時間が溶けていく、最近そんな感覚に陥ることが多い。
一人の休日、Netflixで好きなドラマを一気見したとき。
熱中して一冊の本を一日で読み切ったとき。
映画祭の作品を何作も連続して鑑賞したとき。
友達とアルコールを酌み交わす時間。
創作に夢中になっているとき。
時間が溶けていく。
私の所持している時間には、限りがある。
あとどれくらいの時間を溶かしたら、私の瞼は開くことを諦めるだろう。
夏の暑さにあてられたアイスクリームは、そのまま私の手から零れて、消えていく。ぽとり、ぽとりと、甘い痕を残して。