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杉山一陽句集『案山子』を読む。
杉山一陽氏の句集『案山子』を読みました。
概要
何気ない日常と、食べ物の美味しそうな感じ、家族の事、散りばめられたユーモアなど、見どころの多い句集。
ちなみに本のタイトルの読み方は
「かかし」ではなく、「かがし」である。
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五句選
たくさん付箋を付けた内、感想を添えたい五句に厳選した。
赤子寝て灯り落とせば天の川
あかご、あかり、あまのがわ、と「あ」で韻を踏んでいて流れが綺麗。
内容の良さを際立たせている。
いつか来た枯野に白き馬の夢
この句集の中で一番、画家的な感性を感じた句。
絵画的な光景が描かれており、結句の夢が幻想的。
靴ひもがほどけて気付く和タンポポ
視点の移動に面白さを感じた句。
普段の目線から、靴ひもを結ぶ用事があって下を向くと、視界に和タンポポが入って気づいた。
氷柱から水借りて磨る朝の墨
とても風流な句。
特別な墨で良い作品が出来そう。
サンタさん何処から入るマンションは
ユーモアの句の例で紹介。
親御さんがどう言い訳したのか気になる句。
まとめ
画家でもある作者の、俳句による日常や風景の切り取り方のセンスが冴えている。
リンク
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出版社公式・コールサック社ホームページ
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