ラシード、おもしれー男

ラシードが面白い。
エドをリリースから触ってみて、こいつは扱えねーやと感じたパンピーの俺は、同じように見えるSA2を持つラシードをずっと触っているのだった。
ラシードは面白い。トレモだけで数十時間籠もっていられるポテンシャルと、いわゆるボッタクリ連携、一方的に有利な状況を作れる技があり、とても安心感があると感じる。
ここではラシードのどんなところがおもしれーのか、挙げていこう。

中段攻撃が、ありまぁす!

ラシードには中段攻撃がある。
スト6は中段攻撃が非常に強い。普通はガードされて大幅不利になったりヒットさせてもリターンが少ない攻撃でも、ドライブラッシュを使うことでガードさせて有利になったり、リーチを伸ばせたり、ヒットさせて中攻撃がつながったりするからだ。
このシステムの恩恵を受けるのが、「普通はガードされたら確定反撃を受け、ヒットしてもちょろっとしか体力を奪えない代わりにガードを崩す能力に長ける」中段攻撃だ。
ラシードの中段攻撃は御多分に漏れずドライブラッシュのシステムの恩恵を受け、ドライブゲージ1ゲージでガードさせて+1、ヒットしたら中Pが繋がり体力を奪える下段ガードができない攻撃として多用される。
ラシードはドライブラッシュの前進速度が早く非常に強いため、キャンセルラッシュよりも生ラッシュにゲージを回したい。 
そのゲージの使い道がこのラッシュ6中Pである。
このガードさせて有利な高速中段攻撃を相手の起き上がりに重ねることで、ヒットして5中Pが繋がり、キャンセル中スパイクにつながる。
この中スパイクが強い。

中スパイク後の起き攻めが強い

この中イーグルスパイク、5中Pからキャンセルでコンボになる基本コンボの〆として大活躍する。
ダメージが高く、この攻撃がヒットすると相手は大幅に不利なフレームを背負って強制ダウンする。この後のラシードの起き攻めセットプレイが非常に強い。
中央では前跳びJ攻撃(フレーム消費)着地2中Pがガードされて密着+2。
前ステフリップで密着+2(個人メモには+2と書いてある)
※ 
前ステフリップは+ー0、しかし何故かフリップ前ステは+2
(追記)微歩きサイドフリップがなんと密着+4以上!歩きフレームが体感だが、別にシビアでもなんでもないうえに最低+4取れればいいので難しくない。もうこれ一本でいいんじゃないかな。
歩きサイドフリップ→フロントフリップJ中Kがめくり(重なっていない)
ワールホールド
と選択肢が多い。
もちろんドライブゲージを使って中段を重ねるのも非常に強い。

画面端の中スパイク後も非常に強い。
こちらは2中Pを3発打つだけで、起き上がりにガードされてギリギリ投げ間合い外の+4の状況を作ることができる。
つまり2発止め+6からの投げ、後ろ歩きでのシミー、ガードされて+4の2中P(その後は歩き投げ、ガードされて+1の2中P、後ろ歩き様子見の3択)という地獄のような起き攻めが簡単に成立してしまう。
この中スパイクはラシードのノーゲージ起き攻めの根幹を担っており、とにかくこれで締めるのが強い。

ラシードの奥義、6中Pキャンセル弱サイクロン→ストロークJ強P(フレーム消費)着地後の地獄の密着起き攻め

ラシードは中P、2中Pがガードさせて+フレームで、これを起き上がりに重ねるだけで強いのだが、いかんせんリーチが短い。
これをガードさせるためにラシード使いが編み出した奥義が上記の汎用コンボパーツである。
空中の相手にこれらをヒット、移行することで、相手の起き上がりにラシード+4の状況を作り出すことができる。
上記にも出てきたこの+4という状況、魔法のフレームである。
まず2中Pが起き上がりに重なり、相手の打撃暴れを潰す。
もちろん投げも重なる。
そして+4は後ろ歩きによるシミーができる。この後ろ歩きで投げを釣る行動が非常に強く、バックステップの投げ空かしよりも有利フレームが大きく成功した時のリターンが大きい。
具体的に言うと、5強Pであいての投げスカを狩ると、仕込んでおいたキャンセルラッシュ2強P→5強Pが繋がり、ヒット確認中スパイクで〆られる。
中スパイク〆は上記の通り非常に優秀で、強烈な起き攻めにつなげることができる。

このつなぎはいろいろなコンボ途中からつながり、例えば中強タゲコンODスパイクから生ラッシュ6中P~
画面端中強タゲコンODサイクロンアサルトロール→アサルトネイル→6中P~
等々、強引にねじ込むことができたりする。
この存在のお陰でラシードの画面端は全キャラでも屈指の強さを誇り、かなりテクいコンボパーツのためにトレーニングモードにこもることになるのだ。
この修行が存外楽しい。
ぽんぽんとつながる技に特殊な空中ダッシュからの行動で非常に展開が早く、とても気持ち良い行動なのだ。
6中P弱サイクロンストロークというパーツが単純に難しく、6中P1段目のキャンセルタイミングがかなり短いため、要練習である。

(追記)
なんか普通にストローク後のJ強Kが起き上がりに重なるレシピがあるっぽい。多分安全重ね。

ぼったくれ、5強P強サイクロン

テクい行動もいいが、簡単な行動でぼったくって相手を圧倒するのも良いものだ。
その最たるものが、この強サイクロンである。
この強サイクロンという技、ガードしてしまうとその後のアサルトロールという技が密着+1になってしまうびっくり技だ。
ラシードは5強Pキャンセル強サイクロン→ロールという連携をまず擦る。
5強Pガードから強サイクロンの間に割り込まれなければ密着+1が確定するからだ。もちろん普通に割れる連携だ。
しかし!もう一つボッタクリ行動が存在する。5強P中サイクロンだ。
これは強サイクロンを潰そうとする打撃に中サイクロンがカウンターするというボッタクリ連携である。この中サイクロンが見分けづらいノイズになり、強サイクロンのボッタクリに拍車をかけている。
まずは5強P(先端)キャンセル強サイクロン→ロールをこすっていけ。割り込まれない限り無限に擦って良い。割り込まれたら強サイクロンを中サイクロンに変えてカウンターを狙おう。カウンタ-して相手が黙ったらまた強サイクロンを擦っていく。
もっとぼったくってやろうと思ったら、強サイクロンからウィングストロークに派生してJ強Kをガードさせてやろう。
これを繰り返すと相手はバーンアウトして◯ぬ。

絶対安全無法技、イウサール

ラシードといえばイウサール、イウサールといえばラシード。ラシードの全ての根源であるSA2。宇宙におけるビッグバン、ルネサンスにおけるビーナスの誕生、桃太郎におけるドンブラコである。
この技は発生してしまえばラシード側が圧倒的優位を持って相手と相対する時間が長時間続く、他キャラには存在しない超無法技だ。
背が高くジャンプで避けることがほぼ不可能で、ゆっくり前進し、多段ヒットし、ラシードの技を強化する風を纏っている。この技を立てに前進することで相手はラシードにリスクを与えることがほぼ不可能になる。
ラシード側は風により強化された高速前ステップからの下段と投げ、高速中段によりイウサールをガードしようとする相手を一方的に崩していく。
発生した時の安心感はプレイヤーのメンタルに非常に良い。

ラシードの面白さはちゃんと有利な時間が存在し、そこまでの道筋が多数あることでプレイヤーの取捨選択判断に練度が必要な点である。
あなたもトレモに籠もってラシードの練度を上げよう!
ラシードは時間と労力に答えてくれるキャラだ。

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