【ザンリーグ】これぞ場末流!緊迫の捲り合い【企業リーグ観戦記(10/26)】
真剣な打牌内容は前提とした上で「見せ物としての楽しさ」に重点を置くというところが大切かなと思います
さて、そんな見せ物としての楽しさがかなり発揮されたのではないかとわたしが感じた一局について、書きとどめておこうと思います
そんな対局全編はこちら
今日は麻雀の内容云々というより、わたしの感じた楽しさを少しでも共有できたらなと思います
実況の挨拶(とCM)が終わった後、ファイナル2戦目を戦う3人が入場します
アミューズメントカジノRERAISE より あーく選手
健康麻雀nimame より 麻雀警察ひろー選手
合同会社ThANM より ザビ子選手
そして、
そして?
三人麻雀なら3人いればよいはずでは?
ラーメンARTAIR JAPAN より 福地誠選手 です
セミファイナル敗退となったアルタイルですが、3人の入場後に爪痕を残しにダンスを披露しにやってきました
"fukuchi dance look back"とハイライトまで流れたのは最高の演出でしたね
一通り踊った福地選手はダンスの練習のため会場を去っていきました
さて、そんな余興から始まった対局は、ザビ子選手の先制パンチからあーく選手の復活劇、ひろー選手の連荘と打ち合いが続きオーラスに突入します
西家ひろー選手の配牌
🀂を暗刻にしたことで1巡目で一向聴
大チャンスです
ここで🀝を切って最も広く構えます
トップの南家あーく選手まで8000点差で、満貫ツモならトップを取ることができます
🀑からツモってくると立直ツモ西で1飜足りませんが、花牌で後から打点を上げることもできますので、赤を使えるように手狭に構えることはしませんでした
どうしてもトップが必要なら🀐や🀚を切って赤🀔か赤🀝を必ず使えるようにすることになるでしょうが、チーム状況的ににまめ1チームが独走態勢に入っている状態ということもあり、和了優先の2着キープも構わないといったところでしょうか
それに負けていないのが親番であるザンのザビ子選手
こちらも役牌🀄を暗刻にして一向聴です
先制聴牌を入れるのはどちらが先か
ひろー選手が🀜を先に引きました
🀐切りで嵌🀓立直です
立直西赤でツモればトップです
ただし、直撃ではトップにはならない点がやはり気になりますね
符計算なしルールなので子の3飜は4000点であるため、直撃しても同点です同点は起家からトップになるため2着止まりです
そんな不安要素があったものの、花牌を抜いたことですぐに解決します
更には🀂も暗槓して更に打点アップとツモ和了を狙います
槓ドラ🀛をしっかり乗せて立直西表花赤の5飜です
ザビ子選手からの出上がりであったとしても2枚捲れる裏ドラ次第でトップになります
さて、暗槓してノリにノッているひろー選手を快く思わない同卓者が一人
ひろー選手のアガリ牌🀓を掴まされて手牌の左方向に滑らせていきます
ただ🀓を理牌しようとしただけと言えばそうなのですが、🀟を切る前に滑らせているというのはこの🀓に相当嫌な印象を持っていることの表れでしょう
ザビ子選手、この🀓を抑えつつ通りそうな筒子を切って迂回していきます
索子が揃ってこの一向聴
索子どれを引いても好形聴牌になる素晴らしい一向聴ですね
🀑🀒🀓+🀓🀔🀔🀕🀖🀖🀗+🀄🀄🀄の形に分けると受け入れがわかりやすくなるでしょう
索子の7枚形が🀒~🀘の受入れになっており、🀓受けに接続された🀑🀒🀓の面子があるので🀐も受入れかつ🀔の単騎受けに接続された🀑🀒🀓の面子があるので🀑も受入れです
こんな広々とした一向聴はすぐに聴牌します
持ってきたのは🀕
🀓🀖切ると🀑🀔🀗、🀔🀗切ると🀐🀓🀖、🀄を切ると🀒🀕🀘です
🀐🀑も振聴なのでここは🀄切り一択ですね
🀒🀕🀘は6枚見えですが、まだまだ見た目6枚残っています
問題はこれを立直するかダマにするかでしょう
あーく選手が🀘を切って降りているように見えるので、そこを狙うのも一つ策としてはありかもしれません
ありかもしれませんが
この席に座っているのは誰か忘れたわけではあるまいな?
この席はザビ子選手のものです
ならば、やっぱりオープンリーチでしょう
立直オープンメンホンドラ3です
開けることで出上がり倍満が保証されますので、かなりオープンが有効です
待ち確認をする3人
嵌張待ちの2枚を抑えられた挙句、3面張で親に追っかけられた麻雀警察ひろー選手の心境や如何
たまったものではないひろー選手
おそるおそるツモ牌をめくります
スクイーズと呼ばれるバカラで行われるめくり方の一種ですね
カードを絞るように曲げてめくることからそう呼ばれますが、麻雀牌は曲がりません
それでも、経営中のzingを良い場末雀荘にしたいという思いのあるひろー選手は場末しぐさを忘れません
そうして捲られた牌は
🀠
セーフ
そしてまだまだ続くひろー選手のツモ番
またも絞ってめくられた白
これを重々しく河へと放流します
こうまで🀆で動作がゆったりとするのには当然理由があります
二人の目からはまだ白ぽっちが山に生きているのです
実際にぽっちは山に潜んだまま掘り当てられるのを待っています
場末に育てられた麻雀娘ことザビ子選手も、ぽっちを求めて中指盲牌を続けます
その感触は果たしてどうだったのか
つるりとした牌は、つるりとしすぎていました
この白にもぽっちはついていません
仲良くのけぞる二人
素晴らしい画になっています
このツモ切りと🀆を合わせなかったあーく選手から、白ぽっちが山に生きていることを確信したひろー選手
白ぽっちを作りにかかります
セミファイナルでの成功体験を思い出しながらこすっています
ツモれず
こすってツモれなければ麻雀警察の命運は尽きたと言っても過言ではないでしょう
ザビ子選手の中指盲牌に力がこめられます
そしてその牌を回すと
牌に描かれていたのは三本の竹でした
残像付きのツモアガリ
立直オープンツモメンホン花赤赤裏裏の三倍満です
親トリプルにより総まくり
ザビ子選手が華々しいトップでこの半荘を終えました
あとがき
わざとらしい所作というとどうしても嫌われがちですが、人に麻雀をエンターテイメントとして提供する場であるならば、ありなのかなと思います
わたしが許される空間では結構ばちばちやりたい派なのでそう思うだけなのかもしれませんが、打ち手が楽しそうに打っている姿というのは見ているこっちも楽しくなれます
このめくり合いを見た誰かが、三人麻雀って面白いのかもしれないなって思ってくれたらえたらいいなと思います
それでは今回の記事はここまでです
また明日の記事でお会いしましょう😉
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