ショップ探訪② フレンド商会善福寺店
先日、私が時折拝見させて頂いている
ビンテージサイクル界の大御所と言っても過言ではなかろう
CICLI LA BELLEZZAさんのブログで先日
フレンド商会の紹介がされているのを拝見しました。
私自身もその存在は薄っすらと認知してはいましたが
まさかそんな、中々の名店であるとの事から
居ても立ってもいられなくなり
前回記したPINK VOGUEの洗車を済ませた後
二番煎じである事は承知の上で
雨が降る中行ってみました。
そして最寄駅から新宿に出た後、西武新宿線に乗り換えて
上井草駅に降り立ちました。
…と、早速のお出迎えで少しのけ反りそうになりながらも
青梅街道の上井草四丁目交差点を目指します。
雨がしとしと降る中、約20分位歩くと…
店内に入ると、一見して80歳位に見えるご主人が
一人で店番をしていました。
そして私が入店後すぐに、しとしと小雨が降る中
20代前半の片言の日本語を話す若者が、ロードバイクを押し歩いて
来店しました。
聞けば、ブレーキが利きづらい旨をご主人に
つたない日本語で一生懸命説明をしています。
柔和なご主人は丁寧にその若者の話を聞き、アドバイスをします。
一見して安価な量販品と思われる外観であるそのロードバイクは
明らかにそのお店で購入した物ではないのは私も分かりましたが
「町の自転車屋さん」と言った立場と役割を十分に認識している様子が
利益やメリット等関係なく、困っている様子の人に対して
顧客か否か分け隔てなく丁寧に接するその姿勢に
頭が下がる思いをしました。
彼、中国からの留学生なんだよね。もうすぐ国に帰るみたいだけど。
と自転車の彼がアドバイスを聞き入れ納得し、お店を出た後に
私に教えてくれました。
何かプロショップでありながら、ほのぼのする光景でした。
そしてまだしとしと雨が降る中、店内の物色を続けます。
そして、店主近撮
聞けば現在83歳。
77歳までトライアスロンに出場し
最後に出た大会では、シルバーエイジ部門で優勝したとの事。
店主は最初、富士自転車に就職後
数年後に開催される1964年東京オリンピックの自転車競技に向け
まだ渡航制限が掛かっているところの昭和37年頃に
フランスに渡欧、そこで何のコネもなく言葉も喋れない中
既に居た別企業の日本人駐在員にお願いして手紙を書いて貰い
何とかフランスで自転車業界に入る事が出来
色々と持ち帰って帰国してきた等
中々の自転車業界波乱万丈の人生を歩まれている方の様です(驚
そして色々と楽しいひと時を過ごすことが出来
私も少し買い物をして帰りました。
そして、戦利品です。
このチューブラータイヤ用バッグ
セラ サンマルコ製で珍しく、購入してしまいました。
おしまい。