ラクドス吸血鬼という選択肢(デッキ解説)
皆様ご無沙汰しています。olbedaです。
先日は筆者の初記事をお読みいただき誠にありがとうございます。
もう陳腐化している部分もありますが、現パイオニアの環境の大枠はあまり変わりないので、まだお読みでない方は是非!
はじめに
今回は、パイオニア環境における有力デッキの1つラクドス吸血鬼についての解説をしていきたいと思います。
筆者が前環境から回し続けて、ようやく一区切りついたので初心者~中級者向けに書いていきます。
今更そんなこと知ってるわ!という内容が含まれてると思いますがご容赦ください。
また、今回は一部有料にさせていただきます。その分内容は濃く書くつもりですので是非お読みいただけたら幸いです。
・無料部分
採用カードの各種解説
・有料部分
各種マッチアップの有利不利、サイドインアウト
思考囲いで抜きたいカードはこれだ!解説
となります。是非最後までお読みいただけたら幸いです。
各種カード解説
まずは、ラクドス吸血鬼で使用されているカード解説からさせていただきます。使用するリストは筆者が直近で使っているリストになります。
また、カード解説に使う画像は基本的に日本語カードを使用いたします。画質が多少悪いのはご了承ください。(あんまりにも画質が悪いのしか見つからない場合は英語を用います。)
マナ域順に説明予定ですが、シナジー要素により多少前後することもあります。
1マナ域
・《思考囲い》
このカードについては、語られすぎて私が語ることがあるのか?と思っています。(1枚目からどうなんだ)
【翻訳】Thoughtseize You - Reid Duke Dukehttps://radish.diarynote.jp/201312180651245632/
10年以上前の記事ですが、今でも色褪せない名記事です。読んだことない方は是非一度お読みください。
私の所感といたしましては、上記の記事から10年以上経った現代、インフレした環境において《思考囲い》の価値は高くなってると考えられます。現代MTGにおいては、出たら仕事するカードやアドバンテージを稼ぐカード(例:《鏡割りの寓話等》)にいとまがありません。そこを確実に1:1交換でき、なおかつ相手のプランがわかるカードはラクドス吸血鬼において4枚必須のカードです。
抜いたはずのカードを使われた?よくあるから気にするな!
・《強迫》
《思考囲い》の5枚目以降としての採用。現状はメイン1~2枚、サイドに
0~2枚が主流
ライフルーズ2点がなくなった代わりに、クリーチャーを抜けなくなったハンデスカード(対象自分と言うこともできない)
《思考囲い》だけでは現状足りないので追加で採用、使う優先度は基本的に《思考囲い》>《強迫》であり、《思考囲い》で相手の手札を見た後に抜きたいカードがあったら使いましょう。たまに《強迫》から使って外れるときもあるのも一興
・《致命的なひと押し》
パイオニア環境における1マナ除去と言ったらこいつ。というか黒の1マナ除去と言ったらこいつレベルの一品。
ラクドス吸血鬼は、紛争を達成しやすいので基本的には4マナ以下のクリーチャーを除去できるという前提でプレイしていくカードです。昨今の除去しなければならないクリーチャー大体4マナ以下なので、これでうまく処理しましょう。逆に5マナ以上になるとこれで倒せないという耐性がつくのでその方向では評価が上がります。そもそも5マナ以上って重いだろという話は置いておきますが。
2マナ域
・《税血の収穫者》
カードの性能と全く関係ない話で恐縮ですが、カード上の名前は《税血の徴収者》と書いてあるのに実は既に存在するカード名だったので後にオラクル上で
《税血の収穫者》に変更された逸話があります。ちなみに変更された名前のカードは紙では存在しません。WotC?
