ロードレーサー、VOGUEの譜系3
やはり情報は、人から聴いた生の声から。
本日、ヴェロ・マルシェ逗子に行って参りました。
昨日、180Kmの「エロイカ反省ライド」を敢行し
まだ体がギクシャクし軽い二日酔いがする中
朝の5時前に起き支度をして、7時半過ぎに出て
世田谷から逗子まで電車で向かいました。
田園都市線、横浜市営地下鉄、京浜急行と乗り継ぎ
途中うたた寝をしそうになる中、前日の疲れと僅かな二日酔いの頭痛による
心地良さも混じった、得も言われぬ気だるさを覚えながら
逗子・葉山駅を降り
市役所の方を目指すと、その隣に会場の亀岡八幡宮が見えて来ます。
到着すると、これから少しずつ日差しが強くなりそうな気配を感じながら
活気あふれるマルシェ(市場)に足を踏み入れます。
まずは、シマノのHGスプロケットを格安で入手し
格安で入手出来、幸先がいいなと思った矢先に…
ふと、会場奥にあるブースで青いフレームが目に留まりました。
ヘッドマークには「G」の文字。
そして、フォーク左右とシートステーに「MAVIC 1000」のステッカー
「何か見た事ある様な気がするんだよな…」と近づき
貼られたポストイットを見ると
「ボーグ C-T500㎜ 100~126㎜」と記されていました。
「?ボーグ、ん?ヴォーグ、VOGUE???まさか」フォーククラウンをよく見ると、「VOGUE」のロゴが!
即座に「これ、頂いていいですか?」と売り物なのにナンセンスな質問を
私が、店主のソエジマ氏に伺うと
「どうぞ~」との返事。
VOGUEとの出会いで思わずアガッてしまいました(笑
そしてソエジマ氏に早速、このVOGUEの言われについて質問すると
ソエジマ氏はあまり詳しくない様子でしたが
ビルダーの高比良氏の名前はやはり知っていた様子で
「今日、高比良君の同級生が来ているよ。どこだっけかな…」
と会場の境内を見まわしている内に「おーい」と声をかけると
一人の男性が。
ソエジマ氏は、呼んだ男性を私に紹介してくれました。
「彼、渋谷さん。高比良君の中学の時の同級生。」
え~!!!いっぱい面白そうな話が聴けそう。
渋谷氏は柔和な方で、初対面の私に色々教えて頂きました。
私が質問をぶつけると以下
なるほど。故森幸春選手と二人三脚的な関係だったのは
そう言った人間関係があったからなんですね。
ちなみに森選手は、10代の頃くらいから
チネリに乗っていたそうです。(驚
※8月1日追記
※5月28日追記
このリンクの中盤に、カラー写真でこのフレームのマシンと写っている
市川選手の写真があります。
※6月1日追記
多分、この写真のマシンのフレームなのでしょうね。
…と、そんなこんなで貴重なお話を聞かせて頂きました。
会場でもお礼を申し上げさせて頂きましたが
この場をお借りして、改めて御礼を申し上げたいと思います。
そして、このフレームを引っ提げて
すぐ先のブースに居た
昨日お世話になった、葉山自轉車市場さんに見せると…
あっ、このフレームサイズもそうですけど
MAVICがスポンサーだったんですよね…
ン⁉このボトムケースに、MAVICのBBを使っていたみたいですね。
MAVICのBBを使うと、メスネジを使わないんですよね
あ~そして高橋プレス製ですね。
MAVICのBBを使うところからも、市川選手が使ったものと見て間違いないと思いますね。
…と、まさかの展開となりました。
やはり情報は、ネットからの掬い上げだけでなく
やはり人から話を聞くと色々と深く貴重な話が聴けますね。
こう言った言い方は失礼かもしれませんが
関係者の方が皆さんご高齢の今、お話を聞かないと
驚くようなエピソードが、歴史に埋もれてしまうかも知れません。
今後も色々な機会を通じてアンテナを高く張り
お話を聴ければと思います。
フレームの画像を、もう少し。
余談
今日本当は減量も兼ねて、MTBで来ようかと思っていました。
でも良かった、電車で来て…
出発時は軽い二日酔い状態で、元々自転車では行けませんでしたが
勿論、飲酒運転はダメ、絶対!
そして行きの電車は、気だるくウトウト…と言ったところでしたが
帰りはフレームとの出会いもそうですが
何よりVOGUE秘話を持ち帰ることが出来、シャキッとして帰りました。
そして今回のお話を通じて
こう言った、元気な知恵袋的な先輩方みたいに
私も成りたいと思った次第です。
その4に続く
参考資料
サイクルスポーツ誌
1、1986年12月号P52
「日本人初のプロロード選手 市川雅敏、強さの秘密を探る」
2、1986年1月号P30
「シリーズ オーダーメーカー訪問 ●オリエント工業」
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