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短歌集『現代鳥獣戯画』-自分の歌集で追憶-
私の第一歌集です。
前書き
今まで色々な歌集を紹介してきたが、
自分の歌集の紹介は避けてきた。
自分の歌集の紹介は、自分の過去と向き合うことになるので、なんだか照れる。
自分の歌集だからといって、
甘い文章になるのも心配だった。
そんな感じでグダグダと先延ばしにしていたが、
「グダグダしている暇があったら、行動した方が早くないか」
と思い、今に至る。
自選五首
解凍をしたトンカツを食べながら思う凍土の中のマンモス
冷凍のお弁当用のトンカツを食べながらこんな事を考えていた。
懐かしい。
マンボウに白目があって目が合った水族館は屋上だった
昔の池袋サンシャイン水族館の光景。
夢を売る甘いジュースの自販機もコーヒーだけはしっかり苦い
今ではその苦みも嗜好品として楽しんでいる。
世界樹の植木職人になったら木と雑談が出来るそうです
世界樹ラグナロクと職人技への憧れの一首。
ゲームや神話や現実味がないまぜになった、趣味全開の短歌。
クレーンは鶴の意味だが飛ばないぜ地上勤務のプライドがある
工業地帯のガントリークレーンを見たりすると思い出す。
まとめ
出版を通じて色々な事があった。
他の作者の歌集を「謹呈」で頂けることもあった。
詩歌句界隈には「謹呈文化」があるからだ。
良い事も悪い事もあった。
今は落ち着いたと思う。多分。
出版を通じて、人生や社会を垣間見たとも思う。
リンク
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出版社ホームページ
コールサック社
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