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シンスケ@筆先案内人(フォロバ100)
2024年3月7日 18:29
卒業の日、教室で泣いていたクラスメートが羨ましかった。僕は卒業式を終えて、真っ白なページを残したまま卒業アルバムを手にして教室を後にした。教室を出て、廊下を渡り、別れを惜しみ合う人混みをバツが悪そうにすり抜けた。何処にも寄らず、誰にも呼び止められずに帰宅した頃には、いつもと変わらない時間だったのを覚えている。棚を開けてカップラーメンを取り出した。そして、お湯を注いで中学の3年間を振り返った