◎何人だろうがHey!Say!JUMPであることに変わりない。


わたしのジャニオタ人生が始まったグループのメンバーが、またひとりいなくなることが発表されたあの夜から2日経った。

デビューちょい前から推していたので、あの8分間の動画で内容を理解をするのには時間はかからなかった。意外と冷静だった。


たぶんこうなる未来はわかっていたのだと思う。

そして彼ら自身もどこかでこうなる未来も見えていたのだとも思う。


だけど、心のどこかで、あの時と同じようなことはしないのではないか、と思う自分もいた。

あの時、とは。


この夜、たくさんのオタクが『JUMPは9人でひとつじゃないの?』『JUMPは家族でしょ!』という言葉を目にした。


そうだよな、

もう10人という言葉をオタクは使ってくれないんだよな。


わたしはまだ10人のJUMPから9人のJUMPを受け入れるということに、ほんの少ししか進めてなかったことをこの時に気付いた。


もちろん、この先10人のJUMPも9人のJUMPも8人のJUMPも『Hey!Say!JUMP』である限りは何も変わることはなくて、ただの歴史の1ページの感覚でしかないことにも変わりはないのだけれど。

まだ幼かった彼らにとって、一人のメンバーがいなくなってしまうということはかなりのダメージがあったのは間違いなくて。

『もう誰もいなくならないで』

と、メンバーもわたしたちオタクもずっとそう思っていたと思うの。

NYCboysが結成された時も、山田のソロデビューが決まった時も、オタクはもちろんざわついたし、脱退を恐れていたけど、彼らのJUMP愛は言葉にしないだけでめちゃくちゃにあるのはわかっていたし伝わっていた。何も恐れる必要はなかったんだとオタクが安堵し信頼したからこそ、突然の留学発表だって『きっと彼らなら大丈夫だ』と彼らもオタクも思って彼を送り出した。

大人の事情があるのではないか、とか、まあ、なんか真実なのかよくわからないことを色々言われていたのを知ってるオタクは多いと思う。現にわたしはそのオタクの中のひとりだし。

彼が不器用ながらに芸能活動と学業を両立させようとしていたことはわかるし、その大変さなんてものはわたしにはわからないけれど、なにもかもが中途半端なまま留学してしまったことも、そして約束の2年には帰ってこなかったことも、事実は変えられない。もう少し頑張らせてほしい、というからオタクもメンバーも待つしかなかった。コロナもあったし、帰ってこれなかったのかもしれないけど。でもその時さ、薮はwebで言ったやん。『さみしくさせないようにもっとweb更新するように言っとくね』って。それは彼に限らずだけど、せめて彼だけはそれを守ってほしかった。最後の更新クリスマスって…。しかも発表してから誰一人として更新されてない。オタクのこと忘れてるんじゃないか、って思われても当然だと思うし、これを機に離れていくオタクがいるのもわかるよ。そりゃ、中途半端、自分勝手、裏切られた、と言われても仕方がないと思うな。


彼が留学してる間の2年半は、Hey!Say!JUMPを守らなきゃという気持ちで彼らは圧倒的にパフォーマンスに磨きがかかってたし、オタクも何か事あるごとに彼の存在をちらつかせていた。おそらく彼を迎えて新しい扉を開けようと制作に一年以上をも費やして練りに練った『Fab!-Live speaks-』という世界観。結果、戻ってこないと知って8人で作り上げたもので、初めてありちねを中心に構成を考えた期待しかないこの世界観の中に、彼が彼の好きな曲で彼を入れたパフォーマンスを見る。どうして?と思ってしまう。その曲を入れることで別の曲をセトリから外すの?次の日のネットニュースなどの話題は『彼がこのグループでいる最後のパフォーマンス』だと報じられるの?話題を全部彼が持って行ってしまって、彼らのこのコンサートでの伝えたいことをちゃんと感じることはできるのだろうか。そして彼のパフォーマンスにがっかりしてしまうことはないか、の不安や怖さがあるのも事実だ。

言いたいことは山ほどあるけど、FC動画での山田の言動がすべて物語っていたように思う。声だけを聞いていた夫ですら『涼介怒ってたな』とわかるほどに。良くも悪くも嘘がつけないタイプの人なので、納得いってないんだろうなとは感じ取れた。FCに向けてだから変につくろうとせずに、あえて素の状態で話を進めたんだと思うけど、8人が頭を下げることも謝る必要性もなかったと思うのよね。


近々のドル誌で知念が周りのメンバーはあまりグループの話に触れない中、3つのテーマの中のうち、2つのテーマでグループの話題を出したことが当時衝撃だった(ちなみに、残りの1つのテーマでは彼との話)。


『今のボクにとっては、大好きなメンバーとHey!Say!JUMPとして活動できてる状況がすごく幸せ』

『メンバーはただのビジネス仲間じゃない』

『家族と同じくらい失いたくない存在、いて当たり前だし、いてくれないと困る』

『ボクは、もう【売れたい】とかじゃなくて、大切なメンバーたちとストレスなく長くいっしょに活動していける環境を作っていくことが理想』


この言葉にすべて詰まってる。もう誰も失いたくないって公言してるあたりから、もしかするとこの取材の時には脱退の話がでてたのかな、なんて憶測もしてしまう。

この言葉を知ったうえでのあの動画だったので、自担が今にも泣きだしそうな表情をしていたことにも、自担の想いが彼に響かなかったことにも、どうしても『許せない』という感情が芽生えてしまった。自担はあまり泣かないタイプだ。でもメンバーやグループのことになると話が違う。これはオタクのなかでは有名な話である。自担の悲しい顔なんて見たくないのは、誰だってそうだろう。自担が笑顔で納得して送り出すのをみてからじゃないと、わたしはこれからの彼を応援することはできない。今週末にその自担をみることができるのだろうか、そしてわたしは彼の決めた道を応援することはできるのだろうか。

もちろん、彼が脱退の道を選ぶならばこのグループでの活動を終わりにしないか、という意見だってあってもおかしくはないんだよな。でも彼らは8人の道を選んでくれた。それだけがわたしの救いです。


彼の決めた道は本当にグループから脱退しなければできないことなのだろうか。


グループに還元できるように帰ってくると言った彼はどこに行ってしまったのか。


何人になったってJUMPがグループを続ける限り、わたしは彼らの決めた道をただついていくということしかできないのだけれど。





今日も自担が笑顔で活動してればわたしはそれで良い。

素敵なライブになりますように。

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