それはさておき、このカード1枚でクロック、除去、ルーティング、紛争達成ができるとんでもカード、除去の範囲は重ね引きすれば広がる仕様。2マナとは思えない性能してます。ソーサリータイミングで本当によかった。
元々ラクドスミッドで採用されていたカードですが、吸血鬼なのでラクドス吸血鬼にそのまま採用。これ以上の2マナのカードが来ない限り4採用は揺るがないでしょう。
・《腐食の荒馬》
サンダージャンクション(以下OTJ)に収録された2マナの騎乗クリーチャー。往年の名カード《闇の腹心》(通称:ボブ)と似たような能力を持っています。
元々の《闇の腹心》から説明いたしますと、《闇の腹心》は自身のアップキープに強制で能力が誘発し、デッキの一番上を公開しそのカードを手札に加える代わりに自身がマナ総量分のダメージを食らいます。土地がめくれると0点なので「宇宙」と表現されたりします。
《腐食の荒馬》は攻撃時に誘発し、デッキの一番上を公開した後騎乗(OTJのキーワード能力で、ソーサリータイミングでのみ騎乗Xの合計パワーX以上の自分のクリーチャーをタップすることによって能力が変更or追加される)してた場合は相手に、騎乗していない場合は自身にダメージを与え手札に加えます。
《腐食の荒馬》は、攻撃しなければアドバンテージを稼ぐことはできませんがそれは逆を言えば自身が誘発させたいタイミングを自由に調整が可能ということです。また、騎乗することによって相手にバーンダメージすら飛ばすことができる素晴らしい2マナクリーチャーとなります。
元々ここの枠には《薄暮軍団の盲信者》という2マナ1/1出た時ワンドローのクリーチャーが採用されていました。《薄暮軍団の盲信者》は吸血鬼であり、出たときに1ドローなので一概に完全上位互換とは言えませんのでどちらがいいかは好みのレベルです。個人的には部族シナジーを考慮しても《腐食の荒馬》に軍配が上がります。
・《勢団の銀行破り》
2マナの搭乗3で4/4の機体アーティファクト。2マナでタップするとドローを行い基本的には最大3ドロー。3ドロー後《勢団の銀行破り》に搭乗することができる1/1操縦者トークン(搭乗の際パワー3扱いされる)と宝物(使い切りのマナ)トークンの生成します。
ドローエンジン兼クロックとして用いられます。基本的にはドローエンジンでリソース勝負してしていき最終的にはクロックに化けるのでリソース勝負では最高の仕事してくれます。反面アグロに対してそれほど有効ではないので枚数は要調整。ものすごく強いけど場面によってはめちゃくちゃ弱くなるカードです。メイン1〜2枚、サイド0〜1枚ぐらいが最適と筆者は考えております。
・《苦々しい勝利》
確定除去枠として2枚、採用していますがここに関してはほかの候補として
・アーティファクトに当たらないがぶっちゃけ環境に機体がほとんどいないのでほぼ万能除去、《喉首狙い》
・カウンターが乗っていると除去できないが、《ドロスの魔人》が相手にいるとそのままプレイヤーを倒せる《無情な行動》
と多種多様にあるので、環境に合わせて変えましょう。筆者はPWも倒せるという点を評価していますが正直PWを採用していてかつ除去を使いたい!というのもそこまで多くないので変更してもいいかなとは思っております。
3マナ域
・《傲慢な血王、ソリン》
ラクドス吸血鬼の核その1のプレインズウォーカー(以下PW)
吸血鬼の吸血鬼による吸血鬼のためのカードであり、忠誠度能力全部吸血鬼関連。吸血鬼シナジーで絡むと強いPWですが、単体では何もせずシナジーのPWです。
+能力ももちろん優秀なのですが、このPWの重要なところは-3能力。-3能力で出すカードはラクドス吸血鬼最強カード、6マナクリーチャー《血管切り裂き魔》!
・《血管切り裂き魔》
順番が前後しますが今解説をいたします。《血管切り裂き魔》を《傲慢な血王、ソリン》の能力で出すことを通称:ソリンリッパーと筆者は呼称しており、このデッキの必殺技です。
(《血管切り裂き魔》の英語名称が《Vein Ripper》なので、そこからリッパーをとっています。)
さて、6マナとはいえそんな叫ばれるほど強いのか?と思う方もいると思うので詳しく解説していきましょう。
まずは飛行6/5!回避能力持ちでスタッツがでかい!優秀!タフ6だったらもっとやばかったのでWotCちゃんと調整してる・・・と思います。
次に除去耐性、護法(対象を取られた場合書かれたコストを払わないと打ち消す)でクリーチャーを生贄に捧げないといけないという護法の中でも最上級の耐性。相手の盤面にクリーチャーいなかったら実質呪禁!硬すぎます。
最後に常在効果、クリーチャーが1体死亡するたびに対戦相手を対象にとって2ドレインします。これは自身が死亡しても誘発しますし、護法でクリーチャーを生贄を捧げても2点ドレイン。なんかすごい勢いでドレインしてプレイヤーを倒します。
まとめますと、飛行で高速で殴ってすみやかにゲームを終わらせることが可能な耐性持ちクリーチャーです。
これが6マナで出るなら割と適正?かもしれせんが、これが3ターン目で出てきたらどうなるでしょう?そうです大体ゲームが壊れます。
ラクドス吸血鬼というのはこのようは一撃必殺を持ちつつミッドレンジも行える柔軟なデッキとなります。こればかりは実際に使うor使われた方が体感できるので是非ラクドス吸血鬼と使用してみてください。3ターン目にソリンリッパー決めて気持ち良くなろう!
