人工いくらの形成条件の実験 〜材料編1〜

こんばんは、おくさんです。
今日は先日公開した人工いくらについて、材料による違いを確認していきます。
(写真は後で加筆しました)

とはいえ、物性とか成分とかをちゃんと調べているわけではないので、ふんわりした結果であることをご留意ください。

材料

* トマトジュース
    * トマトジュース200ml
* 紅茶
    * 午後の紅茶 ストレートティー 200ml
* カシス
    * LEJAY カシス 100ml
    * 水100ml
* ウィスキー
    * SangSom(タイウィスキー) 100ml
    * 水 100ml

紅茶

まずはブランク…もとい、紅茶で試します。
泡立ちが少なく、出てもすぐに消えます。
気泡の混入もないため、きれいな球です。

指で潰してみると、想定通りにプチっと潰れて、トロッと中身が出る。
これはイケてるんじゃないか…?

さて実食ですが…

…微妙…
たしかに食感はいいです。面白い。
ただ、味が微妙です。
紅茶の味感じられますが、アルギン酸か乳酸カルシウム由来のえぐみによりマスクされてます。
海藻っぽいといえばそうかも。
単品だとあまり美味しくありません。

トマト

気を取り直していきましょう。
次はトマトジュースです。
塩分があり粘度も高いため、どうなるか気になるところ。

混ぜるとめちゃくちゃ泡立ちます。そして消えない。
これは大丈夫か…?

落としてみると、気泡が入っているので乳酸カルシウム水溶液に浮きますが、
案外ちゃんと固まってます。
ただ、形は真円ではなく微妙に崩れてますね。
時間経過で乳酸カルシウム水溶液の色が変わっているあたりからも、膜が弱いか見えないレベルで穴が空いている…?
(アルギン酸カルシウムはイオンしか透過しないはず。)

ともかく、水洗いして食べてみましょう。

おお、案外いける!
味が濃いトマトジュースだと、先程は邪魔だった味はほとんど隠れてます。
食感もちゃんとぷちぷちしてる。

ただこれ、カクテルというよりはコンソメとかに入れた方が美味しそう。
人口いくらは熱で溶けないので、それはそれで面白いですね。

ということで、作ってみました。
パスタ状にしたトマトジュースに熱々のコンソメスープを注いで…

おぉ、美味いぞ!
見た目に反してすごく優しい味…
実質トマトのスープだから当たり前か。

カシス

大本命、リキュールです。
トマトジュースのようにある程度濃度があり、ジュースと混ぜればそれでカクテルが出来上がる万能さ。

おお、気泡は少ないですね。
落としていきます。

…これは、粒が小さいですね。
あと、乳酸カルシウム水溶液にすごく色がつく。
比重的には重いらしく、液に沈んでます。
…溶けてないかこれ。

引き上げて食べてみましょう。

…これは、いくらじゃないな。
寒天の残りというか…ぷちぷち感がない…
味はしっかりついているだけに残念。

大きくしたらなんとかならないか、という楽観によりパスタ状にしてみましたが、脆すぎてボロボロ崩れます。
もったいないのでソーダを注いでみました。

これは原液を使わず、2倍くらいに希釈して試したら上手くいくかもしれません。
再実験が必要ですね…

ウィスキー

完全に興味本位です。
もったいないので2倍希釈(アルコール20度)で使ってます。
これで問題なければ、日本酒とかでも作れるはず。

混ぜていきますが…泡が多いなこれ。
粒が大きくなりますが、真円からは崩れがち。
泡のせいでかなり浮きます。

さて、味は…


…アルコールきっつい!
あんまりいいウィスキー使ってないせいもあるかもしれませんが、アルコール感が全面にきます。
そしてトワイスアップ(2倍希釈)の水割りだと、えぐみがあんまり隠せてない。
そのまま使うのはちょっと辛いですね。

試しにスプーンで大玉化に作ってみました。
ソーダと一緒に口に入れて噛むと…
…おお、ぶわっと広がる!
チョコレートボンボン、チョコレートなしみたいな感じ。
さっきよりえぐみが邪魔になってなくて、酒飲みならアリかも。


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