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愛車紹介2:DE ROSA Giro d'Italia

前回お話した、DE ROSA プロフェッショナルC。
40年近く経つフレームは、塗装のヤレ具合やサビも含め
非常に愛着の沸くのですが
やはり手を入れる毎に気になる、フレームサイズについて
丁度1年前に、私の理想としている540ミリ位のフレームが見つかり
フレームの再塗装をした上で
コンポーネントを丸ごと移植しました。


DE ROSA Giro d'Italia
90年代後半のフレームだと思います。
私が所有する自転車の中で、一番新しいかも知れません。

Columbus EL O/Sのチューブに、Timeのカーボンフォーク。
この90年代後半の、レトロフューチャー感が気に入っています。
それでは少しづつ、細かい部分を見て行きたいと思います。
基本フレーム以外は前回紹介したDE ROSA プロフェッショナルCの
コンポーネント(カンパニョーロ、クローチェダウネ)を丸ごと移植です。


パイプはなんちゃってSLX。ステッカーチューンです。
実はニバクロームのコロンバスのELです。
パイプ径が若干太いです。



特徴的な、菱型断面のチェーンステーです。

ハンドル周りです。
ハンドルはいわゆるハネCのチネリ、クリテリウムの幅40です。
前回お話ししたBENOTTOのツルツルテカテカのバーテープを
付けています。
この、バーテープや、アウターワイヤーと言った部品は意外に曲者で
色遣いや材質が、車体の印象に大きく影響すると思っています。


経年のゴム製ブレーキフードは、結構気を遣います。


ブレーキレバーのフードはオリジナルで経年劣化がありますが
破れやベタ付きはありません。
カンパニョーロはレプリカのフード等が現在も流通しており
非常にありがたいです。
これがシマノの7400デュラエース辺りだと
レプリカなし、ドンズバで付く現行の流用できるフードもなく
残存している中古品で状態のいいフードは
大概高価で、経年劣化でベタ付くのも多い、と言ったところです。


ステム周り。最初はチネリのR1ステムの黒を付けていましたが
現在は1Aの100㎜に変更しています。

元はこのフレームに付属しているTimeのカーボンフォークのコラムは
本来アヘッドステム用のコラムだったのですが
移植の際コラムをスレッドステム様に改修して貰いました。
ヘッドもプロフェッショナルCに付いているものと同じものを
買い増しして取り付けました。
ヘッドもこそ年代の物も状態の良い物が
段々少なくなって来ている感があります。


エアロが流行った80年代半ばから90年代前半に掛けて
象徴的なのが、このデルタブレーキだと思います。
確か、Modoloでもデルタ的なセンタープルブレーキが
あったと思います。あれもエアロ流行時代の象徴的な部品でしたね。

私はこの自転車に乗る際には、早めのブレーキをいつも心がけています。(笑
ただ世間の評判では、特にこの前期型は効きが悪いと言う
評判ですが、シューのゴムを変えれば、それなりに改善出来そうな気が
すると思います。
しかし、早めのブレーキでそれなりに慣れてしまった事もあり
いつもそこまで辿り付けません。今後の宿題です。


ちなみに、ワイヤー固定用イモネジの六角レンチが
3.5と言った特殊サイズなので
整備をする前には、対応する工具がちゃんと揃っているかと
言ったところから始めないといけません。
またクランクのフィキシングボルトも
六角レンチ7㎜と言う
これもまた悩ましいサイズで、私も一度、出先で緩んでしまって
左のアームがポロンと脱落してしまった事がありました。
これもまた改めてお話したいと思います。


フロントフォークはTimeのVECTRAN
ストレートタイプなのが気に入りました。
フレーム購入時に付属していたフォークです。
一応、事故などで交換した様子ではなくひと安心です。
ちなみにこのフォークはアヘッドステム用でしたが
コラムを改修してスレッドステムに対応する様
仕様変更しました。
またデカールの保護を含めてクリアー塗装をし直しました。


シフトレバーは、フリクションタイプから
インデックスタイプの物に変更しました。
カンパニョーロのSYNCHRO2です。


フリクションタイプの物と、若干レバーのデザインが変わっています。
そして、左レバーはフリクションですが
右側のデザインに合わせて、左側も変えてシンメトリーになっています。
この辺りはやはりカンパニョーロの拘りなのでしょう。


続いて、クランク周りです。
最近はチェーンホイールと言う言い方はしませんね。
王道の52×42T、アーム長は170㎜です。

LOOKパテントのカンパニョーロ製ペダルです。
シマノもこの頃、LOOKパテントのペダル、PD-7401を出していました。
それだけLOOKのペダルが当時、優秀だった証なのでしょう。
ちなみに私はカンパニョーロのSGRペダルも持っていますが
クリートが未だ未入手(多分もう手に入らないかも?)なので
車体に付ける事は、きっとないでしょう(笑
あれ、単体で手に持っても結構重かったです。
やはり時代の徒花と言うか
シンプル軽量のLOOKには及ばずだったのだと思います。


フロントディレーラーはフレーム直付けタイプ。
ワイヤーの端末は半田処理の後に、黄色のペイントを施した
イタリアン仕様です。


スプロケットはレジナ製の13×15×17×19×21×23の6Sです。

リアディレーラーは、ロッドがあるのが特徴的です。
また、プーリーゲージのデザインが、エアロの流行を象徴しています。
ちなみにプーリーは一度割れ、交換しました。
徐々にプーリー辺りもオリジナルは入手しづらくなりました。
スプロケットは6Sです。


ハブはフロント、リア共に32H
ホイールは菱形マークステッカーのMAVIC GL330
タイヤはVittoria のラリーで、7barにセットしています。


サドルはやっぱりRolls、シートポストもエアロでΦ27.0
Rollsは出戻りで始めて使用しましたが、特に不満は感じません。
100Kmを超えると、尾骶骨の辺りが痺れる感じがしますが
まぁ、許容範疇内と言ったところでしょうか。

プロフェッショナルCからGiro d'Italiaにフレームを替えて
驚いたのは、当たり前と言えば当たり前なのかも知れませんが
そのままポン付で移植出来た事でしょうか。
当然ITA規格だからではありますが
シートポスト径は買い替えを覚悟していましたが
意外に径は同一で、拍子抜けしてしまいました。

次回は、VOGUEについて紹介したいと思います。

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