・《鏡割りの寓話》
パイオニアで出されたら嫌なカードランキング上位常連。というかモダンやレガシーでも普通に強い。
あまりにも強すぎて、これ語るだけで40分超えてる動画があります。
ラクドス吸血鬼が赤を入れる意味の9割は《鏡割りの寓話》にあると思っています。(残りは《税血の収穫者》)
全ての章がラクドス吸血鬼、いやMTGというゲームに噛み合っており、出れば確実に仕事します。
1章は宝物トークンの生成によりアクションの増加、《血管切り裂き魔》の登場を早め、2章のルーティング能力は不要牌を有効牌に変えゆる力を持ち、3章は放っておいたら大変なことになる裏面クリーチャーに
特に裏面のコピー生成能力は《血管切り裂き魔》もコピーできるので、6点飛行が2体で12点、終了ステップにコピーの《血管切り裂き魔》が死亡するので4点ドレインが誘発するので最低16点保証です。16点?MTGってゲームライフ20点だよ?
兎にも角にも純粋なパワーカードなので、抜ける理由がないカードです。これが抜けるときは禁止カードに制定される時でしょう。
・《砕骨の巨人》
2マナでの除去枠兼クロックとしての採用。1枚が2枚になるカードなので個人的に好きです。
元々この枠には《分派の説教者》が入っていましたが、彼が担うドロー部分を現在《腐食の荒馬》が担当しているので除去枠の増加として採用しています。吸血鬼ではありませんが丸い素晴らしいカード。最近だと《九つの命》を貫通して相手を倒せるので評価上昇中。
4マナ域
・《黙示録、シェオルドレッド》
直接的なアドバンテージは稼ぎませんが、優秀なスタッツと何故かついてる接死。そして放置するとそのまま勝ちに直結するライフ増減システム。《黙示録、シェオルドレッド》を除去するためのカードを探そうとすると自身のライフが削れる鬼仕様。現在は主にイゼフェニ、緑単信心対策で1枚投入してます。
サイドカード
こちらはメインデッキには入ってない部分のカードの説明を行います。
・《墓掘りの檻》
主にアマリアと緑単信心でサイドインします。アマリアはこれを置かれると《スカイクレイブの亡霊》か《機能不全ダニ》を素引きしないとかなり動きを制限できます。
・《暮影の騎士》
主にアマリア用に。回復阻害するだけでかなり相手の動きが止まるうえにある程度のブロッカーとしての仕事してくれるのでよし!なカード。
・《減衰球》
元々は対ロータス用に入れていたカードだが、最近では緑単信心でも入るように。ロータスはガードを下げた瞬間にやってくる、絶対に許すな。
・《ヴェールのリリアナ》
平成モダン最強の女。パイオニアに減量成功し一定の地位を維持し続けています。ミラーやコントロール相手に投入。うまくマウントを取れればそのまま勝利まで持っていける強さは健在。
・《危難の道》
主にアマリアやアグロ対面で。《血管切り裂き魔》や《ゲトの裏切り者、カリタス》がいるときに《危難の道》を使うととても気持ちいい。
・《夢を引き裂く者、アショク》
常在能力のサーチ禁止がメインで、墓地追放能力はオマケ。主にアマリアや5cニヴ、ロータス等のサーチを多用する対面で使います。アショク自体にアドバンテージを稼ぐ能力はないので注意。
《ゲトの裏切り者、カリタス》
ラクドスミッドにおいて《黙示録、シェオルドレッド》の登場で評価が落ちクビになりましたが、時が経ち環境の推移によって評価が上がりデッキに入っています。
主にアマリア、緑単信心、アグロ等にサイドインされ、《危難の道》とセットで使います。サイド2枚にしてますが、メイン1サイド1でもいいかなと考えています。《傲慢な血王、ソリン》の-3能力で出せるのもよし!
各種マッチアップの有利不利、サイドインアウト
さてここからは、各種ゲームマッチアップのお話をしていきたいと思います。
ここで話す想定対面といたしましては
・イゼットフェニックス
・アマリアコンボ
・ラクドス吸血鬼(ミラー)
・ラクドスミッド
・緑単信心
・青白コントロール
について書かせていただきます。他マッチアップ等要望ありましたら筆者に直接連絡いただけると幸いです。
また、ハンデスの説明は1ターン目を前提としています。数ターン後に関しましてはまた状況が変わりますので高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処してください。
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