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【ザンリーグ】効率だけではない、オリジナル和了を見届けよう【企業リーグ観戦記10/9】


独特な手順が多数飛び出た先日の対局


わたしにはできない選択が多々あり、それ故に各選手のいろいろな和了を見ることができた稀有な一戦でした

様々な和了形を眺めつつ、その道中の思考に思いを馳せていきましょう

全部取り上げたいくらいなのですが、キリがないので和了した手牌だけを追っていきます


東一局 あわや四暗刻


親番ザビ子選手、順調に手が進んでいます

この牌姿から打🀘

雀頭候補を🀆と🀠と2つある今回ならば、🀐🀑+🀓🀓🀔🀔🀕+🀖🀘の形に分解してみると🀒が2度受けであることがわかるので、🀐から切っていくのが受入れが良くなりやすいです
🀐から切ることで🀒を引いた後にも🀑🀒🀓🀓🀔🀔🀕🀖🀘の形で🀒🀕🀗の両面嵌張が残ります

ただ🀘切りにももちろんメリットがあります
索子の形を🀐🀑+🀓🀓🀔+🀔🀕🀖と取ることで、🀓に雀頭候補としての働きを与えることができる一打です
雀頭候補が欲しいときに有効な一打です
また、西家のにこ選手の第一打🀐から🀒の受けが良いと見たのかもしれません

ここでは3対子形の運用としました
3対子形にすることで🀆をポンしたあとに2対子形の一向聴に取れるようになり、良い形になります

結構好みの分かれそうな選択ですね



🀖引いて打🀟

七対か混一かといった選択ですね

🀐を切って面子手の二向聴とするなら🀆🀒🀕🀖🀞🀠🀡ととても良い受け入れが残っていますが、この形からなら🀆をポンして打🀠とすることで混一に移行できます

西家にこ選手の第一打が🀐ですので🀐🀑の重なりが良さそうに見えますし、辺🀒の受入れも強いでしょう
そこを逃さないという場況優先の選択となりました

更には南家のあやじゃん選手が字牌の後に🀟、にこ選手が2打目🀡なので🀠も悪くなさそうです
🀠を引くことができれば暗刻手まであるかもしれません

実際に🀠は山2なので、面白い狙い方だと思います


🀓引いて打🀑

🀠を切ると🀆🀒🀕🀖の混一一向聴になります
それでも🀠良しとして🀑切りとしました

一応、🀐を切って🀑を残しておくことで、🀒引いた時に🀐🀓🀖🀒🀕🀆受けの混一一向聴としてやり直すこともできますが、それも拒否しましたね
🀐が場1なので、七対子の受入れとしても🀐より🀑の方が優れていますが、それも拒否しましたね


🀠引き入れて嵌🀕ダマ

一手替わり四暗刻なので、ここは当然のダマテンです
🀒のしくじりくらい、一手替わりツモスーに比べたらきっと可愛いものです


🀕ツモってツモ一盃口赤2の満貫となりました




東一局一本場 振聴上等


西家にこ選手の4巡目の手牌

ここから打🀘

この手は🀃で1ブロック筒子で2ブロックなので、このままいくと索子で2ブロックつくらないといけません

🀘を切ってしまうと🀔引きからの🀖の受入れがなくなりますし、🀖引きでの🀒🀔両嵌も無くなります

単純な受け入れだけではなく振聴リスクも高まるので、かなり字牌切りが推奨されますが、それでも字牌を残していきました



嵌🀖引き入れて打🀄

4巡目に字牌を残しているくらいですし安全重視の進行をしているので、ここは、🀃を1枚スルーした直後ということもあって🀠切ってスリムに構えるかと思いきや、🀠のくっつきすら逃さない構えとしました

🀘残っていると両嵌嵌張ですが、そういう日もあります


🀠ツモで打🀚

ドラ表示の嵌🀛を払っていきました
🀜はドラなので危険に見えますが、実は東家のザビ子選手が🀙🀚🀛🀜から🀜を切っているので親の現物となっています

細かいですが、結構大切な切り順です
ドラ縦引きもうれしいですしね


🀔引いて索子が3面張受けに変化しました

🀘が振聴になってしまっていますね


それでも、振聴とはいえ三面張は三面張です

引けば解決!

