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お笑い初期衝動

141.ネタの細切れ戦法


たまたま録画できた、ウッチャンナンチャンのネタ『レンタルビデオ店』。

レンタルビデオ店を訪れるという設定で、異なる3パターンのショートネタをする。そんなネタの構成だった。

1パターンが終わる度に暗転になり、次のタイトルを言って明転。という形だったと記憶している。

それを何度も繰り返し再生させてるうちに、僕の中で、ある発見があった。
視聴者である僕自身の感覚について、ある法則性に気がついたのだ。

ネタが始まるときにまず、「何をやるんだろう」という期待感をもって見る。
1パターン目が終わって一旦暗転になり、2パターン目が始まる。
そのときに、「今度は何をやるんだろう」と再度の期待感をもってみる。
2パターン目が終わり、3パターン目が始まる。
すると、「3つ目は何をやるんだろう」と、また改めての期待感がわいてくるのだ。

※「何をやるんだろう」といっても、何度も再生させてるわけだから、何をやるかはわかっているのだが。楽しむために、僕は毎回なるべく初見の気持ちで見るようつとめていた。

1パターン目、2パターン目、3パターン目と、新たなパターンが始まる度に必ず期待感がわく。
これが僕だけでなく、客側における共通の人間心理なのであれば…。

そうだ。このやり方だ。
ネタの細切れ戦法でいこう!!

4分半のネタを、1分半×3パターンにわけた方が、1パターンで4分半やるよりも、きっとお客の期待感を持ち直しやすいぞ!

「下手なネタをやると、時間が経つにつれてお客さんの期待感が下がっていき、ウケにくくなる」ということを当時一つの壁に感じていたが。

かつて見たウッチャンナンチャンのネタをふと思い出し、そこから、期待値のフェイドアウトを防ぐ手法を発見することができたのだ。




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