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EROICA JAPAN 2025への道 ⑥

HG8S化完了と、横浜の激坂での試走記

HGスプロケット及び、8S化に伴い
リムもMAVIC GEL280に交換した、LOOK KG86

当たり前ですが、外観はパッと見は変わりません。

MAVIC GEL280

中期型のデカールが貼付されていますね。
入手時はリムセメントが塗られていない状態だったので、デッドストックだったのでしょう。

そして先日入手した、MAVICのカタログ、’88~’89年版です。

ebayで円安ですが半額セールになっていたので入手しました。
こうなって来ると、基礎資料の入手は不可欠になって来ます。

リムの項を確かめると…

この当時、こんなに種類があったんですね(驚

ここにGEL280の記述があります。

280の数字の通り、重量はやはり280gみたいですね。

G.E.L280をgoogleでフランス語部分を翻訳すると

ダブルアイレット、ステンレススチール製の目に見えるアイレット。表面硬化処理。タイムトライアル、ヒルクライム、トライアスロンに使用される「超軽量」自転車の OEM 使用を目的としたリム。

googleでの翻訳結果

との事。

また並行して行った、パリ‐ルーベSSCに至っては

重量は400g、GP4等と同じですね。

これがリムです!ダブルアイレット、ステンレス製の目に見えるアイレット プロで何千もの勝利を収め、プロパックで最も広く使用されているリムです 厳選された合金で作られ、表面硬化のために非常に機械加工され、厚さ 80ミクロン に(並外れた剛性と信頼性を備えています)限界を知りません。

googleでの翻訳結果


そして8S化による仕様変更も行いました。

まず当然ですが、スプロケットを7S→8S化です。
同時にUG→HG化となりました。
RハブはFH-7403、今付いているスプロケットは
イタリアのMICHE製で13~28Tです。

今後の整備性を始めとして、HG化しました。

Rディレーラーは、RD-7402です。

今年10月の京王閣フリマで安価で入手しました。
最近プラスチック製のプーリーが摩耗していない、状態の良い物が少なくなった様な気がします。

そして忘れてはいけないのが、Wレバーの交換。
厳密に言えば8S用のSIS内部ユニットが入手出来れば
レバー本体に内蔵された、ユニットのみの交換で良いのですが
流石にユニット単体の部品販売は新品はおろか
中古市場でも絶望的ですので
SL-7402のレバー毎、中古品Assyでの交換です。

7Sはもう少し青みがかった色のレバーで、裏面に型番を示す”SL-7401”の刻印が入っています。

そしてこの布陣で11月13日に
横浜の激坂を試走してみました。
ちなみにインナーローは42T×28Tです。
39Tは入れ替えで整備の為CORSA CORSAさんに入庫した
SILVER VOGUEに付けたままであるのを忘れたので
少々の不安を感じながらでの出発です。

まずは南区と保土ヶ谷区の境に位置する、無名坂。
この通り自体は”遊園地道路”と言う名称で
環状1号線永田交差点から分岐し、横浜市が運営・管理する
”児童遊園地”を過ぎ
国道1号線の箱根駅伝で有名な”権太坂”に接続する通りです。
坂はこの経路の途上にあり、第二次大戦中に戦死した
英連邦諸国の兵士を埋葬している”英連邦墓地”の手前に位置しています。

峠道みたいな、バス通りの坂です。

坂下である、永田台交差点から望む風景。

朝は頻繁にバスが往来する生活道路です。
激坂巡りの慣熟走行レベル、と言ったところでしょうか。
登り切ると見えるはやはり、ランドマークタワー。
私は高校時代、建設途上で日に日に高くなるランドマークタワーの風景を
この近くで眺めながら登校していました。
この右回りのダウンヒルは横浜市内の坂でも結構ダイナミックで、走り甲斐があります。
私はここでよく、バイクでステップを擦っていました(笑

続いては、保土ヶ谷区の国道1号線岩崎ガードから
相鉄線星川駅までをショートカットする
無名坂

案内標識の通り、この交差点を左折すると坂を登り、相鉄線星川駅まで続きます。
坂下はボトルネックのガード下で、渋滞が起こりやすいので気を付けて通ります。

この坂を通ると、国道16号鎌倉街道から国道1号への
う回路として結構有名で、早朝はかなりの車が通ります。
ちなみに先日Rossin MISTRAL MTBで試しに登ってみましたが
心が折れてしまい、EROICA JAPAN 2024以来の
押し歩きをする事となり、リベンジ戦となります。

坂の途中で止まるのは交通量の多さで危険なので
坂上に到達してからの撮影です。

インナー42Tでも車体とホイールの軽さに救われて、到達出来ました(嬉
ここの星川側の勾配も結構急です。
奥に見える円筒状の建物は、新横浜プリンスホテルですね。

この後一度国道16号に出た後
洪福寺交差点から天王町駅を経由して
ブルーウィートサイクルを横目に保土ヶ谷駅に向かい
次の坂へと向かいます。

次は、また保土ヶ谷区と南区の境の
市道岩井前里7146号線を通る
岩井坂です。

保土ヶ谷区岩井町の町名から名前を取ったのでしょう。
ここもバス通りで坂の先に横浜清風高校、聖隷横浜病院、久保山斎場等の施設があります。
坂下は、保土ヶ谷橋交差点から環状1号を200メートル程
首都高狩場線永田IC方向に進んだ左手に位置しています。