🀜切って🀝🀠🀃待ちの立直です

🀠は目に見えてありませんし🀝も4枚持たれてしまっていますが🀃が1枚生きています
そしてもう1枚

白ぽっちが生きていました

ぽっちは北暗刻としても赤🀝としても打点は同じです
裏ドラには関わらなかったので立直ツモ赤1花2+1として跳満のアガリです


東二局 強気な前進


南家にこ選手、この牌姿から🀁ポン

🀃はこのままだと雀頭候補なので、ミニマム役牌ドラ2の4000点です
それでも索子のどれかが重なれば🀃を鳴ける形にもなりますし、対子の🀃を安全牌として守備力も確保されているので、ちょっと遠いですが強気にアガリに向かっていきます



続く🀃もポン

親の現物2枚消費しての2副露二向聴という非常に不安定な形です

索子の🀐🀒🀔🀖どれを引いても雀頭+搭子という形にできるので有効牌自体は結構多いのですが、索子の最終形が嵌張になりやすく和了しやすいとは言い難いことと、赤🀔やドラ🀟が出ていく受入れも多いことから打点面でも若干の不安が残ります

この🀃は鳴けない人が多そうですが、果敢に前進していきます


あれよあれよと両面両面の一向聴になったところ

ドラ🀟を引いて役役ドラ2の満貫両面聴牌にたどり着きました

ひとつ下にずれていたら2000点の聴牌ですし、上にずれていても4000点の単騎待ちになってしまっているので、この差は大違いですね



すんなり🀘をツモって満貫ツモアガリとなりました


東三局 門前の衝突


先制立直は親番にこ選手

立直役ドラ6の倍満確定立直です
字牌2種の双碰で序盤の立直として待ちは最強クラスです

出るのが先かツモるのが先かと言ったところですが

西家あやじゃん選手も手が良いです

現物🀐は抜かずに1切れの🀁🀃と切っていったところです

筋🀛程度なら押せそうなので追いつけるかといった一向聴でしたが、無筋🀜を掴まされてしまいました

諦めて🀐を抜くのか、🀏の対子落としで様子を見るのかと言ったところですが、ここから🀛プッシュとしました

🀛は辺張にも双碰にもあたる牌ですから🀏よりも危険度は高いですし、🀛を押すということは、後々🀜をも押していくということです
それも織り込み済みで、ダブドラの花牌を2枚抜いている親相手であろうと自分の両面二つの価値を信用して🀛押していきました


🀞引いて聴牌したので、🀜切って追っかけ立直です
立直平和赤2で見た目7枚の両面待ちは十分に勝機アリです

残り筋6本で両無筋🀜の放銃率は3割くらいありそうですが、🀞のワンチャンスで片筋が薄めかつ序盤立直であるため愚形率もそれなりにあるとするとかなり押せそうです

そして、こんな🀓🀖待ちは残されたザビ子選手から打たれることはまずありえないですね

それならば

オープンしてしまいましょう

立直オープン平和赤2で、ツモれば跳満からですし直撃も裏1で跳満です
自分の打点が上がることで、より追っかけ立直の期待値を上げることができています


結果は

にこ選手のぽっちツモ
本日二回目のぽっちです

アツい捲り合いは親倍ツモで決着しました


東三局一本場 効率よりも好形変化


ここで終われないのがあやじゃん選手

🀖引いて🀗切り

🀗を先切りして🀜を残すことで🀛🀝引きによる両面変化からの辺🀒払いが狙えます

ただ、危険な🀜が浮いたまま一向聴の🀇🀗の4枚の受入れが消えています
8枚の好形変化のために4枚の聴牌受入れを消すことは早々ないとは思いますが、🀇🀗がツモれない予感が何かあったのでしょうか


