木曽病院・麻酔科医がいないってどうなるの?

木曽病院で麻酔科の医師が高齢のため退職されます、そのため分娩の池入れを令和8年度以降しない方向であるとニュースになりました。
2/5木曽病院発表の資料にも、2/6信濃毎日新聞にも掲載されたことで知った方が多いと思います。
木曽広域、木曽地域で唯一の分娩可能施設である木曽病院で、常駐の麻酔科医の確保が困難なことにより、分娩を受け入れを休止するとのことでした。
木曽地域の妊婦さんは、今後は中津川・伊那・松本方面で出産に臨むということです。
しかし、現状私の住んでいる地域からも車で約40分の木曽病院
これ以上遠くなるのは現実的にもかなりハードになってしまうことがわかります。陣痛の痛みの中で、、60分、もしくはそれ以上、耐えられる自信もなければ、経産婦さんであれば、産まずに病院に到着することすら難しいのではないでしょうか。

木曽病院ってどういうところ?

本来、独立行政法人の県立病院は県が100%運営資金を拠出することが決まりであり、県はどのような形で麻酔科医を誘致する活動をこれまでの9年間にされてきたのでしょうか。

「木曽広域医療圏の現状について」(2016年作成)を確認すると、当時からすでに麻酔医は1人となっています。
今年1月に県のHPに掲載されている「地方独立行政法人長野県立病院機構について」というサイトには、中期目標第3期の【1 県立病院が担うべき医療等の提供】(令和元年に作成)の項目に、「身近な医療圏で安心して出産ができる体制を維持するとともに、院内助産の推進について検討すること。」と記載されていました。ところが中期目標第4期(令和6年作成中)の木曽病院については「妊娠、出産」という言葉は、すでに見当たりません。
その代わり災害拠点としてという記載が加えられています。問題の根本である麻酔科医が常駐出来ないという現実を考慮すると災害拠点病院も不可能になるのではないでしょうか。
つまり近い将来、救急対応病院にもなりえないと考えられます。
地域医療の危機です。

議会では知らなかったの?

私たち議員も、報道後、また常任委員会の場で議案として上がってくる
【木曽広域連合の規約の変更について】というものが配られました。
そこには、県立木曽病院が令和8年4月より分娩を休止する可能性があること、また、その際には松本大北地域の出産・子育て安心ネットワーク協議会に加入し、そちらでお世話になってもらい、木曽広域連合でも事務や負担金を担っていくというものでした。

急に決まってしまうものかな

なぜこんなにも大事なことが、こんなに早急に決まってしまうのでしょうか。
私は議員として、という前に1人の木曽郡にすむ住民としても、この問題に声をあげないでいることが出来ません。

私には、一緒に励ましあい、議員活動を支えあう信州女性議員の会の仲間がいます。
町村を超えて長野県の為にがんばる仲間たちに相談し、今回はまず、女性議員の会からの要望書・オンライン・紙ベースでの署名活動を。

そして議会からも、発議としてしっかりと意見書を作成し、このような早急な出来事にまったをかけないとならないと思っております。

わたしには3人の子どもがいます。
した2人は木曽病院で出産しました。
ここ、県立木曽病院がなかったら私は夫が家業を継ぐために木曽に戻りたいと話したときに一緒にくることは出来なかったかもしれません。
この少子化・人口減少を憂う国の政策と反対の方向を向かう県の在り方に、悲しみすら覚えます。

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