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エロイカジャパン2024への道③-2

③-2 ブレーキレバー交換とイクイップメントについて

さて、早くも参加車両規定の要件を満たしていない事が判明したので
是正する事とします。
大会は5月ですが、何だかんだで後回しにすると
忘れてしまい気が付けば大会前夜、何て言うこともありますので
気付いたらすぐに取り掛かります。
5か月なんて、すぐですからね。

そして今回、どの部品に交換すればいいのか?と悩みましたが…

SUGINO75カーボンエアロブレーキレバー、BR-SG75
Modolo クロノス。
長い間老舗の自転車屋さんのショーケースに鎮座していたので
特にこれはABS樹脂辺りで成型されたからでしょうか。
経年劣化により白化していましたが
ワコーズのシリコンスプレーをヒト吹きしたところ
見違える様に艶やかになりました。

これら80年代のエアロブームを象徴するブレーキレバー達。
これらは十分要件を満たしており、先日縁あって入手しましたが
思案の結果、結局この車体からレバーを移植する事にしました。

SILVER VOGUE号。
GRAND CYCLE TOKYO 2022に参加した際の一コマ。
実は最初に手に入れたVOGUEは、この車体なのでした。
VOGUEはBLUEも含め、計3台所有しています。
現在は決戦用(何の決戦をするのかは自分自身でも分かりませんが(笑)の為
現在はその出番を待つため、私の部屋で鎮座しています。

そしてこの車体についているブレーキレバーは
シマノ純正、SLR化前のブレーキレバー、デュラエースBL-7401です。


7400デュラエースのエアロブレーキレバー
BL-7401です。
外観は当初PINK VOGUEに付けていたBL-7402と酷似していますが
構造は大分異なります。
ゴムのフードも互換性はありません。

そしてこいつを外し…

ワイヤー末端のカシメを外し
レバーも外します。
レバーを分解し、洗浄の後にグリスアップします。
ゴム製のフードも、かなりお疲れですが、これでも状態が良い方だと思います。
工業製品は大体、金属部品はワンオフで削り出しなんて出来ますが
ゴム製品は型が必要になって来るので、レプリカを自作、なんて言うのは大変な話になります。
プラスチックとの摺動部はこの辺りのグリスを使い
金属同士の摺動部は、ワコーズのスレッドコンパウンドを使いました。
画像にはありませんが、スレッドコンパウンドは、バイクに乗っていた時から愛用しています。
そして、こんな辺りの物を用意し
今回ドナーのSILVER VOGUEに7402レバーとインナーワイヤーを取り付け
ワイヤーはステンレスなので、下地作りでフラックスを塗布した後、半田で末端処理をし
涙滴状になったら
処理をした証のペイントを施します。

これをSILVER VOGUEとPINK VOGUEに行い
7401レバーに入れ換えたPINK VOGUEの試走を行いました。

ピボット部分の造形に特徴がある7401レバーに交換しました。
フードは前の物は取って置く事にし、7402レバーに無理矢理つけていた
7401用のフードに交換しました。
取り付けても経年劣化で加水分解しており、浮いていますね。
SLRではありませんが、スレッドコンパウンドのお陰で
ベアリングを仕込んだ位にスムーズに動きます。


ちなみにサイクルスポーツ誌の1986年11月号増刊の
臨時増刊実用カタログ’87を紐解くと…
おお、これです。1986年11月の時点で新製品として紹介されています。
これならビチ・エロイカ基準に合致しますね。

と言ったところで、車体はビチ・エロイカ基準を満たしたと思います。
そして、大会に出る為に車体に取り付けるイクイップメント(装備)について
検討します。

ボトルとケージは、やっぱりこれですね。

両方共にフランスのTA製です。
現在TA製は非常に手に入りづらいと思います。
SHIMANOのボトルは、ebayでアメリカから入手しました。

よく見ると、TAのロゴがありますね。

そしてModoloのサドルバッグでしょうか?
多分サドルバッグと言うよりかは、
サイズ的にチューブラータイヤカバーと言った方が正解かも知れません。

Modoloはシマノやカンパニョーロとは一線を画すような
独自路線を貫くデザイン重視のメーカーで
前に記したModoloクロノスのデルタブレーキのキャリパーは
カンパのデルタと同様、憧れでもありました。

気が少し早いのかもしれませんが
ようやく基準を満たしたこの車体で、大会に臨みたいと思います。
車体については、後はホイール周り
特にスプロケットのセッティングや、スポークの結線等について
検討を考えています。

おしまい。

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