第15回GP旧枠モダンまとめ
ごあいさつ
お久しぶりです。公式の方の旧枠モダンです。
モダンホライゾン3の発売と旧枠モダンの新規カード23枚を本当に記念し、2024年6月29日に久々となる第15回GP旧枠モダンが開催されました。前日の大雨も無事に上がり、気温も上がり過ぎない天候に恵まれたGPとなりました。お集まりいただいた29名の旧枠モダンプレイヤー様、惜しくも参加が叶わずも応援してくださった皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。これからも引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
当日のデッキ分布
そんな堅苦しい挨拶は求められてないので情報をまとめていきます。
使用者3名
ステロイド
ナヤカーミック
使用者2名
バーン
カウンターバーン
トレードアサルト(交易路+突撃の地鳴りコンボ)
青緑ミッドレンジ
黒タッチ緑ノワール
使用者1名
白単コントロール
ゴブリン
緑単ストームストンピィ
エルフ
白t青ウィニー
白緑ウェイク
白緑ウェイクストーム
白黒コントロール
赤黒サクリファイス
ポンザ
黒緑生き埋めリアニ
マルドゥコントロール
エスパーゾンビの横行
使用者0名
青白コントロール
事前の段階で「旧枠モダンの終焉」「つまらないカード」「ファミ通クロスレビュー100点」などの高い評価を受けていた《正義の命令/Decree of Justice》。その恩恵を受けるだろうと予想されていた青白コントトールがまさかの使用者0名。全員逆張りクン。またもや架空のトップメタと戦い続ける旧枠モダン民が誕生したのでした。
現地にてコントロールの愛好家の方々にお話を伺ったところ
・《正義の命令》に対抗するために《砂漠/Desert》《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》を採用する必要がある。
・《正義の命令》をフィニッシャーとして運用する場合は素打ちする必要があり、要求されるマナはX=2で8マナ+カウンターの分の10マナとなり非常に重い。従来の《聖なるメサ/Sacred Mesa》の方が優秀。
・ただし《正義の命令》に対抗するための《正義の命令》は必要(弱い)。
・そんなこと言ってたらマナベースが終わったので《吸収/Absorb》が抜けちゃった。
・ミラーはやりたくない。
・えっ今日いないんですか!?
・だったら青白コンだったじゃんーーーー!!!!
とのことでした。お話してくださった方々ありがとうございました。
その他のデッキはいつもの旧枠モダンといった様相ですね。各々がこれだと思ったデッキを握れる素晴らしい環境だと思います。
謎のミラーマッチも大型大会の華ですね。
TOP8と大会結果
3名のステロイドが驚異のワンツースリーで決勝ラウンドへ。これほどまでに「今回デッキの立ち位置よかったですね!」なんてわかりやすく言える機会もなさそうなレベルです。
勢いそのままに、4大会連続ステロイドで4大会連続決勝ラウンド進出となった松音メグスケさんが優勝しました。おめでとうございます!
本人によるレポートおよびデッキ紹介がありますのでぜひご覧ください。
4位には新規カードマシマシな黒赤サクリファイスが入賞しました。
《よじれた嫌悪者/Twisted Abomination》は旧枠モダンの《カザド=ドゥームのトロール》になれるのか、今後も要注目のデッキです。
※追記:カザド=ドゥームのトロールではないっぽいです。
5位入賞の白黒コントロールは《神の怒り/Wrath of God》に加えて《ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk》まで採用した《正義の命令》や《狩り立てる群れ/Hunting Pack》に強い構成。《ファイレクシアのガルガンチュア/Phyrexian Gargantua》ってこんなに強かったっけ……?と思わせてくれるデッキです。
6位、8位入賞の青緑ミッドレンジはチーム?群馬勢による作品です。本まとめを執筆中に記事が上がりましたのでぜひご覧ください。
7位入賞となったウェイクストームはモダンホライゾン3で大きく進化したデッキです。デッキ作成者兼プレイヤーより詳しいnoteが執筆されています。
モダンホライゾン3の影響は……
《正義の命令/Decree of Justice》なんか青白コントロールは大変だったみたいですが、様々なデッキで採用されています。特に影響が大きかったのはストームデッキで、従来の《狩り立てる群れ/Hunting Pack》を引かないと話にならないデッキが、フィニッシャーが2種8枚になったになったことで安定性が増しました。
もちろんウェイクでも。
《オアリムの詠唱/Orim's Chant》
サイドボードへの採用は見られましたが、メインコンセンプトにはなっておらず。
