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固定資産Ⅳ-月次決算-
ここまで年次決算で減価償却をする手続きを見てきました。今回は、減価償却を月次計上する方法を見ていきます。
年次決算での減価償却は、年に1回です。ところが、会計期間の最終日に大きな費用の計上をするので、利益計算への影響があまりにも大きくて、期中に経営状態を把握するのには大変な労力がかかります。
そこで多くの会社では、利益への影響をより早い段階で認識し明確にするために、毎月決算を行います。これを月次決算(げつじけっさん)といいます。
こうすることで、毎月末に1ヶ月分の減価償却を見積もって費用に計上し、より実態に近い数字を確認することで、経営を安定させることができるわけですね。
月次計上する際の金額は、1年分の減価償却の見積金額を計算したあと、1ヶ月分を月割計算して求めます。
【例題7-4】
当社は月次決算を行っている。前期に取得した建物(取得原価12,000,000円、耐用年数20年、残存価額ゼロ、定額法)の減価償却費を間接法により毎月末に計上しており、本日、当月分を計上した。
減価償却は定額法で行なっているので、1年間の減価償却費を計算します。
1年間の減価償却費=12,000,000 ÷ 20年
=600,000
当月分のみ計上するので、1/12を計算します。
1ヶ月分の減価償却費=600,000 ✕ 1/12ヶ月
=50,000
1/12を電卓でたたくときは、『1 ÷ 12』でしたね。
当月分の計上額が計算できたら、費用の発生=減価償却費と資産のマイナスを表す勘定科目=建物減価償却累計額を記入します。
時代の変化が激しい現代ではポピュラーな方法です。年次決算と合わせて、しっかりマスターしていきましょう。
今回はここまで。
ではまた。
◎次の記事◎
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