母親歴6ヶ月。会社設立と同時にやってきた妊娠生活、激動の一年半を振り返る。
先日我が子もハーフバースデーを迎え、母親歴6ヶ月となりました。会社設立と同時にやってきた妊娠生活、そして出産を乗り切ったこの激動の一年半年をやっと振り返れそうなので、現在妊娠中の方、あるいは仕事もしたいけど子供も欲しいなと思っている人のために、何かのお役にたれればと、備忘録的に雑多な所感を記す!
妊婦になってからの心と体の変化
妊娠初期はとにかくつわりが半端なく、仕事は普通にこなせるものの、何を食べても、「あぁこの後吐く気がする...」「きっと吐くだろうから、これは食べないでおこう...」と、毎回の食事に気を使っていて、妊娠中なのに体重が5キロほど減少してしまいました!
しかし!これが妊娠後期の体重オーバーを気遣うことなく、つわり開けの暴飲暴食になることもなく乗り切ることができたので、結果よかったのかなと思っていますw (つわりも大変なことばかりではない。。。)
妊婦になるとわかること、妊婦だから心がけたこと。
妊婦になってからの方が、とにかく様々なことに気づくことができたと思います。仕事に対する考え、街中のバリアフリー、家族や友人の暖かさ。そしてなによりも、「力が湧いてくる」というのが、私の妊娠生活の中心にありました。鬱の怖さも聞いていたので、なんでもありのこの時代。どんな妊婦でありたいか、というのが頭の中にありましたし、自分らしい心の健康のあり方とは何か、それを実行するようにしていました。仕事することが生きがいなので、私にとっての心の健康のあり方は、まさに仕事を続けることだったわけで、今しかできないこと、妊婦だからこそできることをやりまくる、と言う意味で、力がみなぎりまくっていたと思います。
妊娠中だからトライしてみたこと。妊婦デバイスiCTGを体験してみる。
妊娠中でなければわからないこと、それは女性の心と体の変化、それにまつわる医療の現状に触れられたことも大きかったです。私は普段、ファッションテックデザイナーとして活動していて、最新技術を使ったデバイスのデザインなどをしているのですが、今までフェムテック(女性の為のテクノロジー)の分野に目を向けるきっかけがありませんでした。そんな時に、日本でも面白い活動をしているメロディ株式会社を知って、妊婦のための遠隔医療に特化したiCTGという赤ちゃんの心音と、心拍を自宅で測れるというデバイスを体験させていただきました。
妊娠中にお家で赤ちゃんの心音や心拍が観れたのは、かなり感動的でした。うおおおお!と。ちょっとお腹を軽く打ってしまって心配な時、あれ、今日なんか元気ない?という時に、ちょこっと心音を聞いたりなどしてました。きっと今後、もっと多くの女性たちに使われていくんだと思います。
特に妊娠中は定期的に妊婦検診に行きます。その数なんと14回ほど。妊娠初期は一ヶ月に一回でよかった検診も、臨月に近づくにつれ、二週に一回、一週に一回と間隔は狭くなって行きます。特に臨月ともなれば、人混みの多い電車で通うのはゼッッッッッッッタイに嫌だと思っていたので、検診の時間や通いやすい病院を厳選しました。だから、近くに産院のない妊婦さんは本当に本当に大変だと思います。
女性のためのテクノロジーはまだまだこれから開拓されていくし、未開拓だからこそ様々な女性たちの声や協力が必要な分野だとも感じました。
出産直前の心と体の変化
出産直前は、いつ陣痛がくるかわからないため、ハラハラしつつも臨月になってもギリギリまでトークショーに出たり、積極的に露出していました。もちろん運動量や行動範囲は担当医の許可や周期の範囲で。ホルモンバランスの崩れは体のバランスだけでなく、心のバランスも不安定にするので、できるだけエネルギッシュに過ごすことを心がけていました。とくに初産の場合、予定日を過ぎることもあると言うことで、予定日近くには1日1万歩を目標に歩き、毎日スクワットをして出産に向けての体力づくりや、ベビーグッズを買うことに励みました。結果、予定日より少し早く生まれてきたわけですが、歩いといてよかった!体力つけといてよかった!と出産時心底思いました。
産後は完全にスパーク。
今は無痛分娩もありますが、あえて自然分娩を選びました。仕事柄、イノベーションだ!最新のテクノロジーだ!と追いかけているわけですが、出産は、古来より伝わる、これぞ女の強さ!!!と言うものを感じようと思っていましたし、お腹を痛めて。。。の意味を知る時がきたなと、感じていましたw
結論から言うと、自然分娩半端ない。ものすごい。
みなさん口を揃えて言うと思いますし、鼻からスイカともいいますが、私の場合、自分がスペースシャトルになったような感じでしたw 振動とも言えるような激痛が腰からズドーーーーーーーン!!!!!!!!