《綿密な分析/Deep Analysis》
《嘘か真か》でいいじゃん。という点は解決せず。それでも5枚目以降としての採用を見かけていたので、カードパワーの高さと比較対象がおかしいだけなことは間違いないと思います。
《金切り声のドレイク/Shrieking Drake》
《侵入警報/Intruder Alarm》が新しいおもちゃを見つけたようです。本大会にはいませんでしたが今後に期待。
《生き埋め/Buried Alive》
リアニデッキで採用されています。
《犠牲/Victimize》
今回上位入賞の黒赤サクリファイスといえば!ですね。今後も《総帥の召集/Patriarch's Bidding》では噛み合いが悪いデッキで採用が見られそうです。
《巣立つドラゴン/Fledgling Dragon》
ワイルドファイアやポンザなどの土地を破壊するデッキで多く見かけます。赤の"太い"アタッカーとして今後定番になりそうです。
《溶融/Meltdown》
……。
《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》
《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiotte》
エルフの速度が壊れたようです。
本大会では振るわなかったものの、3キルが発生するなど油断禁物のデッキになりそうです。
《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
今回の大会では見かけず。《セファリッドの警官/Cephalid Constable》(タコ)と一緒に旧枠モダンの平和を護るって言ってたのに……。
各種大メダル
ストームでの緑が突出して人気です。普通一番使われない大メダルのはずなのですが……。
次いで黒がファイレクシアン召集で。他の色まだこれからですが、赤がひそかに研究されているようです。
《ガラクタ潜り/Junk Diver》
かわいいし強いと思ってるけど結果を伴うのはもっと先な気がします。
《ウルザの保育器/Urza's Incubator》
みんなこっそり組んでて、自分だけが本当の強さに気が付いてると思ってるけど、みんな大会に出るほどの仕上がりには至らずといった様相でした。
思い切ってデッキを組んでクラスのみんなを出し抜こう!個人的なおすすめは巨人とエレメンタルです。
《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》
アネックスワイルドファイア来るかな?と思ってたら来ませんでした。
来週収録される《プロパガンダ/Propaganda》後の世界に期待しています。
《蛮族のリング/Barbarian Ring》
各種赤いデッキに0~2枚入るくらいで落ち着きそうです。ただ単に痛い土地と呼ぶ人も多かったので好みの枠ですね。
《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》
赤以上に1点ライフが重いデッキになりがちなので、大会だと事故が起こるかもなぁの印象です。今回はあまり見ませんでしたが、カードは強いです。
《さびれた寺院/Deserted Temple》
採用なし。茶単を組んでも枠がないレベルなので今後も見なさそうです。
《ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower》
今回入賞のサクリファイスで採用あり。確認できていないですがノワールでも強力なカードです。
1枚持っていればいいカードですし、今安いので買いましょう!旧枠モダンはおおむねタダ!
終わりに
今回はステロイドの優勝で幕を閉じました(実はGP旧枠モダン規模の大会ではステロイドの優勝は初です)。事前での評価は「青白一強であり、長い『正義の命令の夏』が旧モのサ終まで続く」だったので正直不安な大会でしたが、楽しく終わってよかったです。
来週金曜日発売のユニバースビヨンド:アサシンクリードにて《偵察/Reconnnaissance》《プロパガンダ/Pripaganda》《闇の覆い/Cover of Darkness》が追加されますので、モダンホライゾン3シーズンはこれにて終了となります。7月、8月は私主催のGPはお休みの予定です。9月以降に様子を見つつ、11月のファンデーションでカードが増えるようならその前に次回のGPを開催する予定です。
ありがたいことに今回は遠方から参加された方も多く、関東以外でも旧枠モダンの芽が芽吹きつつあることを感じています。いつの日か遠方のイベントに参加できるようになったら嬉しいですね。
プレイヤー一人一人の情報発信、楽しく遊んでいる姿が励みになっています。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。ありがとうございました!