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大人のためのダンス練習法①量より質を重視せよ

18歳からダンスを始めて現在41歳。

人生のステージによっていろんな経験をしてきましたが、わりと本腰いれてダンスと向き合い始めたのはなんだかんだで30代の後半です。

正直、10代20代のときにもっと真剣にダンスと向き合っていれば、もっと違う人生だったとは思うのですが、その後悔を力に変えて今動いているわけです。


で、若者と大人、どうやら効率的な学び方が違うようで、若いときと同じノリで練習しても上手くならないということに気づいてしまいました。

ということで、今回から新しいシリーズ「大人のためのダンス練習法」について解説していきます。

若者と大人の境界線は25歳

まずは「どこまでが若者で、どこからが大人なのか」という前提を示します。

今回のシリーズでは「25歳以上が大人」という想定で書いていきます。

なぜ25歳以上かというと以下のとおり。

  • 25歳から肉体的な老化が始まる。

  • 生物学的には25歳で脳が成人する。24歳までは受け身な学びでもOKだけど、25歳からは能動的な学びをしないと頭に入らない。

  • 脳の前頭葉(意思決定と自制心を司る)と側頭葉(言語と記憶を司る)は50歳くらいでピークになる。事実、多くのCEOたちは50代で英断をする。

  • 25歳以下の脳は前頭葉や側頭葉は発達しきっていないと考えられる。

もちろん個人差があるので、絶対に25歳とはいえないですが、僕は40代なので、まあもう「大人の脳と体」と考えてもいいと思います。

量より質を重視せよ

では早速、大人のためのダンス練習法のポイントを解説していきます。


まず1つ目のポイントは「量より質を重視せよ」ということです。

若者みたいに、1日に2本も3本もレッスンを受けたり、毎日レッスンを受けるみたいなことはやめましょう。


若者なら大量な情報を受け身で取り入れるということに対応できます。

ただ大人は無理ですね。

大人はじっくり学んだほうが絶対に身になります。

もしレッスンを受けるなら、1日に1本(60〜90分)で、多くても週に3日(1日置きとか)くらいに制限し、学んだことを自分で復習するのがいいと思います。

1回の練習時間は20分以内に制限する

レッスンは時間が決まっているし、基本周りのペースに合わせないといけませんが、自分で練習する場合はすべてコントロールできます。

そのときに「よーし2時間練習するぞ」みたいなことはやめてください。

1回の練習時間は20分以内に制限し、もしもっと練習したい場合はその20分の練習を複数回するというイメージでやってください。


1回の20分の制限する場合と、60分練習する場合を比較すると、まず60分間集中し続けることはできません。

その60分の中でも集中力には波があります。

また練習内容を覚えるために、脳は発火(活性化)するのですが、60分の練習だと発火のピークは1回しかきません(集中が続かないため)。

それなら20分の練習を3回したほうが、発火のピークは3回くるわけで、明らかに効率がいいのです。

テーマを絞る

20分の練習には必ずテーマを設定してください。

なんとなく20分練習しないでください。

テーマを設定するというのは「この20分間では○○についての練習だけをしよう」ということです。


そしてテーマは20分間で1つだけに絞ってください。

例えば昨日のレッスンで習ったルーティンが覚えられてなかったら「この20分間はルーティンを覚えるだけにしよう」と絞るわけです。

僕が最近やってるのは、バトルで取り入れたい動きがあるので、「その動きだけで踊る練習する20分間」というテーマを設定したりしています。

テーマを絞ることで集中も維持しやすいし、発火もしやすくなります。

20分間も集中できなかったら切り上げる

20分間練習しようとしても、なんか集中できないなってこともあると思います。

そんなときは思い切って練習を切り上げましょう。

集中できなかったらやったら無駄くらいの勢いでいいです。

集中できない原因は、疲労が溜まっているとか、睡眠不足とか、そのへんが多いですね。

量より質を重視する具体的なスケジュール

抽象的な話ばかりだとイメージがつかないかもしれませんので、具体的にどうやって使っていくかをケーススタディを示します。

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