〈文集もどき〉同じ立場で怒ってくれる人を大事にしてほしい話
若干痛いことを書くが許して欲しい。
そんなに長くはないが、できれば時間のある時に。
どうもあまりちゃんと伝わっていないようなのでちゃんと告知しておくが、恐らく76文化祭文集は(少なくとも我々の在学中には)出ない。
書いて期限通りに提出してもらった各位には大変申し訳ないが、なにせこの提出数では本にならない。そもそも。最初の期限は23年秋の運動会前だったわけで、それを散々引き伸ばして24年春休み。その時点で揃っていればまだ見込みがあったが、編集担当者はいまや卒アルにかかりっきり(なんかさっき車に足を轢かれたらしい。大丈夫だろうか→21:28 足は轢かれていないらしい。よかった)。今から提出数が激増するわけもなく、いや、こちらから催促したところで「え〜〜今更書けないっしょ〜〜」と笑われておしまいである。目に見えている。脳内再生余裕、というやつ。
というわけで、当然僕の書いた文章もしばらくはお蔵入り。(もはや今となっては何を書いたかも覚えていないが)
ただ、昨日ちょっと一つ思いついたことがあるのでここに書いて、これを僕の文化祭文集(仮)としようと思う。ちなみに全然内容は違うはず。
僕がダウ90000というコントグループを見ている、という話は時々している。
知らない人はとりあえずこの4分半のコントを見て欲しい。説明するより早い。できれば1倍速で。
男女4人ずつ、計8人のグループ。ここ2〜3年でメディアに出る機会も増えて、ABCのお笑いグランプリや、プレバトにも出ている。(炎帝戦で優勝していた)
ただ、今日したいのはそのコントの話ではない。
その8人がやっているラジオ風YouTubeでの話。
主な登場人物は先ほどのコントでメインだった2人。台本を書いている細身の蓮見さんと、同学年の太めの園田さん(ほかの6人は全員年下)の現実の話。コントではない。
園田さんは、5年付き合った彼女に振られた。ディスコミュニケーションもあって、相手から同棲解消したり、ちょっとずつ距離をとって離れていくのに気が付かなかったらしい。そうなる前から、メンバーから「それは何かがおかしくなってるんじゃ?」と指摘されていたが、それはメンバーに状況がうまく伝わっておらず、無用な心配だとばかり思っていた、と。
(これのだいぶ後半。メインではない)
で、まあそこまでは普通になるほどなぁ、と思って見ていた。
メインはこちら。振られた園田さんがマッチングアプリを内緒で始めて、最初キモがられながらも……
(動画の後半、40:49〜、時間ない方は55:30〜)
ここからは見てもらった前提で話すが、
こんなにちゃんと叱ってくれる人いるの、
幸せじゃね?
って話。
普段はふざけるの好きな人たちで、個性も感情も豊かで、イジったりイジられたりを普通にしてる、時々変なこともしている人たち。
その中で、一通りマッチングアプリについて散々話題にして、それでもやりたい!という園田さんに対し蓮見さんは「別に個人でやりたいなら止めないけど…」と周りの人の意見を聞きつつ、最後はちゃんとなぜダメなのかを論理的に言う。別にキレてるわけでは一切ないんだけど。
こんなに綺麗な収め方があるだろうかっていう。
なんだろう、あんまりちゃんと伝わっている気がしない。
説明力。
一連の流れを見て、僕は一つ思い出したことがあった。
僕が文実補佐官として文化祭準備をしていた時、教員室で某・長〈オサ〉が某教員(部屋を貸している)に詰められていた。
僕はたまたまそこに同席していたのだが、長の方はあんまり怒られた内容が響いていない、どころか、そんなに言うなら貸してもらわなくていいです、みたいな。いやいや、どう考えても困るが?と思いつつ傍観していると、ついに話し合いが決裂。長の方は帰ろうとしたので、ちょっと待て、と。
怒られてるうちが華だからな、と。
もし改善すら期待されないんだったら、呼び出しもしないし、怒りもしない。普通に相手しなくなって、愚痴のネタにでもなって、終わり。
麻布では教員と生徒は結構距離が近いし、視点も、「教員として」というよりは「教員という職業の人間として」という感じで怒られたりするから、よっぽど受け入れやすいと思うんだけども。
だから、自分が悪かったことは素直に反省、反論するべきことがあるならちゃんと反論して、それでちゃんと収めて次につなげる、くらいは高校生ならできてほしい、と思う。
(ちなみにさっきの教員は、結構怖い口調で怒ったあと、僕になんでそれ(怒られてるうちが華)がわかんないかなぁ、と笑いながら言っていた。それもそれで怖い)
文実後輩(特に一個下)の皆さん、先日は色紙にたくさんメッセージをありがとうございました。尊敬、という言葉をたくさん使っていただけて補佐官冥利に尽きます。今一つなにをやっていたのか自分でもよくわかりませんが、具体的な仕事面まで言及してくれている方もいてうれしかったです。
なにをやっていたのかあまり伝わっていないというのは、皆さんが知っているような直属の先輩たちとの関わりが限定的だったからで、実際、最低限必要な仕事上の連絡しかしなかった同輩もかなりいました。だって、怒って何かを訴えても改善は多分見込めないから。とりあえず、自分の持ちタスクがちゃんと終わるようにうまーーーーいこと考えて、誘導するのが精いっぱい。申し訳ないけど、ほかの人の成長を期待する余力はなかった。
(一応誤解のないように書いておくと、文実構成員でも優秀な人はいっぱいいるし、話し合いが楽しい文実長も局員もいっぱいいる。委員長なんか、僕と仕事について長時間話したのは僕に怒ってくれたのが最初だったし)
なので、後輩の皆さんにお伝えすることがあるとすれば、ちゃんと怒ってくれる人を大事にしましょう。同じ文実の仲間ならなおさら。
別に、ノリが合わない人たちに配慮しろ~とか今更言うつもりはさらさらなくて。ちゃんとその雰囲気を維持し続けているのはすごいことだし。
ただ、文実に所属していながらも、何かあったら「それって麻布の文実としてどうなの?」「イメージ云々の前に、かっこ悪くない?」という視点を持ってほしい。さっき、「ダウ90000として、芸人として」という視点で話をしていたように。
そして、その視点を持っている人こそ大事にしてほしい。だって、文実をいい場所として維持し続けようとして言ってくれているわけだから。もちろんその視点を持っている人がたくさんいれば一番話は早いんだろうけど、そうはいかないから、ちゃんと言える人を大事にしようね、って話。
社会のルールを守るのが絶対的な基準になるのは思考放棄なのでご遠慮いただきたいんだけれど、「自分たちの組織は、それをやってほかの何かに支障は出ないか?」ということをまずは第一基準にしてみてほしい。そうするだけで、だいぶうまくまわるはずだから。
……と、同輩には期待してないとか言っておきながら後輩に対してはごちゃごちゃ言う、っていう矛盾ね。期待しているからかな。
こんなふざけた内容を最後まで読んでくれてありがとうございました。
大喜利でも見ていってください。
一番わかりやすい。