🀓を引いて🀜切り立直

普通に辺🀒で立直を打っていきます


この辺🀒は結構生きており、更にはぽっちもまだ山にいるのでぽっちつも返しがなり期待できる先制立直です

しっかりドラ🀒をツモって跳満のアガリとなりました


南一局 混一よりも


親番ザビ子選手、🀆から軽快な仕掛け出し

🀆ポンして打🀅

🀅を残すことで混一移行も選択肢として残せるようになりますが、赤ドラ🀝受けの両面搭子を払うことはないとして🀅を切っていきました

🀡を残すことで🀠引きで高目全帯の聴牌がとれるようになります
現状の打点が役牌花1なので、自然に🀡1枚で1飜増える可能性が残るのは嬉しいですね



1切れの🀂を持ってきて打🀡
🀠🀐が必須な全帯のためだけに危険な🀡をいつまでも持っておくわけにはいきません

こういった押し引きに関わるバランスがとても優れていますね


2切れの🀅と1切れの🀂では🀅切り
細かいことは気にしないスタイル

現状いまいちぱっとしない手だったのですが、巡目が進んでいくと

花3赤1の満貫ツモアガリとなりました

仕掛けた瞬間の打点は足りずとも赤や花である程度打点はついてくるので、アガリに向かうことの重要さがわかりますね



南一局一本場 枚数重視


南家あやじゃん選手に仕掛けが入る中、西家にこ選手が先制聴牌

🀔🀇双碰か嵌🀕かの選択です

ザビ子選手が4巡目に🀔先切りを見事成功させており、双碰待ちは残り見た目2枚になってしまっています
しかし🀕も1枚切れており残り3枚

見た目枚数の多い🀕待ちで立直と行きました

🀕切ったあやじゃん選手や🀔切ったザビ子選手が🀕を持っていないケースはあり得るので、🀔🀇よりはツモれそうな待ちになっています
また、あやじゃん選手から再び🀕が打たれるケースだってあります

もちろん🀇待ちは強いのですが、地獄待ちのような🀇に頼るくらいならばツモもロンもあり得る🀕待ちの方が強いでしょう


狙い通りあやじゃん選手から出た🀕を捕らえて満貫のアガリとなりました


南二局 振聴なんて関係ない


親が流れた西家ザビ子選手

🀀を重ねて狙い通り混一へ向かいます
潔く🀝から切って進めていきます
🀜引いて両面になったところで切っていく搭子は結局ドラ含みの辺張になりそうですので、赤🀝残したとて混一と表ドラの3飜失ってしまいます
そうであれば赤を残しておく打点的メリットは無視してよさそうですね

危ない牌は早めに切っておいた方がよいです

そして、狙い通り🀃も🀀もポンできました

打🀓で辺🀖待ちです

筋ひっかけを狙った形ですが、愚形がなんでもあり得るような混一仕掛けに対して、最終手出し🀓では🀖は普通であれば全くつり出せません
また、🀓切りとなると聴牌率が端牌の🀐切りと比べてわずかに高く見えます
🀐切りの方が🀖切ってもらえることすらあるかもしれません

更に言うと、現状の手役が役牌混一ドラ2なので赤🀔を引くだけで満貫から跳満に打点アップすることを考えると、ここは素直に🀐切りで良いように思えてしまいます

ただ、場末キャラとして筋ひっかけに拘泥するのはアリなのかもしれません



🀕引いて🀖🀗に待ち替え
打点は変わらずなのでうれしい待ち替えですね


🀔引いて🀗切り

🀖🀗の見た目6枚待ちから、振聴🀓🀔🀖の10枚待ちに受けました

どうせこの仕掛けに対して索子は打たれないのであれば、振聴であっても見た目枚数が多い方がよいでしょう

一応、🀓切りのところで🀐切っていれば、振聴は変わらずですが🀐と🀑の分だけ待ちが増えてます

しかし、そんなものは

赤🀔を自力でツモってしまえば関係ありません

役牌混一ドラ3の跳満です


南三局 国士無双


ダントツラス目の西家あやじゃん選手

🀆待ちで国士無双聴牌です

これに飛び込んだのがザビ子選手

32000点のアガリとなり、2着浮上に成功しました




あとがき

がんばって削ろうと思ったのですが、見どころがありすぎたのでどうせならと全和了入れてしまいました

既に大ボリュームなのですが、和了の裏に隠れて取り上げられなかった手順もたくさんあったので、是非自分の目でチェックしてもらえたらなと思います

それでは今回の記事はここまでです

また明日の記事でお会いしましょう😉

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