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【ザンリーグ】放銃が見えていた理由。それでもその牌を切った理由。【2024前期ザン王決定戦決勝6/6-1】


最後の1戦



13枚差と38枚差

条件計算は以下の記事から確認可能




放送はこちら




最終戦は思うところがどうしても多くなるので、前後半の2記事に分けてお届けします


最終戦だし全文無料
サポートは歓迎





◎東一局


配牌構想

役牌🀃からの切り出し

総合トップ目で局回しの価値が高い場面なので、🀃は残した方が良さそう

フラットな場面であれば手牌が良いのでリーチ手順最優先で良いですが、この場面で適切だったかというと、かなりあやしい


孤立9牌の価値


打🀇

🀒🀒🀓🀔🀔🀕+🀖🀗🀘+🀝🀝🀞+🀡

🀟引いたあとの形が
🀒🀒🀓🀔🀔🀕+🀖🀗🀘+🀝🀝🀞🀟+🀡
この形からは🀡切りになります

🀠引きの🀝🀝🀞🀠🀡でも好形求めて🀡切りになりそう

そうなると、🀡の価値が無いと言えますね

🀡切りましょう

場況情報を出さないというのも大切ですが、親が🀖切ってきており速度は感じます

親に絶対打てない場面ですので、現物🀇は残しておくべきですね



鉄オリ


迷わず🀖抜いてオリ

オリ要素を整理していきましょう


その1、点数状況

今はタイトル戦の決勝で最終戦です
チップ1枚が5000点相当なので、今の点数状況を整理すると

65000/255000/190000
この状態からラス目の親に向かって放銃できるノーテンの手牌なんてそうそうありません
ツモられたって一向に構わないのですから

聴牌からですらオリたい


その2、押す牌の危険度

親立直の残り筋は🀚🀝🀠、🀛🀞🀡、🀑🀔(🀗)、🀒(🀕🀘)です
🀖が早いかつワンチャンスで🀗放銃率低、🀔🀖ワンチャンスであるため🀕🀘の放銃率もまた低い

では、この手牌で聴牌した時に押す牌はなんでしょうか?

そうですね
🀝or🀞、かつ🀒or🀔ですね
🀝🀞🀒🀔全ての危険度が高いです
この中から2枚押ししなければなりません
押せませんね


ということで、親の花3リーチに対して押す価値なし

押す価値無しな手牌なので、🀗すら切らずに打🀖

普段なら🀗くらい切ってそうな気はしますが、どうせ押さないのに🀗のリスクとる意味もないです


ベタオリチョイス


🀗が現物になりつつ、🀞も今通ったところ

🀗を切っておくと、🀘ちょい押しだけで聴牌が取れる未来が残ります
🀞切ると🀝2枚使いにくくなるため復活が難しくなります

🀗は下家が押し返してきた時に対してもかなり安全度の高い牌として切れるため、オリるなら徹底的にオリるとして打🀞


現物なし
打🀓

中筋かつ牌理上嵌🀓がまずありえない
双碰は諦め


打🀘

🀖🀗のダブルワンチャンス
許してくれ、マジで


打🀕

聴牌ではあるが、大分スジも通ってきたあと
🀠も🀅もどちらも単騎になり得る牌で、この終盤に押せる牌ではない

🀠🀅と引いてきてくれ頼む


流局

花4リーチと流し役満に挟まれてよく生き残りましたね

押したらアガってるなんて言われますが、あそこで押してるようならこの場にそもそも上がってません



◎東一局一本場


序盤のブロック構想

🀃鳴くぞの進行

🀟を引いたことで
🀃🀃1 🀟🀡🀡🀡2 🀕🀗1
の4ブロックはほぼ決まり
あと1ブロックは🀜からで良いので、🀙まで伸ばす必要はありません

ということで打🀙

🀟引くまでは🀜を🀙まで伸ばすケースがあるため、前巡は打🀅(安牌🀏を先に切っていいという説はもちろんある)

