【ザンリーグ】七対子に取る方、取らない方。それぞれの行方【企業リーグ観戦記(8/24)】
なんかこの観戦記、七対子ネタ多くないですか?
基本的な立直手順はわざわざ取り上げるまでもないことが多いですし、副露判断はわたしには難しいので、結局自分の思考が及びつつ自分の学びになるのは七対子判断だったりするのです
今日取り上げるのは東1局2本場
副露の躱し手と七対子の本手と受けの門前手が交錯した渋めな一局となります
七対に取る方
西家に座るぶん選手
4巡目にて5対子の形になりました
七対子に決め打つなら🀂は残したくもなりますが、序盤の1切れなので特別強いというわけでもなく、面子手もあり得るので🀂切り
まだ決め打ちはしません
🀛引いたところで選択です
面子手に決めるとしても難しい選択に思います
面子手なら🀜切って6ブロックにするのが自然でしょうか
🀞🀡受けの🀟🀠には手を付けにくいです
筒子以外の部分を🀒🀔🀔+🀘🀘+🀁🀁のような形の5ブロックとして持つ形です
ただ、この3対子形を持ったままなのはとても弱くて不満ですね
🀁🀁を払っていき、🀜のくっつき+🀒🀒🀔🀔からの🀑🀓🀕🀖引きからの変化を追っていく形の方が面子手として決め打つなら強力に思えます
どちらにせよ七対子は見切る形になるという大きな欠点があります
ここでのぶん選手の選択は打🀟
七対子決め打ちのような一打にも見えますが、面子手にも渡りのある七対子を本線とした一打です
面子手として🀞🀡の受入れが消えますが、一応🀞引きは🀛🀜🀜🀝🀞の形で面子手復活ができるのでカバーはできています
最もバランスの良い1打と言えるでしょう
そして、その手は七対へと変化していきます
🀓引いて一向聴が変化しました
面子手も一向聴です
そして、🀛引きで七対子聴牌
🀝がダブドラになっているので🀓切りが自然ですね
七対ドラ6のダマ倍満聴牌です
ダマテンならこぼれるかもしれませんからダマで良いでしょう
立直してツモっても10飜で倍満止まりです
その後に持ってきた🀡もツモ切り
下家のY子選手は3巡目に🀟切りから🀚🀙手出し、対面はる選手は🀃を仕掛けて4巡目🀠切り
そして🀠が3枚見えています
🀡待ちがとてもよく見えます
普通の七対子なら🀡に待ち替えしたくなりますが、🀝とは打点差が4飜もあるので🀡を切るしかないでしょう
🀃を仕掛けて花2のはる選手から🀝を打ち取り七対子成就となりました
面子手進行ならば今頃🀁と🀘待ちの双碰立直を打っていたことでしょうし
面子手でもきっと上がれていたことと思いますが、おそらくその手は立直ドラ4の満貫止まりです
七対子にしたからこそ倍満であがることができたと言えるでしょう
七対子に取らない方
東家に座るY子選手
4巡目に7789の形に更に🀖がかぶさってきます
2度受けを嫌いつつ5ブロックを維持する🀚切り
🀛2度受けが非常に弱いですし、🀐🀒引きから🀄引きや🀄ポンなどによる🀖雀頭ルートも十分あり得るので🀖の浮かせ打ちはやりすぎになるでしょう
現状の形は不格好ですが、今後いくらでも変化があります
そんな手牌が🀝を引いて更になんとも言えぬ形になります
4対子(うち1暗刻)のような手です
対子だらけで遅そうな手牌になっている一方で、南家のはる選手は🀃を仕掛けて花牌も抜いての🀠切り
速度まではわかりませんが、中盤に入っていく中で🀜🀝を持つことにもリスクがあります
🀀を安牌としてもちつつ七対を主軸にする打🀖などの選択肢もありますが、役牌鳴いているだけの子に親が過剰に反応する必要も薄そうです
🀀切って目いっぱいに構えます
いざとなれば🀄も安牌として使えますからね
そんな手に🀑を引いて、5対子形になりました
いよいよ以て七対子に決める🀖でしょうか
🀜受けは弱いですが、🀗🀘受けは悪くありません
🀜受けの弱さとドラの使い切りたさを考えると🀜切りもアリかもしれません
と思いきやここからY子選手は🀐切り
これは面子手の5ブロック打法となりますね
七対子の一向聴を無視して面子手に決め打ちます
これはどういった意図でしょうか
