IPO投資 3月銘柄 その1
こんにちは
大倉金司郎です。
家庭投資として資産を増やす上で、頼りになる手法がIPO投資です。
IPO投資とはなんぞや!?という内容は別の機会に丁寧にまとめます。
今回は3月のIPO銘柄も出揃いましたところで、個人的に気になる銘柄を掘り下げていこうと思います。
例年3月、12月は上場が多くなります。今年も3月に14銘柄が承認されました。3月IPOは21日から上場が始まる予定です。それにしても同時上場が多いですね。
そんな中、本日3月4日よりブックビルディング申込み開始の
141A トライアルホールディングス
について分析していきます。
会社名:株式会社トライアルホールディングス
証券コード:141A
市場:東証G
事業内容:小売、物流、金融・決済、リテールテックなど、各事業を中心とした企業グループの企画・管理・運営(純粋持株会社)
所在地:福岡県福岡市東区多の津一丁目12番2号
設立:2015年9月
上場予定日:3月21日(木)
主幹事:大和証券・三菱UFJモルガン・スタンレー証券
公募売出:22,853,100株
(国内募集12,001,700株、海外募集9,198,300株)(売出1,653,100株)
想定価格:1,550円
吸収額:407億円
時価総額:1,842億円
大倉金司郎の家庭投資 評価
まず先に、個人的な見解を記載していきます。
理由や詳細は、この後ツラツラと記載します。
IPO初値:3
IPOセカンダリー:5
売り圧リスク:低い
(初値、セカンダリー:10評価 売り圧リスク:高中低評価)
事業
食品、衣・住を中心とした生活必需品を取り扱う店舗型のお店です。
エリア・店舗
九州を地盤にしていて、全国に店舗を拡大しています。
2023年12月末の店舗数は全国311点
エリアによる店舗規模が4パターンあるようです。
メガセンター:地方都市 約8,000㎡
スーパーセンター:郊外 約4,000㎡
smart:都市部・小商圏 約1,400㎡
小型店:都市部・小商圏 〜約1,000㎡
業績
23期連続増収
売上高6,531億円
営業利益139億円
そして、23期連続増収凄いです。
1992年のトライアル1号店からの推移が掲載されていますが
2023年までにいくつかの世界的・国内の危機もある中で
23期連続増収はインパクトありますね。
現在に至るまでの様々な危機は割愛しますが
アジア通貨危機(1997年)、ITバブル崩壊(2000年)、リーマンショック(2008年)、ユーロ危機(2009年)、コロナウィルス(2020年)などありました。
また、業績推移も載せます。
注目ポイント
トライアルは小売店という要素もありますが、
完全なるIT会社です。面白いなと思ったのが
「Skip Cart」というセルフレジ機能付きのショッピングカートです。
スーパーや、コンビニでもセルフレジは当たり前になっています。
レジ待ちへの時間削減やストレスへの対策として導入されています。
Skip Cartの流れ
トライアル専用のプリペイドカードもしくは決済アプリを登録
ショッピングカートに装着されているリーダーで商品をスキャン
お得なクーポンで会計ボタンで購入
買い物の合計金額やレコメンド商品も表示
Skip Cart専用の決済ゲートを通過して買い物完了
レジカートに装着できるマイカゴで袋詰めが不要
こういうのいいですね!便利なので試してみたいです。
レジ待ちの時間はストレスに感じる人も多く、これが削減することで
リピートやトライアルへ足を運び購入する理由につながると思います。
導入店舗は208店舗とあります。今後はさらに導入していきそうですね。
決済とか新しい技術は便利ですが、一方で慣れ親しんだ方法が安心する利用者もいますのでトライアルのメイン利用者・ターゲットがスムーズに活用できる使い勝手が気になるところではあります。
実際に導入効果として
来店頻度 +6.3%
平均利用率 25.7%
日本のシリコンバレー
九州福岡エリアをイノベーションエリアとしてスタートしています。
米国サンフランシスコのベイアエリアにあるスタンフォード大学と米国有数の企業群が「産学連携」したシリコンバレーでイノベーションが起きたことに影響を受け、DX企業九州大学と福岡市と産学公取り組んでいます。
こういう取り組み面白いです。
現時点で、福岡県宮若市の「リモートワークタウン ムスブ宮若プロジェクト」には45社の企業が参画しているとあります。そういったITやイノベーションとなる考えが経営にも取り込まれているのでSkip Cart実装に繋がっているのですね。
他にもIT会社らしく、ヘルステック分野への連携も開始しているようです。
個人情報や保護への重要な取り組みをした上で、
トライアルの購買データと九州大学病院のビッグデータを連携させた
ヘルスケアサービスの取り組みを始めているようです。
医療と食は切り離せない分野ですので、将来的にはカートに医療アドバイスが表示され、レシピやオリジナル商品の購買となりそうですね。
期待ポイント
繰り返しますが23期連続増収は申し分のない業績です。
株価にも折り込み済みとなります。
IPOスタンス
IPOの初値とすると、現在の市況も考え公募割れはないと個人的に予想
IPOセカンダリーで考えると、長期的な上昇が見込めるのは「株主優待の新設」だと考えています。
では、株主優待の新設がいつになるのか?
あくまで個人的な見解と予想ではありますが、
IPO上場日から第3四半期(Q3)間と予想しています。
というか期待しています。
トライアルは6月期に本決算の会社となります。
上場予定日3月21日である今月にQ3となります。
決算発表が45日後までの5月中になります。
その発表において、Q3の右肩上がりの業績発表と(Q2の進捗率は50%超え)さらに株主優待の好材料発表がありドッカンと上げ。
さらに本決算の発表で24期連続増収でブーストがかかりさらに株価上げ。
美しいシナリオを考えています。あくまで現時点での私見たっぷりの見解となります。投資をお勧めしているのではありません。
そんなイメージでIPOセカンダリーにおいて、初値次第ですがinを考えています。
もちろん、公募株式数が多いので配分も狙っていきます。
家庭投資としては、IPOプライマリーとセカンダリーとして
リスクを抑えられている分類だと考えています。
さて、仮条件価格がいくらになるのか?今から楽しみです。
ではまた!
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