愛車紹介4:BLUE VOGUEと長谷川自転車商会再訪
今回紹介に当たり、撮影場所の駒沢公園に移動中
もしかしたら…と思い立ち寄ってみると
開いていました、長谷川自転車商会さん
そして、ちょっとお邪魔してしまいました。
奥様にコーヒーを淹れて頂き
BLUE VOGUEを囲んで
最初はVOGUEについて何か少しでも知っている事があれば
お話を伺わせて頂こうかと思いました。
しかし、あまりご存じでない様子だったので
(但し、VOGUE高比良氏の師匠に当たる梶原利夫氏は
長谷川氏の後輩だそうです)
話題を変え、私が最近読んでいる
ニューサイクリング誌のバックナンバーに掲載されていた
80年代後半頃の長谷川自転車商会の広告の話から発展し
何故かルーカスランプについてお話を聞かせて頂きました。(笑
私の父親も現在、長谷川氏よりまだ若い70代後半で
脊椎管狭窄症により要介護認定を受け、まだ自立歩行は出来ますが
杖を突いて小刻みな歩調で歩く程度になってしまいました。
やはり健康と言うのは大事である事を再認識する次第です。
またこうやって、お客さんと接する~社会との繋がりを持っていると
言ったところが、健康維持の秘訣なのかも知れませんね。
そんな事を思いながら、お店を後にしました。
そして、駒沢公園に到着です。
元々はこのフレームで、昨年のエロイカジャパンに出場するつもりで
購入した物です。
その後、この車体に現在付属しているコンポが元々付いていた
部品取り用として、当時BLUEと同じ時期に
並行して販売されていた、ジャンク扱いPINK VOGUEが
実はシートラグが少し変形していた程度で
修正後、芯出しを行えば十分使用に耐えられる事が
可能と判明し、PINK VOGUEは裸一貫
フレーム単体で、しばらく保管となりました。
そしてこのBLUE VOGUEは
当初の計画通り、PINK VOGUEから外した
7400デュラエースで組み上げました。
このBLUE VOGUEが完成後
エロイカジャパン2023に出場しようとしましたが
結局抜けられない仕事が入ってしまい、泣く泣く断念しました。
その後、妻からの「この自転車、イイね。」との一言から
この車体は、晴れて妻号となりました。
そして私は私で
確かに私の体格ではフレームが少し小さいかなと言ったところや
今後、グラベルロードの走行等を前提とした
ヘビーデューティーな使用が予想される際に使用する事を前提に
例えばエロイカジャパン出場や、輪行用として
PINK VOGUEを復活させる事にしました。
将来的には、夫婦揃ってVOGUEでエロイカジャパンに出場する、と言った
目標もあります。
そしてまずは、ハンドル周りから見て行きたいと思います。
ハンドルは、チネリのジロ・デ・イタリアのサイズ38です。
最初はPINK VOGUEの日東のサイズ40用のバーを付けましたが
妻号にモディファイするに当たり、ハンドル幅を少し狭めようと
最初に紹介した、DE ROSA Professional Cに
付属しいていたバーを流用しました。
そしてステムは、PINKからではなく、妻用に別途入手した
80㎜の7400デュラエースの物になります。
続いてブレーキレバーと、バーテープです。
ブレーキレバーは、PINKから移植のSLR化7400デュラエースのBL-7402。
ワイヤーの取り回しはPINK同様、イタリアン仕様。
右ー前、左ー後で取り回しをしています。
フードのゴムは、PINK VOGUEよりマシです(笑
バーテープは、懐かしのBENOTTOのビニールタイプです。
この鮮やかな色は、BENOTTOでないと、中々出ないと思います。
ヘッド周りです。
ヘッドはPINKから移植した、7400デュラエース
元々は、八田のSWANのヘッドが付いていました。
ヘッドマークのロゴはグラフィックの「V」で
後年になると文字だけの「VOGUE」になる事が多い様です。
多分、このフレームもそろそろ40年モノ位になるのでしょうか。
ラグは、ロングポイントでエベレストの梶原氏デザインラグだと思います。
WレバーもPINKからの移植で、少し分かりにくいですが