ひとつは守備意識からの🀐切りです
南家のはる選手は🀃をポンして花牌を1枚抜いた程度では無視できるでしょうが、手出し🀐が入りました
聴牌かどうかはわからないものの、🀠の後に切られた安全ではない牌なので関連牌は確定で、変化しただけかもしれませんが手がよりよくなったことは見て取れます
そこに対して自分の手牌を眺めましょう
まず、面子手としては相当苦しく、面子手として進行するなら🀜か🀝、そして🀑、変化次第では🀖といった牌が飛び出ていくことになります
1牌の危険度はさほどありませんし、相手が聴牌かどうかもわからないので押すことは容易ですが、自分の手が進んだ際に切り出していく頃には相手も手が進んでいます
ここで🀜切りや🀖切りなどのリスクを負っても、次の南家の手出し次第ではもう1枚が押せないなんてことが想定されます
また、🀜🀝での放銃はダブドラ絡みになるため平気で跳満とか言われます
そういった将来のリスクが大きいのであれば、自分の形が非常に悪いということもあり押す価値が低いと判断できるでしょう
もう一つは攻撃的な🀐切りです
面子手の5ブロックにするならば最も不要なのは🀐です
一般的には面子手の方が七対子より受け入れが広いので七対子の一向聴から面子手の二向聴に向聴を戻したとしても和了率は面子手の方が有利なことが多いです
ただ、今回はどの搭子が埋まっても3対子形の弱い一向聴になる点が非常に気になります
特に3枚使い🀖と1切れ🀄が面子手としての和了率の足を引っ張っています
🀛🀞🀝引きは8枚受け一向聴と一向聴の受け入れが七対よりも狭くなりえます
面子手にしても和了率が高くなるかはちょっとあやしい気がします
どちらにせよ🀐切りは選択肢のひとつですね
そんな面子手進行の中、巡目は進みます
南家はる選手は🀓ポンして打🀒
そして引いてくるは🀑
かなり構想通りに進んでいますね
Y子選手はもちろん🀐切り
安全に面子手の一向聴になりました
面子手進行が功を奏した形にはなりますが、10枚受け一向聴で強くはないもののポンテンできることを含めると七対子よりは大分マシな一向聴です
そして引いてくる🀕
より強力な面子手一向聴になりました
ここから🀜をプッシュしていきます
南家の残り筋は🀙🀜、🀚🀝、🀜🀟、🀔🀗、🀕🀘と🀜自体の危険度は相当高いですが押していきましたね
南家が聴牌していないケースもあるので自分が親ということもあり押して良さそうですが、打点こそ伴っているものの自分の手牌の形の悪さも相まってリスクだけが高い向聴押しに見えます
どうせ押すなら🀖になりそうですが、この🀜は大きなメリットがありますね
🀖を残すことで四暗刻の二向聴になります
役満祝儀が10枚で5満点相当の素点が付くので本場まで含めると10万店点超えの二向聴と言うと分かりやすいですね
🀖を残すことで莫大なリターンがあるので多少の効率はひっくり返せます
攻撃的に🀜は押したものの、生牌の🀅を掴みます
これは流石に押せないということで🀘を合わせうち
🀜と🀅の危険度は🀜の方が断然高いですが、🀜を通した分🀅🀖の危険度が上がっており、この2枚を押していくのはより厳しくなっていますね
🀄の対子落としで撤退
したと見せかけて
なんと🀗引きで聴牌を果たします
振聴でこそありますが、通ったばかりの🀅を切るだけで聴牌です
ひょっこりツモってしまえばツモドラ5の跳満になるので、かなり良い迂回手順となりました
結局は横移動で終わったものの、七対に行かない先の聴牌形を見ることができました
2人の門前手順とそれを演出した副露手との、渋めな一局だったのではないでしょうか
あとがき
七対に行く行かないの基準は人それぞれであると同時に、その七対手順もまた人それぞれなように思います
七対に行く行かないも含めて、今後も注目していきたい分野ですね
それでは今回の記事はここまでです
また明日の記事でお会いしましょう😉
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