北海道の中川町に、地元の木と土を使って小屋を建てる「なかがわスタイルの小屋」プロジェクト3
一枚板のテーブルを作らせてもらった河野銘木店では、THREEKという名前でオーダーで家具を作っていて、そのTHREEKも参加するということで勧められて行ったのが
札幌の木、北海道の椅子展。
都市型の木工、都市型の林業、森林と都市が隣接する札幌ならではの、地域に根差し密着した新しいものづくりがテーマになっていました。
森林環境と共存することを優先させながら林業を営む足立成亮さん。
しかも、札幌で。
この時は、
そんな人がいるんだ!おもしろいなあ!
という気持ちだけ持って帰ることに。
ちょうどその展示を見に行った後、北海道で、全国でも連日報じられたニュースがありました。
寿都町 核のゴミ 最終処分場 応募を検討
https://www.youtube.com/watch?v=bISGPXfYgxc
情報番組「イチオシ‼︎」のスタジオで、このニュースを連日考えることになり、北海道の町の財政状況を改めて痛感します。国からの交付金を巡って、町が二分するような事態に。
ん〜、これは、全員が、しんどいな。
そこで、バカみたいにシンプルに考えました。
みんなが喜ぶ街づくりってないのかな?
今の流れでは、どうやったって日本全体の人口は減っていく。全国どこかで、まるで会社をたたむように、町をたたむような事があるだろう。
北海道には元気でいてもらいたいなぁ
僕自身、これまで、北海道に生かされてきたという思いが強くあります。
毎週火曜深夜に放送しているおにぎりあたためますかという番組で、相方と10年以上かけて、ヒッチハイクで北海道の179市町村を全てまわりました。隣町に順番に行くのではなく、毎回ガラガラで出た市町村に行くというもの。毎回、300km、400km、500kmとかの移動を何台も乗り継いで。
持ち金が無い旅で、真っ暗な山の中、至近距離で鹿の群れに見守られながらヒッチハイクをしたり、−15度の中でヒッチハイクをしたり、北海道の自然を全身で受け止めてきました。笑
真冬の吹雪の中で車に乗せてもらったり、おうちに泊めてもらったり、ご飯を食べさせてもらったり、それこそ文字通り北海道民の皆さんに、北海道に、生かされてきたんです。
中学生の頃から北海道に憧れて、大学進学で移住して、そしてこの仕事をして、北海道に生かされてきた人生。
この時、ちょうど40歳。人生の半分くらいかな?
だとしたらこの先は、
北海道を生かす人生が送れたらいいなあ。
と、なんとなく考えるようになりました。
さあ、じゃあ、北海道には何がある?
農業、もちろん強い。日本の生産量ナンバー1のものばかり。これは大きな誇りである。
漁業、これも強い。北海道といえば海鮮!という方が多い。
では、農業や漁業がそこまで強くない町は?
何がある?
あ、どの市町村にも森林があるな。190万人都市の札幌でさえ、森林面積が60%以上。(札幌市は面積も広いから、実は森林面積は道内でもかなり上位)
だとしたら、
木を切る人。その木で家を建てる人。家具を作る人。うつわを作る人。アクセサリーを作る人。薪を作る人。精油をとる人。
木を中心とした産業で町は成り立たないのかな?
林業の町と言われるところはあるが、そこはうまくいってるんだろうか?
なぜ、財政が苦しい町はそれをしない?
何か理由があるんだな。
林業のことを知りたい!
ネットで検索、検索。
ん〜、なんか難しい。どうやら、この世界は複雑。文字だけで理解するのは難しそう。
あっ、そうや!足立さんに会いに行こう!
実際に林業に携わっている人に話を聞いてみるのが一番!しかも、一般的なやり方ではなく、森林環境と共存することを優先させながら林業を営んでいて、190万人都市の札幌でやるというのは、いろいろ考えたからこそだと思う。まずは会ってみよう。
そこでTHREEKさんにお願いしてアポを取ってもらい、森に会いに行きました。行くと決まってから、ちょっと緊張。どんな人やろう?寡黙なのかな?怖いのかな?だいたい、テレビのロケでもなく会いに行くなんて怪しいよな?手土産は何にしよう?甘いもの好きかな?そんな事を考えながら、朝早くからやっている美味しい大福屋さんでコーヒー大福を買って、向かいました。場所は札幌市清田区に位置する北海道札幌南高等学校林。その入口で出迎えてくれたのは、野中さんという女性の方。足立さんのサポートメンバーです。
野中さんに案内されて山道を歩いて行きます。木の種類や、足立さんがこの山の管理を任されている事などを教えてもらいながら進むその道は、まさに足立さんがつけた道。僕が惹かれた写真の、あの道を歩いて行くと
ファーストインパクトが凄かった。
丸太を積んだ作業車に乗って木の間から登場。
それは今まで見た事がない景色で、一瞬でワクワクして、ちょっと緊張して、でも仲良くなれそうな感覚もある。
足立さんは、、、
ん〜、ここから先はまた長くなりそう。
続きはまた次回ということで。
あっ、コーヒー大福を美味しく食べてもらえた事だけはお伝えしておきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?