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もの思ふ秋

種類によってだろうか
まだ染まる気配すらない葉が
朝日に透ける
やはり植物は
露置かれた ひとときが
一番輝いて
美しい

人との つながりも それに似ている
突然 打ち水したような出逢いに溺れ
水 引いてくると
その心地よい潤いに馴染み
すっかり乾いてしまうと
まるで何事もなかったかのように
跡形も無くなる……

ひとつのことを 思っている…

おそらく こちらの想像通りのことが
その塊の中で進んでいるのだろうが
それを確かめる術も 理由も
探せないままでいる

沙汰がくだるまで
静観するしかない…

なんとなくわかっているのは
こちらが動いて
何かすべきではないということ
もしかしたら あの塊も
同じようなことを考えているのかもしれない
もしそうだとしたら
少しだけ
救われた心持ちにもなる…

願わくば……
とても厚かましい考えが許されるなら
この どうしょうもない循環から
一刻も早く連れ出して欲しいと
日々念を送っている

何もかも承知のうえで……

秋とはいえ
まだ昼は 少し汗ばむ陽気の日もある

そんな中
山の青葉は赤くなりたくて
染まりたくて
うずうずしている…

たぶん 私と同じ
心をして……

高い空… 
天から降る  一声さえあれば
関   一気に崩れて
雪崩れ込んでくるだろう

三日話しても足りないくらい
聞きたいこと
言いたいことが
沢山ある……

冷たい風 吹かなくても
染まる葉に
なりたくて………
.
.
.
.
.




#最近の一枚
#日向大神宮



 





 




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