できる人ほど脳の「仕組み」を活かしている④
脳の仕組みについて「最高の脳で働く方法 著:デイビット・ロック」を参考にまとめてみました。(先日の記事の続きです。)
脳を正常に働かせてパフォーマンスを保つには、「人と協力しあうこと」が重要です。
その時、「ステータスを守る」というのが行動のカギとなります。自分と他人をステータスの低下という驚異から守ることが、パフォーマンスを保つことになるのです。
人間にとってステータスは、相手より自分が上か下かの相対的な基準であり、相手を自分より下ステータスと感じることが脳への報酬となることがわかっているのです。
ゆえに、ステータス獲得に対する欲求は、それを獲得するために払う努力も惜しまないくらいの原動力となります。
日々のコミュニケーションの中でも、ステータスが相手との接し方に大きな影響を与えています。
人が行動の間違いを回避したがる理由は、その間違いが「身の危険や自信喪失を感じるような、ステータスの低下につながるから」なのです。
ステータスが高まると、コルチゾール※という副腎皮質ホルモン分泌が低下することがわかっている。
※副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種。分泌される量によっては、血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊をもたらす。
猿山のボスのコルチゾール分泌は低いため、長寿であるという事実もあるくらいです。
1.ステータスの獲得のために相手を下げることの注力していないか
会社での会話をチェックすると、話し手のステータスを上げることと、相手を下げる発言になっていることが非常に多い。
これでは、お互い敵となり、全体のパフォーマンスは下がってしまうに違いない。
2.競争相手を自分にすることで解決する
競争するのを過去の自分、またはこれから向かい合う自分に置き換えてみましょう。昨日よりもよくできたのであれば、「誰も傷つけずに」報酬を得ることができるのです。
3.5つの社会的経験の領域を理解しよう
「SCARF」モデルを著者が名付けたモデルをみてみよう。
・Stetus(ステータス)
・Certainty(確実性)
・Autonomy(自律性)
・Relatedness(つながり)
・Fairness(公平性)
上記の社会的経験が「接近(報酬)」⇔「回避(脅威)」することで、一次的報酬になるか、一次的脅威となるかが決まり、特にステータスは影響が強いと言われています。
人と接するときに、気を付けると良いでしょう。