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【ザンリーグ】ダマ多発!卓上でのポジション取り【企業リーグ観戦記(10/16)】


終盤戦ともなると普段は見られない選択が多々でてきます

本日見ていくのはこちら

サムネで応援されていますね

果たしてがんばれるのでしょうか


そして気になるチーム状況はこちら

アルタイルジャパンはこの対局が最後です
ここでラスを引こうものなら、最終戦のリレイズの結果次第で敗退してしまいます
逆にトップならほぼ逃げ切れるのでトップを取っておきたいところ、少なくとも2着には抑えてリレイズに条件を押し付けたいです

そしてThANMは最終日にリレイズとトップラスを決められると厳しいため、トップラスでも耐えられるように今のうちにトップを取っておきたいのは同じです
トップではなかったとしても、アルタイルジャパンと着順で上回ってさえいれば最終日リレイズに負けてもアルタイルを上回れる可能性が残り結構安泰になります

なんにせよ、ザンもアルタイルもラス回避だけはしたいところです


状況が変わると立直判断もまた変わります

今日はいろいろな立直判断についてみていこうと思います


東一局 高打点ダマVS低打点ダマ


まず、南家に座った麻雀警察選手

この牌姿から西家の🀁をスルーします
鳴いた方が速そうですが、巡目がまだはやいこともあってじっくりと小車輪を狙っていきます

小車輪というのは混一七対子を5飜ではなく6飜の特殊役とするものです
混一七対子は綺麗なのでダマ跳満くらいあってしかるべきでしょう

そういえば、麻雀警察選手は七対子を狙う傾向にあるというのは解説席にも浸透していますね
弊観戦記でも一度取り上げているので、ぜひマガジンから過去回を探してみてください


宣伝はさておいてそして、警察車輪作戦は成功します

小車輪赤2の倍満聴牌です

ダマ倍満かつ、先ほど東家の平澤選手が打ったばかりの🀅単騎待ち聴牌はダマにしていればかなりアガれそうです
立直をしてしまうと切り順が変則的であるが故に、結構簡単に🀅は止められてしまいそうではあります


そして生牌の🀅を切っていった平澤選手が一体いつ🀅を掴むのかなんて言われている中、聴牌をいれます

🀓切ると🀚と🀟の双碰待ちです
タンヤオ赤2でダマなら6000、立直で12000です

🀙🀛🀜🀞🀠の5種で両面変化しますが、🀙🀜引きの🀛🀞は自分から4枚見えているので4枚待ちで良い手替わりとは言えませんし、🀠引きは振聴です
🀞引きは最高の手替わりとなりますが、残り1枚しか残っていません

手替わりがあってないようなものですし打点もないので立直かと思いきや、🀓切りダマテンを選択

この手をダマにする理由はというと、先ほどの🀞3枚見えがおそらく重要な情報と言えるでしょう

まず、西家に座るぶん選手は第一打🀞切りから🀠🀞手出しして🀟ツモ切りです
まず🀟を持っていないことが多いでしょう
対して麻雀警察選手は第一打🀙から🀕🀗手出ししてあとは索子ツモ切り祭りからの🀞🀠の順で手出しです

ダマってさえいれば🀟がどちらからもタダ取りできそうです
特にアルタイルはザンを沈めておきたいところでもあるので、タダ取りできる直撃チャンスを棒に振ることもないと考えたのでしょう

現状は打点が足りなくとも、まだ花が3枚残っているため自分に1枚でも来てくれれば満貫の直撃からゲームをはじめやすくなります


しかし、その結末は

麻雀警察選手が🀅をツモってツモ小車輪赤2の倍満となりました

元々トップを走っているにまめチームが悠々と点を集めていきます



東三局 仕掛けても重い展開


東三局、初めに発生したのは西家麻雀警察選手

南家平澤選手の切った🀆をポンして十分形の一向聴です

好形確定とは言えませんが、3対子形につき鳴かないと相当遅くなる手です

🀚🀔のポンテンが取れる形にして競っている親を流しにかかります

しかし、10巡目を超えたあたりでこの形です

全く進んでいません

ここからは親の現物🀡を抱えて打🀜としました
🀛受けを失いますが、この形のまま親立直を受けると現物🀞を消費したあとの手牌が濃い無筋🀚🀜🀔🀗とワンチャンス🀟だけになってしまい、親を流すどころではありません


