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岡谷市に議会は必要か?シンポジウム


無投票・定員割れを重く受け止めた岡谷市議会が開催したシンポジウムでは早稲田大学マニュフェスト研究所顧問の北川先生、同事務局長の中村さん
よりお話を聞きました

マニュフェスト選挙(公約を掲げて、どのくらい達成できているかを評価する)
ことの大切さ、議会は行政のチェック機能のみならず【民意の反映】をする場であるということ

そういった中で、議会は必要か?と問われたときに、有権者アンケートの中でも何をしているのかわからないから必要ないのではないか?といった声が非常に多いという現実

実際私自身も議員になろうと考えて、学びはじめるまでは、議員の方が何をしているのか、まったくわかっておりませんでした
また、いざ議員として活動をしてみると、自分がこれまで身を置いてきた社会とはまた違った様々な慣習などがある場であることも知ってきました
他町村の議員仲間との交流の中でも、議会の運営には様々なものがあるとも知りました

そのうえで私なりに考えている【議員のなり手不足にたいしてできること】です
必ず話題になるのが、議員報酬の引き上げをすることです
大桑村の議員報酬14万9千円(議長副議長除く)
私の場合は、そこから、扶養を外れたため税金保険料などを引き、視察経費の5千円の積み立て、
【地方議会人】という議員向け定期雑誌の購読(これは議会事務局でも購読しているため、
来年度から購入をやめて、事務局で読んでいこうとおもっています)の引き落としがあります
手取りにすると10万円あるかないかの金額です。
その他に、他町村への視察などへ行くと、高速代やガソリン代もかかります、会合などがあれば
参加費もあります
ちなみに、反響も多く非常に大切だと感じるチラシですが、1度出すのに印刷代や新聞折込代で約2万円ほどかかります
本当は毎月出したいのですが、、費用との兼ね合いもあり、最低でも定例会後の年4回を考えております

活動は、本当に様々あります
住民の方との交流・資料作成・委員会活動・視察・発信・勉強・研修・行事参加・一般質問の為の学びから打合せなどなど、定例会に出席するだけではありません
お母さんたちとおしゃべりも、村のことを知る必要な時間です

自分の私利私欲を肥やすためにやろう!なんていう思いでは、私の場合はやり切れないくらい
心身ともにハードワークだなぁと感じることがあります

子育て中のお母さんなら、だれでもそうだと思いますが、議会の仕事と並行して、3人の子どものスケジュールで忙しいことが重なると、両立が非常に難しい~と頭を抱えることも多々あります

時間給に簡単に換算することが出来ないので、目に見えにくいですが、出来る限り何をしているのか活動を知っていただけるように発信していくことが非常に大切だと改めて思うのです
今後もそこへは変わらず力を入れていきたいと思います

そのうえで、議員のなり手がいないから、報酬を上げよう!となった時に、目指すべき議会に来て欲しい人像を明らかにするとわかりやすいと思います
現在村の議員の年齢は0人20代1人30代1人40代0人50代5人60代3人70代となっております
そして、現役で子育て中の母親は私一人です。。。

わたしは議会はただやみくもに若い人がやればいいとも思いません、様々な年齢・性別・環境から知見を持った人が集まって初めて多方面からの意見の出る議論ができると考えるからです

しかし現在の大桑村議会の構成を年齢だけでみると、50代以下が圧倒的に少ないです。そして男性だけでみると0パーセントです
そのバランスをみて、そこをターゲットにした場合、議員報酬を引き上げるとなると、企業で働き盛りの年代の方にふさわしい議員報酬を用意しなければ意味がないのではないか?と思うのです
14万9千円を近隣町村にならって17万円にしたところで、焼け石に水のようなことになってしまうのではないでしょうか?
ただでさえ活動が見えないと言われている議員の報酬をやみくもに引き上げることがなり手不足解消につながりますか?私はそうは思いません

そして、議員報酬の話がでると必ずセットで話される議員定数の件です
現在大桑村議会は定数10人、無投票・定員割れという統一地方選挙2023からしばらくは9人で、
2024年補欠選挙までは約1か月間8人での議会活動でした
私自身は9月24日以降、議員になってはじめて10人での議会活動をします
議会というのは議員間でも様々なことを討議・議論・検証をする場です
10人ほどの人がいた方がそれらがより良いものになると考えています

行政職員の人数に対し、チェック機能を果たすべき存在の議員の数が極端に少ないとなると、
それはお飾りのような行政の追認機関としての
議会となってしまうのではないかと危惧されます

それらも踏まえてまずは10人となった大桑村議会での活動をしてみて、議員定数については再考したいと思っています

しかし、なら何をしてなり手不足解消に立ち向かうんだ!?となった時、1つが議会・議員活動の見える化を通して住民の方に議会の意義や必要性をわかっていただく、そのうえで住民の方の合意も踏まえて報酬の引き上げなどに着手する。活動が見えたらこんなに色々な大切なことが議会で決められていくことを知り、議員になってみたいと思う人が増えるかも知れません

次に、議員の活動費の支給、ではないでしょうか
政務活動費としての活動費が無いことは書きました
現在は頂いた議員報酬の中から参考図書の購入や様々な学びにお金を使っています。議会活動は議員全員でやること、議員活動は個人でやる為、活動費は一律支給してしまうのではなく、活動にかかった金額・上限や割合を決めての支給でもよいと思うのですが、あるのとないのでは、大違いかな、と思います
また、地元企業との交流を通じて、企業から議員になりたいという人が出た際のサポートがもらえるようなことも、議会を通じて伝えていけたら、、、などということも思っております

いきなり思い切った50代以下30万円!というようなことではなく、急がなければならない問題ではありますが、しっかりと住民の合意の上進めるためにも、急がば回れ、の精神も非常に大切ではないかと考えております

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