細かいですが、ブロックの構想が正しくできていて良い一打だなと思いました


副露進行

🀃ポン打🀁

🀁が縦引きがまだ有効かつ親の現物になっているため、ここで🀏切ってしまっても良いと思います


打🀏

🀕🀗の嵌張搭子を🀜からのくっつき両面へ振替たいため、ぶくぶくに構える


めくりあいへ


聴牌

自分は北表3で満貫の両面聴牌
かつリーチの現物

リーチ相手は子であり花1
残り筋は🀐🀓🀖、🀔🀗、🀒🀕🀘、🀚🀝、(🀜🀟)とある
🀗の放銃率はそれなりにあるものの、十分めくりあう価値あり

今回は相手がラス目の親ではなく、着順を争っている相手なのでツモられることすら厳しい

ということで、押し


裏乗せんなよ

と思いながらもチップの移動をメモしているわたし、とてもえらい



◎東二局


配牌構想

おやばん
対子多め

🀃重ねて鳴いたところで大した手にならないので、そのルートは拒否
門前一本で打🀃


先制リーチ構想

手なりで真っすぐ打🀠
ドラ受けがなくなりますが、最速で親リーチ打ってしまえば十分有利ですので、そのルートを優先します


りーちにゃ

0枚見えの么九牌はすぐに河に抛られてくれるでしょう

裏乗れ

乗ったわ


◎東二局


オタ風の処理順


なんだこのやる気のない手牌は

役牌の重なりも待ちたいですが、門前効率も落としたくない

とりあえずは打🀁

対面よりも下家の方が和了されるといやなので、下家の風牌から


生牌の🀏を残した門前寄りの進行としていましたが、1切れの役牌残しておいた方が和了までは近かったかもなあと思いつつの5巡目

ここで打🀏


ブロック不足は字牌切り

ブロック不足は字牌切りです

打🀆

🀆がドラの役牌故に🀙🀡先処理する手順もありますが、基本的にこういった牌姿から🀙🀡切らないです

現状のブロックは
🀐🀑🀒+🀒🀓🀓🀔🀕🀖であって索子で3ブロック
4ブロックまで伸びそうでこそありますが、筒子で2ブロック作るケースも往々にしてある

その際に🀛引き🀙🀛搭子であったり、🀟引き🀝🀞🀟🀡の🀡くっつきであったりは有用な形です

筒子の場況がいまひとつよくないので、先に🀡逃がしてしまった方が安定はしそう


リーチの待ちが透けて見える


この🀅切りリーチから得られる情報は非常に多いですね

待ちがめちゃくちゃ透けるので、なんか手牌に残っている🀙も🀡もどちらも押し放題です

なぜ待ちが透けるのか

リーチまでの切り順が
🀓→🀠→🀒→🀅と全て手出しです

是が非でも和了してトップが欲しい盤面で生牌の🀅を🀒🀓🀖🀠より優先して残す手牌が、果たして面子手に存在するでしょうか?

🀓🀒の手出しとなると、🀒🀒🀓🀓の形からのダブル面子落としがよくありますが、それが🀅より優先して切られることはありません
同様に🀒🀓🀕🀖の二度受け払いも🀅が先になって6ブロック進行になるはずです
🀔二度引きの手順を拒否できる理由がありません

となると、🀒🀓は単純な搭子落としのケースが多いです

🀒空切りが否定されませんが、自分の目から🀒🀓が3枚ずつ見えていることから、かなりのレアケースと断言して良いでしょう

そうなると、両面搭子を落とすのは筒子の染め手移行と対子手移行のどちらに絞られます

危険度に差が殆どないにもかかわらず、🀒より先に🀠が切られているため筒子の染め手が否定

そうなると、対子手一本に絞れます

対子手であると🀅残しも合理的ですし、🀓先に切って場況作ってからの🀒手出しも合理的です

では、🀅より優秀な待ちとは何か考えましょう


ドラかつ1切れの🀆
1切れの🀀🀏
生牌の🀇
赤ドラ🀔🀝

🀓のスジ🀐待ちは、🀒手出しで双碰を警戒させるデメリットを考えると🀒連続手出しになっていそうなので、🀐待ちはない
🀠で河作っての🀡はない話ではないものの、さすがに🀅の方が優秀な筈
直撃狙いたい局面ではないので、地獄の🀂よりはツモりやすい🀅になりそう

ということで、🀆🀀🀇🀏🀔🀝の6種以外の牌は全部通せます


ということで、ほぼゼンツ


打ってよし


🀆と🀔が通ったので、対面の待ちが
🀇🀏🀀🀝の4択になりました

🀔が全て見えたことで、花牌も抜かれる前であればミニマムリーチ七対子の4000点
赤🀝2枚持っていても8000点です

赤0ならばツモられは5000払い
赤🀝2枚のケースならばツモられても8000点払い
放銃時よりツモられの方が高くつきますし、花牌を抜かれた後にツモられるのが最悪です

また、それよりも下家がなんか🀙ポン発進していることの方が嫌です

決勝を争っている下家に和了されるのが最悪なので、4000点でも8000点であっても放銃は受け入れられるとして、打🀀



開けられた手牌を見て、4000の七対子に放銃できたことでガッツポ―ズ


こういった🀀を打てるようになるために、今までnoteを書き続けてきたわけです

もちろん当たらないでいて欲しくはありましたが、最悪は回避できています

とてもよい打🀀でした




うらうら


うら、うら???



それは聞いてないわ

なんにせよ、チップ枚数は記入します



◎東三局


手なり進行

チップ枚数が詰まってきて素点条件がほとんどなくなってしまったため、実質的な着順勝負になりつつある東三局

安全度で打🀔としましたが、打🀔からだと🀕🀘がやや透けやすくなるので、🀔引っ張っても良かった気はします


打点意識

🀙と🀡の選択

🀙は下家の現物ですが、🀡はそうではない
🀡はドラですが、🀙はそうではない

手牌が🀝の赤1しか打点要素がないため、🀡と🀅の雀頭振り替わりと平和変化、🀠引きでの🀡利用も目論んで打🀙



リーチ

先制両面聴牌はリーチ


副露している親と、追っかけリーチに対して、🀔を持ってくるなど

きついって


命からがらの和了
2000点

裏乗らんかねしかし



東場終了

南場へつづく

それでは今回の記事はここまでです

また明日の記事でお会いしましょう

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