この河に放たれた🀜に声がかかります

平澤選手が🀜ポンしてタンヤオドラ4、入り目次第で対々の一向聴になります
親に対しては🀠の対子を使えるのでなんとかなりそうです

そして当然端に置いてある🀚が切られることになります
となると🀚をポンしたのが麻雀警察選手

急に場が動き始めます

🀝🀠聴牌となりました

ただ、この🀝🀠は平澤選手の手牌に4枚内蔵されており河にも1枚います
観戦者からするとアガリはうすそうな展開となりました

そして、親番ぶん選手の手牌は

🀝1枚を内蔵していてこの形です

🀆ポン🀜手出しりからの🀚ポン打🀡の麻雀警察選手、🀜ポン打🀚の平澤選手に挟まれていて何を切るかといったところ

平面的には2切れの🀑がロスが無いのですが、平澤選手に対する無筋牌です

親とはいえど愚形確定の一向聴から仕掛け二人に対して押していくのはかなり厳しいです
二軒立直とまではいかずとも、1.5軒立直くらいでしょうか

ここは🀘を切って安全に手を進める道を選びました

しかし、聴牌が取れるなら話は変わってきます

🀇をポンして打🀑

打点こそ6000点しかないものの、聴牌は聴牌です

あれよあれよと手替わりをして🀔🀗待ちの両面待ちに変化しました

麻雀警察選手の加槓もあり、満貫両面聴牌になっています


全員が仕掛けている中、ただ一人聴牌できていない平澤選手

🀚4枚🀜3枚見えているのになぜか生牌の🀛を掴みます
非常に気味が悪いですね

ここから打🀒としました

打🀒は東家ぶん選手に危険な気がしますが、東家のぶん選手は🀇ポン打🀘🀑🀑🀖と全て手出しです

🀑🀑🀓からの打🀑、🀔引いての🀑🀓🀔からの打🀑があり得るため🀒🀕はかなり危険に見えますが、🀖手出しがかなり重要です

🀘4枚見えから🀖🀗🀘からの空切りはなく、🀕🀖🀗からの空切りは🀒が当たりません
🀔🀕🀖からは🀑🀑🀓🀔🀔🀕🀖🀄🀄🀛🀛🀇🀇のような七対子の一向聴から🀇をポンした形になるため当たりません
同様に🀖暗刻からの切り出しも
🀇🀇🀑🀑🀓🀖🀖🀖🀄🀄🀄🀛🀛から🀇ポンして打🀑しているような形になり、対々を拒否しているのは不自然です

仕掛けに対して手を歪めて通常の効率で打ってない場合には当たることもあり得そうですが、一般的な手順では通る牌ですね

見たときはぎょっとしましたが、よくよく考えると通せる牌だと知れるのは観戦の醍醐味です


実際に🀛は当たらないものの、平澤選手が二人のあたり牌である🀔🀝🀠を吸収して流局となりました


口を曲げて不服そうに不聴罰符を支払う平澤選手の図




東三局一本場 あれよあれよと清一色


東家、ぶん選手4巡目に聴牌

🀚🀝の両面待ちでドラも5つの跳満からという強烈な先制立直です

それには飽き足らず

🀓を暗槓までしてしまう始末

表ドラ🀓と花牌でのドラ5枚を全員に見せつけていきます
跳満以上確定演出です


あんな手に放銃できない子方の二人は粛々と降りていくのですが、ちょっと様子がおかしいのが南家平澤選手

九蓮宝燈の二向聴から🀚ツモ
九蓮にはならない形ですが、清一色の二向聴です


すぐに🀟ツモって清一色一向聴
🀙~🀠で聴牌します

そして、なんとこの手はただの清一色ではなく四暗刻単騎の一向聴でもあります
四暗刻にならずとも清一色ドラ4なので、立直さえすれば三倍満からです

これだけ良い一向聴ならばと🀐をプッシュしていきます
🀓を暗槓しており🀐🀓待ちがなく、宣言牌の1つ前が🀑なので🀐双碰の可能性も低めです

するとそのまた次巡

🀠ツモって聴牌

四暗刻にこそなりませんでしたが十分強力です

🀙切ると🀛、🀚切ると🀙🀜🀟、🀛切ると🀚🀟です

三倍満確定なのですから、最も待ちの広い🀚切り立直ですね


結果として🀚は親倍満に飛び込む格好となりました


解説席の福地選手(アルタイルジャパン)「や˝ばい˝、や˝ばい˝、や˝ばい˝、これはや˝ばい˝」


南一局 守備力最大のダマ

麻雀警察選手の勿体ない放銃や平澤選手の三倍満を経て、アルタイルジャパンとにまめが並びになっての南一局

先制立直は西家ぶん選手

文句なし🀜🀟両面立直です

難しいかじ取りを迫られるのが東家平澤選手

親番だからこそ押したいですが、この6ブロックからどう押すかといったところ
ただ、放銃してラス落ちするのも非常にいやなチーム状況です

ここは一旦🀆の対子落としで誤魔化しにかかります


それがうまくいき、あたり牌の🀜を吸収して聴牌します

嵌🀒と待ちは悪いですが、役ありのタンヤオドラ5のダマ跳満聴牌です

立直してしまっても良いですが、親跳満のアガリでも十分うれしいことと、先制立直に🀕が切られており迂回を選択した南家の麻雀警察から🀒が打たれる可能性も考えてダマテンとしました