色が青み掛かった灰色の様な色で、SISのカバーも灰色なので
8S対応のSL-7402です。つまりこの車体は8S仕様です。
ブレーキキャリパーAssyは、SLR化前の部品番号は、BR-7400
SLR化後はBR-7402の様です。
これもブレーキレバー同様、PINKから移植した物なので
SLRにマッチングしていると仮定して、多分BR-7402だと思います。
ちなみにブレーキシューは互換性のある現行品を流用です。
重要部品でのゴム製品は、流石に当時モノはご法度だと思っています。
そして、ブレーキワイヤーの末端半田処理は必須です。
半田を涙滴状に盛り、そこに処理済みを表す黄色のペイントを施します。
そして、バーテープの色に合わせてサドルもRollsの黄色です。
イタリアでは赤と同じ位黄色も、フェラーリを始めとした車の
車体の色に使用されている位のメジャーな色と聞きましたので
私もそれにあやかりました。
シートポストはΦ26.8です。
この寸法やフレーム各所の造りから
このフレームの出自が何となく判って来ました。
詳細は改めて別の機会にお話ししたいと思います。
そしてクランク周りです。
クランクは当初170㎜のPINKからの移植した物を付けていましたが
妻用にモディファイするに当たり、新たに165㎜に変えました。
フロントディレーラーはPINKから移植の、確か初期型のFD-7400。
もちろん末端半田処理、黄色ペイントを施しています。
そしてペダルはLOOKのPP-65
デルタクリートの初代ビンディングペダルです。
これも約40年は経過していると思いますが
動作は快調です。
そしてリアディレーラー、RD-7402です
そしてリアブレーキ。こちらもBR-7402と思います。
ハブは32HのHGハブです。
ホイールはイタリア製FIRのISIDIS。
上のハブとのセットでメルカリで購入しました。
最近色々調べているのですが、このFIRは中々情報がありませんね。
サイクルスポーツ誌増刊号のパーツカタログを見ても
商品はおろか、メーカー自体も記載がありませんでした。
私も中学生当時、メーカー名を時々耳にした程度の記憶は
うっすらありましたが、その程度の知識でした。
しかし実際使ってみると、結構軽い部類のホイールだと思いますが
結構軽やかな感じがして、中々感じは良いです。
ちなみにスポークは段付きスポークですが
Rホイールのスポークを年末に走行中、1本折ってしまいました。
走行中にスポークを折ると、微妙に面倒ですよね。
なので昔の紙製の荷札に使われた、あの極細の針金を入手して
エロイカジャパン出場の際には結線しようかと考えています。
ただ、無用な応力が掛からないよう、半田付けはしない方向です。
この辺りは現在では、ロストテクノロジーなのでしょうか(笑
タイヤはPanaracerのPractice320、練習用タイヤです。
そして、フレーム周りです。
このシートポスト後ろの「VOGUE」のグラフィックは
後年、「V」のグラフィックの代わりに
ヘッドマークに付いているのが多く見受けられます。
この車体は、シートチューブ裏にあると言う事は
もしかして、レース等で後続に見せつける様でしょうか。
昔は、後続車に自車のブランドを見せつける為に
オーナーがシートポストの後ろにメーカロゴの刻印を施すなんて
話も聞いた事があります。
続いて、フォークコラムとシートステーの笹葉の刻印です。
そして’80~’90sの国内仕様車両に必須のアイテム
CAT EYEのリフレクター、型番RR-160-ASRです。
ハンガーラグはPINK同様、日立マークがありましたが
PINKとは形状が若干違います。
しかし、チェーンステーのブリッジの部分が異なります。
PINKとBLUE、ほぼ同じ造りに思えましたが
少し違うところがありましたね。
前後のエンドはPINK同様、シマノのEFでした。
今後新たに判明事項があれば、随時追記して行きたいと思います。
おしまい。
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