わなび〜
目立ちたい、ウケたい、褒められたい。
承認欲求モンスターな自分が居た。
ちょっと面白いやつに見られたくて張り切ってしまう。変な行動を率先してやれば天才に見られる気がして不思議な奴を演じたりしていた。
嘘も沢山ついた。凄いやつに見られたかった。
(未だに場を盛り上げるためにちょっと話を盛ったりもするけどそれは許して)
昔からそうだ。
幼稚園生の頃は機関車トーマスが好きで映画を繰り返し観ていた。
その中に出てくる車掌のキャラクターが、にんじんを齧りながら考え事をするシーンがあった。
幼稚園の校庭にある汽車の遊具の上でセリフを変えて真似していた。先生や友達が「1人で何してるの?」と笑ってくれる。
ウケてる!内心ガッツポーズだ。
小学生の頃は基本的に嘘つきだった。
アレもコレも持ってる。アレやコレが出来る。
"すげぇ奴"に思われたくて色んな嘘をついた。
もちろん全部バレた。
昔から理想の自分を想像しがちだ。
良くいえば大きな夢を抱いている。
でもそれだけだ。
影響を受けやすい自分には憧れの人物や物事を吸収して自分なりにアウトプットすることができず、そのまま演じようとしてしまう。
それは二十歳を超えた今になると、比較しているだけ、現実逃避してるだけの惨めな自分を痛感するだけだった。
トップアスリートがしてきたような目標ノートも妄想未来年表も自分は書いて満足するだけ。
子供の頃から、
俳優、サッカー選手、お笑い芸人(魔法使い、ジェダイ…)
誰もが名前を知っていて憧れるような"有名人"に憧れていた。
どれも自分の能力には釣り合わなかったが、唯一音楽だけが自信を持って続けられている。
しかし創造力に行動力は比例しない。
高校を卒業したあたりだろうか。
自分のことが日に日に嫌いになっていく。
顔や体型、声といったコンプレックスの話だけではない。
それは自分が二十歳を超えたことで10代でスターになる逸材達を見て焦りを感じているのか。
そんな周りと自分とを比較して現状に挫けそうになっているからか。
どうしても怠けてしまう、やるべきことを忘れてしまう、怒りに変えて人にぶつけてしまう。そんな自分に失望し、開き直って、反省し、また一から始めようとするも迷い、諦め、苦しみ、逃げ続ける毎日をどう終わらせればいいんだろう。
今"なりたい自分"'"なりたかった自分"になれてる人はどんな努力をして、どんな人と会って、どんな道を辿ってきたのだろうか。
"知ってるよ。分かってるし本気だし"
"悲劇のヒーローにもなれてないぞ"
"みんなが見てくれるならそれでもいいよ"
"憧れの人を最後まで演じきれよ"
"あーね。はいはい。頑張ります"
こんな文章!まさに承認欲求モンスターたる所以!
"先に早く歌詞書けよバカがよ"
"かまちょなんだ許してくれよ"
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