画像に写っている”凍結注意”の標識がある場所は
大体激坂だったりします(笑

そして無名の五差路交差点を過ぎると

左手奥が、聖隷横浜病院や市営久保山斎場に続くルート。
右側がJR横須賀線保土ヶ谷駅や京浜急行線南太田駅に向かうルートになります。

その下に保土ヶ谷駅方向に続くトンネルがあります。

東隧道。市道岩井前里7146号線の五差路付近の下を通るこのトンネルを抜けると
保土ヶ谷駅東口の国道1号線に出ます。

ここ一応、相互通行ですが見ての通りの狭路ですので
路側帯を歩く歩行者用に所々通過車両をやり過ごす
退避スペースがある坂です。
横浜市内のJR線駅前に在りながらも
まるで伊豆の山道の旧道にある様なトンネルです。(笑

横浜には坂上の下にトンネルがある場所が結構あり
この後紹介する代官坂もまたそうです。

続いて、今回のメインイベント。
横浜の坂では有名な、稲荷坂です。

掘割川沿いの、中村橋交差点が坂下となります。
ここもバス通りの生活道路です。
ちなみに坂下には知る人ぞ知る名店、ゑびす屋があったりしました。
2010年8月、閉店後2年程のゑびす屋。レンズの歪曲だけではありません。
ここだけ時空が歪んでいます(笑
建物は現存しません。撮影:著者・機材:RICOH GR DIGITALⅡ
坂上の米軍住宅側から、坂下方向を望む。
坂の中腹辺りで坂下の方を見下ろすと、良い景色が望めます。

ちなみに現在坂上の米軍住宅は
建物が全て解体され整地が進んでいます。
ただし管理は未だ米軍が継続しているみたいです。
実際警備しているのは工事現場の警備員さんですが
カメラを向けると撮影禁止と言われそうなので
今回写しませんでした。

しかし、探してみたら現役当時に写した画像がありました。
2005年著者撮影、撮影機材Nikon SP 50㎜f1.8

この当時、こっそり撮っちゃいました。

11系統バスで坂を上り切ると、そこにはステイツが。
’80年代中頃、ゆるい警備だった為
幼い頃一度根岸競馬場で遊んだ後
自宅まで帰るのに通った記憶があります。
広い芝生の中にポツンと立つ平屋が点在する住宅は
まるでカリフォルニアでした(笑
2001年の9.11後は特に警備が厳しくなり、この撮影の頃も
ショットガンを背負った米軍の警備員が立っていました。

ここを今回42T×28Tで登りました。
インナーは42でしたが、GEL280の軽さに助けられたのでしょう。
何とか登れました。
中腹から見た風景。左手は米軍住宅側の法面。
晴れるとここから富士山が拝めます。

ここも何とか、車体の軽さに救われて何とか足付きせずに到達出来ました(嬉

そして最初の画像の通り、根岸競馬場に向かうのですが
その途中で打越橋を渡り、地蔵坂にも行ってみます。

神奈中バス11系統が通行する無名通りと、横浜駅根岸道路が交差する位置にある橋。
地蔵坂はバス通りをさらに先に行き、フェリス女子大の手前位に坂上が位置します。
なかなかの高さで、知る人ぞ知る橋です。
下の通りの奥の突き当り、右手は根岸競馬場方向、左手は港の見える丘公園方向になります。
これは昨日11月19日、SILVER VOGUEのSSCホイールOHが仕上がり試走し
通過した際に撮影した画像。橋の下を通過する車と対比しても、その大きさが分かると思います。

そして地蔵坂に向かいます。

中村川の亀の橋から坂上方向を望むの図
思ったよりかはキツくない印象
しかし坂上の手前のカーブで、少し気持ちが凹みそうになりました(笑
ここが坂上。いわゆる”山の手”のど真ん中です。

そして最後に登った坂は、代官坂。

代官坂は、元町のその名の通り、代官坂通りから、神奈中バス11系統が通る
山手本通りにかけての坂です。

坂下には、史跡の旧石川代官所長屋門があります。

中は一般公開はされていないみたいですね。

その謂れは、こちらに記されていました。

由緒正しい建物です。

坂自体はそれ程、激坂ではありませんでした(笑
こちらが坂上です。

右手側を行くと、バス通りで外人墓地方向になります。
保土ヶ谷の東隧道同様に坂上の下を通る、代官坂トンネル。
このトンネルはやはり狭路なので、信号での規制で交互通行の様です。
右手の白い建物は、名門横浜クリフサイド。

代官坂トンネルを、反対側の元町小学校方向から望む。

交互通行用の信号機が、こちらにも設置されています。

ここで本当は、汐汲坂があるのですが
平日は午前9時から午後3時まで歩行者専用で交通規制がなされ
自転車を含む車両は通行出来ません。
行くなら土日祝日なのでしょうが
ここは余りにも激坂なので、足付きは必須の曰く付きの坂。
トレーニングにはあまり向かないと思います。(笑

幼稚園があるので平日の午前9時から午後3時までは、歩行者専用として規制されています。
坂上は山手本通り、フェリス女子大を過ぎた少し先になります。

結果
私の貧脚でも、車体やリムが軽ければ
インナー42Tでも横浜の激坂を登ることが出来ました。
今後も機会を見て横浜の坂巡りをしてみたいと思います。

次回は、MAVIC PARIS-ROUBAIX SSC
OH後の試走についてです。

おしまい。



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