ブログに書けない【最新エロデータ】「セックスワーカーの心の内」「オーラルセックスとHPV」「3.4倍浮気しやすい人の特徴」
というわけで、「ブログに書けない下半身ネタ~2021年11月版」の後編です!前半はこちらからどうぞー。
▼セックスワーカーのモチベーション、幸福、スティグマ
「セックスワーカー」というと、身体的な危険性だけでなく、社会的な孤立感等のメンタルも問題を抱えやすい危険な職業なのでは?みたいな漠然とした考えが普及しているような印象がありますが、そこのところ、実際どうなの?みたいな研究(R)が出ておりました。
これはベルリン大学などの研究で、ベルリン大学の学生4386人を対象にオンラインでアンケート調査を行ったもの。平均年齢は24.4歳で、参加者のうち227人が性産業に従事している、または過去に従事していたと回答したそう。
セックスワーカーとして働いたことのある学生には、具体的な仕事の内容、その仕事を始めたきっかけ、メンタルの状態、暴力を受けた経験の有無等を尋ねたそう。一方、セックスワーカーとして働いたことのない学生に対しては、「セックスワーカー」という職業を知っているか、彼らにどんな印象を抱いているか等の質問に回答してもらったらしい。
で、調査の結果わかったことを列挙すると以下のような感じ。
■ 仕事の内容:
狭義の売春をしている人が最も多く(21.6%)、ストリップショーやウェブカメラを使った仕事をしている人も結構いた(11.0%)。相手をする人数の平均は月9.6人程度で、給料は1時間113.58ユーロ、労働時間は週に5時間以下の人が多かった。
■ 性産業で働くモチベーション:
セックスワーカーとして働くモチベーションとして最も多かったのが、やはり「収入の高さ」だった(35.7%)。もっとも、働く理由として経済的な理由は重要でないと回答した人も多く、経済的な問題が性産業で働くことを決めた主要な理由ではないのかもしれない。例えば、仕事の柔軟性の高さ等が想定されている。
■ セックスワーカーとして働いていることを誰かに教えているか?:
この質問に回答した人のうちの多くが家族や友人、パートナーに自分の仕事のことを話したことがあると答えた。そして自分の仕事を開示している人の方が、そうでない人に比べて社会的な孤立感、メンタル的なストレス、自尊心の低下等の問題を抱えるリスクが低く、幸福感が高かった。
■ 仕事中に暴力を受けたことがあるか?:
この質問に回答した人のうち、ほとんどが暴力を受けたことはないと答えた(暴力を受けたことがあると回答したのは5.7%のみ)。これは、多くのセックスワーカーが「仕事中は誰かに守られていると感じる」と回答したことに関連していると考えられる。
■ 非セックスワーカーから見た印象:
非セックスワーカーの学生は、セックスワーカーに対して「哀れみ」「失望」といった感情を強く感じていた。また、セックスワーカーとして働いたことのない学生のうち、22.9%が「学生がセックスワーカーとして働いているという現象を全く知らなかった」と回答した。全く知らなかった人たちは、セックスワーカーとして働いている学生に対して「考えが足りない」と強く感じ、尊敬や興味の感情を抱く人が少なかった。もっとも、セックスワーカーと非セックスワーカーの間で幸福感に有意な違いはなかった。
といった感じで、暴力などの身体的な危険性のほか、メンタルの落ち込みとか自尊心への悪影響といった要素に関して、非セックスワーカーの人たちは過度な偏見を持っている傾向が見られたみたい。単純に「被害者」をとらえてしまう方が「考えが足りない」のかもしれないっすね。
日本でも同様のことがそのまま当てはまるとは思いませんが、このような偏見・スティグマを取り除き、セックスワーカーに対する理解が進めば、もっとオープンなサポートを受けられるようになったり、周りの人に自分の仕事を話しやすくなったりするんじゃないかなーとか思いました。
▼オーラルセックスでHPV関連のがんが発生するリスクが4.3倍も高くなる?
「HPVへの感染が原因で口腔がんや咽頭がんになる人が増えている!」みたいな話はよく聞きますが、ジョンズ・ホプキンス大学などの新しいデータ(R)では、初体験の年齢や経験人数、行為の相手との年齢差なんかがHPV関連の咽頭がん(HPV-OPC)リスクと関係してるんじゃないの?ってなことを調べてくれておりました。
具体的には、2013年から2018年の間にHPV-OPCと診断された163人と、コントロール群の345人を集めて、生涯の性的な経験や最近の性行動に関する質問に回答してもらい、血清サンプルと合わせて結果を比較・分析したんだそう。
それで、どんなことが分かったかといいますと、
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