理想のノートアプリを求めてきた自分の遍歴を振り返る

前回の投稿から丸1年が経過してしまっていました。書きかけてやめていた投稿の冒頭には、「本来は今日オリンピックが始まっていた日」と綴られていました。あれから1年経ち、このような形で開催されていることをどれくらいの人が想像できていたのでしょうか?(良くも悪くもなく)

それはともかく、やはり自分には継続的に物事をやることは向いていないんだなぁと凹んでいましたが、今回は熱を入れて伝えたいことがあったので、久しぶりに投稿しようと決意しました!!

さて、自分がこれまで常に探求してきたことの1つに、ノートアプリがあります。ライフハックとして、より自分の思考に合ったノートアプリを見つけようと日々アンテナを張っているわけなのですが…

私は大学の学部生の頃から自然とノートアプリを探すようになったのですが、多くのノートアプリに魅力を感じ、やがて使わなくなった理由がありました。その中で自分の中にノートアプリとしての理想ができてきました。

そして最後にたどり着いたノートアプリがありました。このアプリについては次回紹介したいと思います。(ちゃんと書くんだぞ自分よ!!)

【Google Keep】

Googleが開発しているメモアプリ。メモだけではなくToDoリストやリマインダーとしての機能もあるので、今でもサッとメモしたいときに使っています。文字入力だけでなく、手書きや録音(からの文字起こしまでしてくれる!)など、入力方法も多彩です。メインでこのアプリを使わない理由として、「ノートには向かない」のと「PCでのメモ」というのがありました。Google Keepはあくまでもメモであり、系統的に知識や情報を重ねていく必要のあるノートではないと言えます。またGoogle KeepはPC版のアプリがなく、PCからアクセスするにはブラウザから行く必要があります。Google Chromeだとインストール(という名目でショートカットを作成するだけと個人的には思ってます)することで直接行くことはできるんですけど、そういうことされるとなんか使う気が失せちゃうんですよね…(開発者の皆さんごめんなさい)

そんなわけでいろんな意味でめんどくせぇ私にはあまり合わなかったわけです。

【Apple純正メモ】

PCはMacbook、タブレットはiPadを使っている私としては当然のことながら選択肢に挙げられる純正メモ。作成したメモはiCloudデバイスで共有が可能です。あと地味に嬉しいのが、手書きと入力した文字が同じページの中で共存すること。Goodnotes 5でもテキストボックスを挿入することはできますが、どうも違和感がある。純正メモではさらに書いた文字の選択まで可能なんですよね〜。

使わなくなった理由ですが、(薄々お気づきの方もいると思いますが)スマホです。パソコン、タブレットがApple製品なのにも関わらず、私のスマホはSONY XPERIA 5 II、つまりAndroidなんですよね。周りの人にもよくツッコまれるのですが、AndroidとiPhone両方を使ってきた上でAndroidの方が合っているなって思った上での結論なわけです。なぜかAndroidの方が使ってて楽しいんですよね〜〜。そんなわけでスマホでメモが確認できないのは困るため不採用の方向で。

【Bear・Ulyssess】(いわゆるMarkdown型)

可能な限りマウスとキーボードの往来を減らしたい私にとって、見出しなどの項目がキーボードで完結するMarkdown記法は簡単で魅力的なんですよね。少しのルールさえ覚えればすごい速いし、できた文書は構造的になる。

ただ、文章を書く時の私には決定的な問題があるんです。それは、「真っ白な紙を目の前にするとどう書けば良いか分からなくなって、頭の方が真っ白になる」ことです。これはある種私の特性なのでどうしようもないんですよね。おそらくこれは「ちゃんと文にして書き表さなきゃ」という気持ちが無意識的に働いてしまうから、そのために脳のリソースを割くことにめんどくさがっちゃうんだと思います。自分がやりたいことはアイデアや情報を文字として書き残すのであって、綺麗な文にすることではありません。

「じゃあ簡単に書けばいいじゃん」という話にもなりますが、書いた熟語やフレーズだけを後から見たときに今度は思い出せないんです。これはしょうがない(もはや開き直ってる)。

ただBearやUlysses自体は文章の下書きを書くときには非常に使いやすくて、実際それぞれ1年ずつ有料プランを契約していました。学割プランがあったので、学生の私には非常に手が出しやすいアプリだったことは確かです。

【マインドマップ】(例:freemind、iThoughts、mindnode)

さて、この辺りから私はノートアプリに「思考」を求めるようになってきました。自分の中でより深い理解をするためにはより思考のしやすい記録が必要だというスタンスです。そのため、この時期から私はノートアプリの探求と同時にブレインストーミングなどのアイデア出しや整理術についても探求するようになっていました。そのようなツールには様々あって、KJ法(付箋にアイデア書いて整理するアレ)やマンダラーチャート(マスに自分が成し遂げたいことを書いて広げていく、オオタニサンが高校時代に使っていたことで有名なアレ)などがあるわけですが、私が選んだのはマインドマップでした。

