【麻雀】放送対局の収録で気をつけたいこと
明日、10/22はザンリーグの「サンマ最強戦」の収録日です
最強戦は通常のリーグ戦とは異なるオープン戦です
本家の近代麻雀の最強戦のザンリーグがパクった版です
これは、ワンデーの予選さえ抜ければザンの上位リーグではない方が配信対局に出られる大会
つまりは配信対局が初めての選手も参加するということです
今回は配信対局をする上で自分が気をつけていることを書いていきます
また、ついでに実況解説という立場からのお願いも含みます
明日出る選手はもちろん、今後出るつもりがある方にも目を通してもらいたいと思います
公式の意見ではなく、あくまで個人的な話ではあるのですが、どうかお付き合いください
ぼんやりと放送対局向けの所作というとかなり難しいので、自然と放送向けになる所作を具体的に例示していますので、参考にしてくだい
はじめに:カメラに映すということ
選手の皆さん各位にはそれぞれ目的があるとは思いますが、ほとんどの方は「勝ちたい」というのが第一目標だと思います
もちろん、それがブレることがあってはなりません
ただ、これは勝つための対局であると同時に人に見せる対局でもあります
なので、全てカメラに撮られているということと、それを人に見られるということには常に留意して欲しいと思います
じゃあ人に見られる時ってどうすんねんということについて、いくつか項目について書いていきます
【初級】卓上に両手を置かない
まず守りたいのがこれ
右利きの人は左肩後方
左利きの人は右肩後方に手牌撮影用のカメラがあります
このカメラの画角に身体が入らないようにしてください
最も多いのが利き手と逆の手です
理牌する際はもちろん両手を使うのですが、理牌が終わり次第速やかにカメラ側の手をおろしてください
置きっぱなしな手のせいで手牌が見えないなんてことがよくあります
手牌は見せろ
貴方の打牌を視聴者は楽しみにしているのです
そもそも普段の麻雀で両手を卓上に置くのがよろしくないとされてるのですから、ここでもそれを守るだけです
簡単ですね
【中級】前屈みにならない
ちょっと難しいのがこれ
卓に入り込むと前屈みになる人がいます
それ自体は別に悪いことでは全くありません
しかし、前屈みになると放送対局ではカメラと手牌の間に肩や腕が入ってしまうことがあります
そうなると手牌が見えません
手牌は見せろ
貴方の打牌を視聴者は楽しみにしているのです
前屈みにならないだけです
【上級】ツモ牌を見せる
普段の麻雀であれば全くいらない牌は手牌のところに持ってくるまでもなくツモ切りしていることが多いと思います
立直後なんて特に手元に持ってくる意味ないですからね
普段の所作で全ての牌を手元に持ってくるということはなかなかありませんので、結構難しいです
それでも、ツモ牌だってあなたの手牌です
何を持ってきて何を切ったのかをカメラに見せてください
また、高速ツモ切りをするとスタジオのスイッチャー(と実況解説)の負担にもなります
つもる→映す→切る
の3段階に合わせて切り替えているのですから、そのフローをひとつ飛ばすと画面の切り替えが間に合わないことも屢々起こります
スイッチャーも百戦錬磨のプロなのでかなり対応してくれますが、それでも画面がもたつくことは時折あります
手牌は見せろ
貴方の打牌を視聴者は楽しみにしているのです
とはいえ、これを言うのは簡単で具体的にやるのは難しいです
コツとしてはツモ牌を手牌の端に一旦置いて、表面が見えるようにするだけかなり良くなります
配信対局では打牌を普段よりゆっくりという意識を持つかもしれませんが、ツモ牌をちゃんと見せるようにするだけで自然とゆっくりになります
無理して遅くする必要はありません
解説見習いとしては遅いほど助かるのですが、視聴者のためを思うと遅くしすぎない方が良いです
また、無理して遅くする必要がないのと同時に無理して早くすることもないです
【中級】副露牌と花牌の置き方
副露面子と花牌を普段と同じように卓の端に寄せると、カメラに見切れてしまいます
なので、副露面子ひとつ分くらい手牌側に寄せてください
普段そこに置くことはないので、麻雀を打つのにまあまあ邪魔になるのですが、何を鳴いているかや花牌何枚抜いているかはカメラに映しておいてください
放送では花牌の枚数は表示してくれますが、実況解説している時には表示されません
天井カメラで確認できるとはいえ、天井カメラの画面は実況席のモニターでは小さく、リアタイで対局の進行を追いながら確認するのはかなり難しいのです
正しい実況解説のためにご協力お願いします
実際に手牌に近づけるとマジで花牌が邪魔でびっくりすると思いますが、頑張ってみてください
【超上級】副露後に一拍置く
普段は副露して切って牌を取るという順でやると思います
それによってスムーズな進行になるためフリーではそうすべきです
ただ、放送でそれをやるとスムーズすぎます
ポンをすると本来のツモ順ではなくなるため、スムーズすぎるとスイッチャーが追いつかないことが時折あります
スイッチャーが追いつかないとメインモニターで手牌を追っている実況解説も拾いきれないことがあります(がんばりますけど)
そのため、副露後は副露したことと何を切るかを手牌から明確にするのが理想です
こらも言うのは簡単でやるのは難しい
それでも解決策はあって
「晒す→取る→切る」の順でやることで自然と一拍置くことができます
慣れない動作だとは思いますが、可能な限り協力お願いします
【初級】裏ドラを見せる
立直した場合、裏ドラを画面に映るような場所でめくってください
手元で確認して卓に置かないのはフリーでも言語道断
放送でも同じです
同卓者に見せると同時にカメラにも映る位置においてください
これは普通にやっていれば難しくないはずです
【上級】牌をすぐ落とさない
ツモやロンをしたら倒牌しますね
フリーでは申告して点棒授受をしながら牌を落としてさっさと次局に移るのがスマートで良いですね
しかし、放送でそれをやるとこれまたスムーズすぎます
アガリの読み上げを実況解説がする間がないまま落とされると、ドラの枚数など平気で見落とします
ただ、これにも解決策があります
点棒授受が終わって点棒をしまってから牌を落とすことで勝手に間が生まれます
意図して間は作らなくても大丈夫なので、その代わり卓回しを意識したような牌落としはしないでもらえると助かります
放送を見てる人ならわかると思いますが、ロンの瞬間などは放銃者や和了者の表情にカメラが移ることがかなり多いです
そうなると手牌を映す時間が少し削られるのです
ここで点棒授受をしまうまで行うことで自然に手牌を映せます
あなたのアガリを視聴者は楽しみにしているのです
あとがき
わたしが放送に映る際に意識しているのは以上になります
他にもあるかもしれませんが、わたしができるのはこの辺までです
正直な話、卓に入り込むとこれら全てをやるのはかなりの難易度です
わたしですらできてません
それでもほんの少しの所作の改善で放送映えする画面が作れます
きっと貴方は放送対局で勝ちたくてここまで来たはずです
放送で勝つということの意味をどうか考えてみてください
みなさんの素晴らしい打牌が不足なく画面に映し出されることを、心の底から楽しみにしています
余談ですが、わたしは顔芸けっこう好きなので対局に影響ない範囲のパフォーマンスが見られると嬉しいなあなんて思います
この記事のサムネはミス国士無双をアガリ損ねた時のわたしです
良い顔しとるわ
それでは今回の記事はここまでです
また明日の記事でお会いしましょう
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