自然分娩であれば、大抵の人は壮絶な陣痛を経験します。出産前には、陣痛を乗り切る方法を色々調べましたが、私から言えることはただ一つ!とにかくテンパらずに助産師さんの言うことをきちんと聞いて対応すること!!!陣痛は三段階あって、最後のステージでは感じたことのない痛みとの戦いとなり、取り乱すと思いますが、赤ちゃんもテンパってしまいますし、呼吸が乱れて酸欠になるので、どんなに痛くても落ち着いて(動じない聖母マリアの気持ちで!!)深い呼吸をくりかえし、助産師さんの指示に的確に従うこと。私はこれで近年稀に見るお手本のような出産だったと褒めていただきました。。。(それもこれも助産師さんの言うことを必死で聞いていたから。)
どんな痛みだって乗り越えられる。間違いなく!!!!!
もうすぐ出産を迎える初産のお母さんは、無痛でも自然でも、出産という経験を経るということの素晴らしさを、自分のアセット(資産とも言うべき経験!!!!)にできるのだと、グッと腹をくくって、挑んでほしいです。そしてそれがあなたにもできる!!!!!この経験を経て、改めて自分の母親はもちろんのこと、道ゆく孫の手をひくビッグマザー達が神々しく見えるようになります!いやこれ本当です。すごい!貴方はすごい!!と握手を求めたくなるレベルです。
仕事やキャリアに関すること
これは私のケースなので、参考になるかはわからないですが、結婚して、会社設立した時に妊娠がわかりまして、いろんなことが同時進行でした。またドラマチックな展開になったなと思いながら、自分の中では腹は決まっていました。絶対に結果を出してみせるという意気込み。いや、気合い。
この大変な時期を乗り切れないのであれば、私は本物ではない!とさえ思っていたので、最初から仕事も妊娠生活もやる気満々でした。私が精神的に強いわけじゃないです、それもこれも、もうすでにバリキャリだろうが子供もいて、さらに産後もバリバリ、いや、バキバキの女性達が世の中には沢山いるからです。そしてきっと自分にもできるはず。
彼女達がロールモデルとなって、ここまではできるよ、というラインを毎秒、毎日、毎年、更新してくれているからこそ、女性の可能性は日々どんどん拡張しているのだと思います。だから私にも出来たのだから、あなたにもできる!!!!
この一年と半年は、今までにない成績を残すことができたと思います。賞もメディアへの露出も、会社の成績も。並大抵の気合いじゃないです。でも出来ます。
絶対にやると決めたから。そして出来るよ、とポジティブなイメージをくれる女性達がいるから。そして、不思議なんですが、出産を経験すると、もっと強くなる!!あの痛みを経験したのだから、世界征服出来るとさえ思ったくらいです。会社経営?なんぼのもんじゃい!みたいな。女性の潜在的なポテンシャルの高さに本当に驚かされました。そしてこのポテンシャルは、全ての女性が潜在的に持っているものなんだと。
妊娠中も、産後も、私は私らしくいられるか?
これが実は一番不安なことでした。体はどんどん変化するし、わからないことだらけだし。私はどこまで私のままでいられるのか。でも産んでみてちょっと違うことに気がつきました。
私は私のままじゃない、もっとすんごい私になる。
すくすく育つ生後六ヶ月の我が子をみて、出産の時のスペースシャトル感は絶対に忘れまいと思いますし、私はあの時、そのまま宇宙にぶっ飛んで、新しい世界が待っていたんだと、心からそう思います。
結婚も出産も、素晴らしい経験です。恐れず立ち向かってください。立ち向かった者だけが見れる景色と経験がそこにあります。私は、自分も知らない自分の中の度胸や強さに、この出産を通して気付かされました。そして私にも出来たことは、きっと貴方にも出来る!
いつも応援してくださる皆様のおかげで、さらに新しいチャレンジができているのだと思っています。 本当に有難うございます!!