お笑い初期衝動
142.ボケより演技を先に決めた
①小道具を使う。
②よくありがちな設定で芝居をする。
③ショートコントで乗り切る。
以前、上記3点を意識したネタ作りをやったと述べたが。
前回の記事で書いた“ネタの細切れ戦法”が、③にあたるものだった。
今回は、①②についてを述べよう。
めったに見ないシーン・設定でネタを演じるでは、お客さんに想像力を強いてしまう。
できれば、その風景が簡単に伝わりやすいように、「そういうことあるある!」という演技をするべき。
それが②の趣旨である。
さてどうしようかなぁと、ネタ帳を広げるでもなく、頭の片隅でぼんやり思いながらしばらく日常生活を過ごしていると。
ある日ふと、湯呑みで熱いお茶を飲むシーンが浮かんできた。
熱いお茶を飲んだ直後って、なぜか、「あぁ~」みたいな声が出るよなぁ。。
熱すぎてヤケドしそうになって、慌ててフーフーと息をかけて冷ますことあるよなぁ。。
ふと浮かんだその“庶民によくある情景”を、僕は、そのままネタの中に演技として取り入れようかと考えた。
この時点では、ボケは何も浮かんでいないのだが。
この演技をネタ作りの取っ掛かりにして、おもしろく作り込むのはその後。という手順で進めていくことにした。
ボケよりも先に一部の演技だけ決めるネタ作りなんて、今振り返ると変だなとは思うが。
当時は、演技の引き出しがあまりにも少なかったため、まずそこをクリアしたい気持ちが強かった。
また、庶民的な情景を演じるのは、貧乏育ちである僕に合ってるのではないかという気もした。
ここまでのネタ作りで決まったことを、まとめると。
★小道具として湯呑みを使い、熱いお茶を飲んだときによくある情景を演技に入れる。
これで、冒頭の①②をなんとか満たしていく。
★全体的には、“湯呑みを使ったコント”というくくりでもって、ショートネタを2,3本やる。
これは、ウッチャンナンチャンがレンタルビデオ店の設定で3つのショートネタをやっていた、あの形を参考に。これで③を満たす。
まだネタの中身はスカスカだが、ひとまずここまで決まった。
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