静かな車内
昨年の10月から週に1.2度、地下鉄で出勤している。
その車内でまず気づいたのが、車内の静かさ。
以前のようなおしゃべりしながらの乗客がほとんどいないのだ。
必要以上に大声で話す元気な女性の集団もいない。
急に笑い出す中高生たちも見かけない。
よく見てみると、一人で乗っている人が多い。
話し声がするので目を向けてみると、たいていはデート中と思われるお二人さん。
そのお二人さんもほぼ小声。
たまに大声で話しているお二人さんがいると、その周りは人が少なくなっている。
寒くなってきた頃、東京は相変わらずの人出だと言われたりしていたが、
みんな気をつけているんだ。
遅番勤務の帰り、10時ごろの地下鉄を利用することもあるが、
コロナ以前のように酔っ払いを見かけることも、車内がお酒臭いこともない。
みんな気をつけているんだ。
今となっては、うるさくて嫌だな、
お酒臭くて嫌だなと思っていたあの車内がなんとなく懐かしい。
でも、実際はどんなだったかあまり覚えていないような気もするし。
それぐらいもうずっとみんなの我慢の生活が続いているということなんだ。
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