マインドマップとは、イギリスの教育者であるトニー・ブザンが大学院生の時に考案した思考術です。大学院生の時にこんな思考術を考案するとかどんだけ天才なんだよこの人…

マインドマップの最大のポイントは『連想』です。「〇〇といえば××、そういえば△△もあったな〜」といった、私たちの脳で常に行なっている連想を視覚化したのがマインドマップです。

個人的には現時点でベストな思考法だと思っていて、なおかつノートテイク術としても重宝されます。大学などの授業だとより放散的に説明をされることが多いのですが、それを書き留めるのに使いやすい。以前、先生の説明が綺麗にマインドマップに当てはまったとき、爽快感を覚えたと同時にその先生の思考は放散型だと思いました。湯水のように出てくる話は全て連想をアウトプットしているわけで、その先生曰く「メイントピックを話す上で必要な前提を話していると際限がつかなくなってしまう」とのことでした。その気持ち、非常にわかります…笑

というように、話せばキリがなくなるほど魅力的なマインドマップですが、弱点もあります。まずマインドマップは単語で連想を広げることを前提にしているため、長い文を書き留めるのには向いていません。ノートテイクするとき、全ての事柄を単語のみで記録することは不可能です。あくまでも思考法をノートテイク術として代用しているため、このような齟齬が生まれてしまうのです。また、マインドマップは画像の添付にも向いていません。

【Dynalist】(アウトライナーアプリ)

時系列的には後述するNotionの方が先に使い始めたのですが、そんな中で知ったのがアウトライナーです。簡単に言えば、延々と箇条書きが続くメモ帳です。主にこのような原稿を執筆するときに文章の概要を整理する際に使われます。

私がこのアウトライナーに感じた魅力は構造性です。ロジックツリーのように構造的な使い方ができるため、サブ、サブのサブと言ったようにより論理的で構造的に記録ができるわけです。そしてマインドマップの弱点だった、長文でのノートテイクも可能です!おまけにこのDynalist、有料プランだと書いたアウトラインをマインドマップとしてエクスポートもできます。

正直な話、アウトライナーはノートテイクの方法としては理想的でした。Dynalistは上述のマークダウンも使えるため、シームレスかつわかりやすい記録ができるようになりました。しかし、Dynalistもいくつか課題はありました。まずはエクスポート機能に不安がありました。当然の話ですが、アウトライナーで書いた内容を書き出すと箇条書きになるので、他のアプリで貼り付けた時に不恰好になります。そしてなんとなくですが、エクスポートに扱いづらさを感じました。次に有料プランです。またまた開発者には申し訳ない話になってしまいますが、有料プランが少々高い…学生の自分には少しキツく感じました。上述のマインドマップへのエクスポートも有料プランでなければできないですし。他にもいくつか理由はあったのですが、なんとなく今の状況では使いづらさを感じてDynalistはいつの間にか疎遠になっていました…

【Notion】

地味に最も長く安定して使っていたノートアプリはNotionでした。Notionは最近話題となってきているノートアプリで、その機能の豊富さと自由さに戸惑い、最初は半日かかって使えるようになりました。ですが、それでもどのように使っていけばいいのか全くわかりませんでした。

とりあえず何か書いてみよう、と思って授業のノートを取り始めた時、初めてNotionの魅力に気づき始めました。

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上の画像はM1前期の授業をまとめたページですが、履修している科目が一目でわかります。しかもどの授業を受ける時でも、該当する授業の下のNewボタンを押すだけで授業ノートが新規作成できちゃう。

Notionの最大の魅力はデータベースとビューではないかと思います。さまざまなところで言われていますが、Notionはデータベース型のメモであると言われ、ノートを積み重ねるのに向いているわけです。また、そのデータベースを閲覧するためにビューを切り替えることができます。上の画像では、カンバンビューと呼ばれ、Trelloなどでも使われています。他にも表のように見てみたり、ギャラリー表示にしてみたり、最近ではプロジェクトの進捗状況を確認するのに重宝されるガントチャート表示にも対応しました。詳しい話は他の方がさまざま記事やYouTube動画を出してくれているのでそれを見てほしいですが、勉強すればするほどその機能の豊富さと自由さに私は良くも悪くも翻弄されたのです。

M1で受けた授業は全てNotionに記録したのですが、つい数ヶ月前にやめてしまいました。その原因は新しいメモアプリと出会ったからというのもありますが、最大の原因はNotionの大きな特徴であるデータベースです。Notionはデータベースとして知識を蓄積してくれますが、蓄積された知識は下に潜ってしまうような気がします。本来の知識は別の知識や経験と繋がっていくものではないでしょうか。「あ、これあの時に知ったことだ」とそれぞれの知識がつながり合うことによって、より濃密に広がっていくのだと思います。

そんな経緯でNotionからとあるアプリに鞍替えをしたのですが、その出会いは私にとって強烈なものでした。そのアプリについては次回紹介したいと思います(ここまで次回予告したんだからちゃんと書けよ自分よ…)。

それではまた次回!

参考文献

『マインドマップとは?|マインドマップの学校』(https://www.mindmap-school.jp/mindmap/what/)




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