話しを聞くとPTAがなくなることが「不安」「怖い」「考えられない」。
学校の未来を創っていくことにも、特色ある山間地の学校を創っていくことにも興味がないことが露わになった。
更には、事前協議でコトがコトだけに総会を欠席せざる負えない保護者教員たちPTA会員全員から委任状を提出していただき、各自の意見を述べると共に、各自が意見を同じにする委任する人を選択し委任状を提出してもらうことになったにも関わらず、委任状を無効とした。ここは意見が紛糾した。不誠実な校長とPTA会長の対応に議決無効の意見の数々。
本質ではない発言の数々
議決無効で、更に話が繰り広げられる。
小中教頭から出される意見の数々。どれも議論の本質ではない発話。場をかき乱しているのか、管理職としての発言としてはあまりにお粗末。
マスク着用のルールを守らない子どもがいる。ソーシャルディスタンスついつい、PTA保険、教職員の労働を守る法律に抵触する。
いやいや。どれも議論の的を得ていない。
そもそも、マスクやソーシャルディスタンスは何の関係があるのか?
PTA保険は調査済で別途加入できることはお伝え済。
教職員の労働ついついはPTAであってもなくても同じこと。そもそもコミュニティスクールや特色ある学校づくりについては内閣府も文科省も県教委も文書を出しているのに、それが法律に抵触するようなことがあるのか。国が提唱している以上、国はまず法整備から入っているだろう。何がいいたいのか教頭は。
そもそも議論の本質ではない発話の数々でただただ場を疲弊させないで欲しいと思った。
結局校長がねじ伏せた?
紛糾する議論の中、校長が声をあげた。保護者はPTAを存続させる意志がないのに、教員が存続させましょうといっても存続はできない。だからPTAを解散し、保護者の意向に沿うように新組織立ち上げに向かっていこう。
誰も納得しない先生。
しかしだ、校長に言われて反抗しきれないのか、PTA解散と新組織立ち上げに賛同せざるを得ない雰囲気が醸し出された。
こうならないためにも、事前に校長に校長として先生方に話す必要があると伝えたはずなのに。残念だ。
釈然としない結果
そもそも同じところを見ていないことも露呈された。
PTA解散か解散でないかが主体ではない。今は希薄になってしまった本来目的である「子ども達を中心とした学びの場」づくりを改めてやって行きましょう、という提案だ。そのための手段として今は小規模校故なのか機能していないPTAを解散させ、新組織にしていきましょう、ということのはずだ。
更には、今、内閣府や文科省が打ち出しているようにSoceity5.0時代における「新しい学び」を、山間地にある小規模校らしく作っていく、地域と共にある学校にしていく、ことを目指そうとしていた。
つぎはぎだらけになった服を脱ぎ、新しい服を着る。
決して今この学校だけの問題でないから国が提唱し動いていることに対して、我々の学校も今、地域と保護者と教職員でできるところからやっていこうと提案している。大きなビジョンかもしれないが、やろうとしていることは足元のできるところから小さく。
結局、何も響かない。
自分達の保身と、そのために今までと変わらないやり方が一番安全策であること、そこから抜け出すことができない。保護者がそれを望むなら未知だけどやってみたいと発言した先生はたったの一人だった。
ここが現在地
PTA総会をもって、令和3年度末をもってPTA解散そして令和4年度からの新組織立ち上げが決定した。
保護者と先生の向いている方向はバラバラのまま。一致しない目線。バラバラな感情。チームにすらならないわずか数十名の構成員。
それでも、これが、新しい章の始まり。
ここから紡いでいく未来を一つ一つ構築していくしかない。
未来に向かう、幸せな散会にならなかったのが何よりも残念だ。
先生と保護者の溝が埋まらぬままだったのが残念だ。
それでも、これが、新しい章の始まり。
ここが新しい未来を創っていくための今の現在地。