涙をみせること
おくり化粧に正解なんてないんだろうし、誰もにとっての完璧もないとおもうんだけど、わたしにとっての一つの目安として「男性が涙をながすこと」のできた現場はよかったなっておもう。
一概に言えることではないのだけども、どちらかというと男性の方が感情を抑圧しやすく、特にまわりに人がいたりすると気を張ってしまいやすい傾向がありグリーフ(喪失感や虚無感)を抱えやすいのだそうだ。
「人を亡くすという経験」に対して、時間が解決していくことや思考で対策をしていくなど対処法はたくさんあるのだけど、その人が目の前にいて手を伸ばせばすぐ触れられる環境はその時にしかない。
故人さまに対してなにかをできる機会は、葬儀が始まってしまうと実はそんなに多くない。
だからこそのおくり化粧であり、納棺までのひとときなんだとおもっている。
よりよいお別れのために。
これからもその心をたやさずに一つ一つの現場を務めていきたいとおもった。
また、お目にかかれますように。
おくり化粧師 Kao Tan
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