しかし、両者のアガリはなかなか生まれず18巡目

平澤選手がぶん選手のあたり牌🀟を掴みます

ぶん選手ののこり筋は🀛🀞、🀜🀟、🀓🀖の3本です
しかし🀔🀕3枚ずつ見えており🀜も3枚見えていることから、🀜🀟待ちの濃度が跳ね上がっています

いくらなんでもこれは打てないとオリを選択しました

これで降りるためのダマテンであったともいえるでしょう

見事なダマテンとそれを活かすオリ判断となりました


口を結んで不聴罰符を支払う平澤選手
止めてやったとにやつく顔を抑えようとしている可能性がちょっとあります


南二局一本場 役なしダマ

親が流れて南一局

ぶん選手に先制聴牌が入ります

🀠🀗の双碰待ちは愚形界の中でも強い方です
とうぜん立直かと思いきや、ダマテンとしました

役なしダマです

ダマの理由としては他家のアガリがさほど悪くないという判断があったのでしょう
平澤選手のツモやロンは麻雀警察選手と40000点以上の差をつけたままオーラスを迎えられるため、ラスがほぼありません
平澤選手ロン→麻雀警察選手ならば跳満あってもオーラス倍ツモされても同点2着です
満貫ならばオーラスハネツモされてもトップです
最悪平澤選手に跳満打っても、ラス目麻雀警察選手からは倍ツモ圏外になるためラスは回避できます
ラス回避ならば最終戦トップラスを回避すればよいです(まあまあ満たされうる条件なので、ラス回避だけでは心許ないのですが)

麻雀警察選手のツモは平澤選手が削られていくので辛うじて許容できますし、麻雀警察ロン→平澤選手は最高です

自分以外のアガリでうれしいパターンが非常に多いためここは放銃はなるべくしない方針でダマテンとしました

深いです


そんな聴牌が入っていることはつゆ知らず平澤選手は🀅のポンテンです

🀐🀓待ちの満貫聴牌です

これに対して放銃しても最悪ではないぶん選手はダマテン続行
平澤選手のアガリを妨げないとともに立直棒をプレゼントしません
立直棒+満貫はオーラス条件が緩くなってしまいます


そんなことはつゆ知らず親番麻雀警察選手

2枚見えの嵌🀔待ち聴牌です

一通ドラ2のダマ満貫ということと、🀔が切られたばかりということもあって一旦🀛切りダマにしました


ダマテンや副露聴牌が入り乱れる中、ぶん選手はこの🀝もダマプッシュ

放銃すると打点が高いリスクもありますが、1副露してから端牌をツモ切りしているだけの平澤選手は聴牌しているかもわかりません


ぶん選手の🀝プッシュも見た麻雀警察選手
いてもたってもいられなくなったのか、🀛ツモ切り立直

🀆2枚が場に見えているので、白ぽっちにも期待を掛けました


ぶん選手は親立直にたいして当然の🀏切りで撤退

平澤選手もドラ🀕が打てずに撤退です


そして一人旅となった麻雀警察選手の最終ツモ番

ツモ牌ごしごし

牌に書かれている模様を消して白ぽっちを作りにかかります


ごしごしの甲斐あってばちこん白ぽっちツモとなりました

あんまりこするとぽっちのシールがはがれそうな気もしますが、それは気にしないことにしましょう


南三局 秋の大抽選会


時は進んで南3局
全体的にダマテンばかりの対局でした

今回も例にもれず平澤選手の先制聴牌


白ドラ5のダマ跳満です

麻雀警察選手から直撃することさえできれば、3着→2着への着アップとなるため、セミファイナル通過にかなり近づきます


🀆の暗槓もせずツモ切り
目立たない道を選びました

🀆を暗槓したとて白ドラ6なので、立直してツモったところで着アップしません(22000点しか変わらない)


これに対して麻雀警察選手も聴牌

平和ドラ2は当然の立直です
ツモればトップです


2着目の麻雀警察選手が立直となると、平澤選手も話が変わってきます
立直棒が出たことで倍満ツモで2着になりますし、なにより直撃チャンスです


しかも両面変化までついてきて最高です

当然のおっかけ立直です



さてさて困った親番ぶん選手

なんと聴牌してしまいました

改めて条件を整理しましょう

立直→ひろー選手に放銃 2着落ち、ただしアルタイルジャパンがラスなのでかなり良い条件
立直→平澤選手に放銃 跳満なら2着落ち、ただしアルタイルジャパンラス。倍満あるとラス

平澤選手に倍満さえ放銃しなければよいことと、今回はドラが🀆で使いにくい牌であること、自分が両面聴牌であることから、ここはオープン立直に踏み切りました

三軒目でなぜかオープンしない選手も過去にいた記憶がありますが、三軒目は当然オープンです



オーラス全員立直、秋の大抽選会の結果は


麻雀警察選手のツモアガリで決着



あとがき

ザンが2着、アルタイルジャパン3着という結果になりました

最終戦リレイズにとってかなり現実的な条件が残ったと言えるでしょう

今から水曜日がとても楽しみですね

それでは今回の記事はここまでです

また明日の記事でお会いしましょう😉

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