【ザンリーグ】役満!オープンリーチ!!この派手さこそ三人麻雀【企業リーグ観戦記(11/6)】
本日、11月9日は企業リーグのファイナル最終戦が行われます
ぜひご覧ください
さて、最終戦を見る前にここでひとつファイナルのラス前、つまり5戦目の熱戦も振り返っておきましょう
役満が飛び出したり、オープン立直が頻発したり、終始派手な一戦でした
特に派手なところに注目していきます
二度受けは埋めるもの
開局から好調な健康麻雀にまめのひろー選手
最も急所である🀒を引き入れて二向聴です
ここが埋まらないと難しい選択が続いていくことが多いですが、こうなってしまえばあとはほぼ一本道ですね
すんなり嵌🀚も埋めてしまいます
愚形部分から埋まる絶好の展開
こうなると、次に引きたいのはあの牌ですね
そうです、ドラの🀞です
ドラ🀞を暗刻にしての先制リーチ
嵌張埋めて、もひとつ埋めて、ドラを暗刻にして残った両面待ち
こんなにうまくいったのですから、ツモれないわけがありませんね
天空から🀕が降ってきました
降ってきたと見紛うほどの真上からの引きヅモで、リーチ一発ツモドラ5の倍満1枚です
解説ヨーテル氏「健康麻雀でやったらおこられますね」
引きヅモして絶好調のひろー選手は止まることを知りません
続く東二局、ひろー選手自身の親番では
またも二度受けの嵌🀕を引き入れます
そして🀂を暗刻にします
これにより、🀚🀛🀜🀝🀞🀟🀠🀓🀔🀕🀖🀗🀘で両面以上の聴牌になります
聴牌しないのは🀙🀡🀐🀑🀒🀀🀁🀂🀃🀆🀅🀄です
聴牌する牌の方が多いです
さて、この時点で既にすごく強い一向聴ですが、最も強い聴牌にするにはどの牌を引きたいですか?
考えるまでもないでしょう
ダブドラの🀔です
打点が一枚で2飜アガリますし、待ちも筒子の三面張です
🀔が一番うれしいならば
🀔を引いてしまいましょう
これは最早優勝者のツモと言って良いでしょう
最高の三面張立直が打てたのですから
🀚を引けないわけがありません
リーチツモドラ5の親跳満です
このアガリを見た解説ヨーテル氏
「このままトップ逃げ切れば、役満二回打つとかなければ優勝できると思います」
いくら三麻といえど役満なんてそう簡単に出るものでもないですし、かなり決まったかと思われましたが、ここに座るのは企業リーグで戦い続けている三麻打ちです
そう簡単には出ずともそう簡単にはやられません
暗刻×4
東二局の一本場、南家に座る合同会社ザンのぶん選手
2巡目にして以下の配牌
ここから打🀅とします
誰がどう見ても混一の手なので🀑が不要なことに違いはないのですが、実はよく見ると🀅も大していりません
この手から🀅を重ねた場合には四暗刻を狙って🀚🀜と切っていくことになるのですが、その際の受入れは3対子形につき嵌張残りより2枚ロスするので強い変化とはあまり言えません
何より、この手ですぐに🀛埋まった場合の河に大きな差がでます
🀇🀅🀑の切り順なら、普通すぎてなんでもあり得ますね
しかし、🀇🀑と序盤に並べてあっての🀅切り立直は、🀑よりも🀅が大事だったということから字牌が欲しかったと推測されて字牌の出和了率が落ちます
最終形が🀃との双碰になるようなこの手でそれは大きな損と言えるでしょう
河の見栄えにも気を遣える丁寧な一打でした
丁寧なプレイにはご褒美がやってきます
これで🀑切り
ぶん選手はここでも一瞬悩む素振りがあったので、🀜先切りすら考えていたかもしれませんね
🀑を切った次巡にはなんと🀚を暗刻にします
この手をロンすると倍満なので、立直することで他家を抑えてツモりにいきたいところです
🀜切って立直とします
🀡を見事ツモりました
四暗刻、役満です
点数を申告し、一息つくぶん選手
親被りしたひろー選手
豪運を発揮していたひろー選手ですが、なんと逆転を許します
チップも抜かれてしまったので、これでにまめとザンは殆ど並んだと言ってもよいでしょう
解説ヨーテル氏「このあと役満が出ない前提ですけど、どちらも最終戦でトップ条件くらいが残りますね」
その後、東三局はひろー選手のリーチ引きヅモドラたくさんで倍満
南一局はあやじゃん選手の先制立直とそれをトバしにいったぶん選手がぶつかりあやじゃん選手の勝ち
続く一本場はぶん選手の徹底した守備手順によるダマ跳満と時は進みます
么九牌×14
親を流されてしまったあやじゃん選手
着アップは狙わなければいけないので、こんなにバラバラな手でもなんとかしないとしけません
とりあえず国士本線ということで打🀜
おっと手牌にまだ花牌がまぎれていますね
花牌は中張牌ではないとはいえ、国士無双にはいらない牌なので早めに抜いておきたいところです
🀃暗刻からの筒子混一であったり、牌が重なった時に四暗刻形向かう可能性もなくはないので、抜いた方がいいですね
気持ちが切れてしまったのかもしれませんね
ただ、今打っているのは三麻というゲームです
気持ちを切るには早すぎます
なぜなら、花を抜いた先にはこんな手牌が待っているからです
国士無双の二向聴です
ここから切るのは被っている対子の🀀🀃🀅からの選択ですね
🀃は見せないことで他家の牽制にもなります
🀀は1切れで安牌として使えます
🀅は鳴かれた場合に他家に躱されてしまう可能性もありますが、持てば持つほど危険です
🀅切りとしました
そしてその次巡
🀂をツモったことで国士無双聴牌です
🀀を河に置いていきます
この32000点を直撃できればチップも込みで最終戦に大きく望みをつなげることができます
視聴者も本日二度目の役満の気運に盛り上がっています
しかし、あやじゃん選手に誤りが発生します
先ほど空切りした🀃をここでも空切りしてしまいます
これによってドラ🀃の対子落としがバレてしまいます
ツモ切りであればただ🀃が裏目っただけの人ですが、手出しということは意図をもってドラの対子を切っていったことがわかります
他家から見て大物手が必要なあやじゃん選手が生牌のドラの対子を落としていくことがあるでしょうか?
これによって小車輪や四暗刻が否定されてしまうので、残る手役は国士無双に限定されてしまいます
そうなると和了率は若干下がってしまいますね
さて、親が役満を聴牌している中、🀏を掴んだ人がいます
にまめのひろー選手です
親が国士模様の捨て牌といえど、聴牌しているかどうかまではわかりません
自分が七対子の一向聴ということもあって🀙を押していきます
🀗🀘🀏の場況が非常によさげなので、自分がアガリにいけそうです
続いて🀂もプッシュ
🀏が七対子の待ちとして狙い目だからこそ手牌に残っていますが、聴牌したら出ていってもなんら不思議ではありません
その🀏はぶん選手のもとにも訪れます
こちらはひろー選手の🀙プッシュを見て既に🀚切って撤退済みですので、打たれることはないでしょう
🀃対子落としに対して🀙押しているひろー選手の聴牌率が相当高く見えており、そこをしっかり警戒していますね
ひろー選手の🀏が打たれるか、はたまた残り1枚の🀏をツモれるか
結果は
国士無双、役満です
点数申告をするあやじゃん選手
本日二度目の役満親被り、ひろー選手
オープンリーチ!
役満によってオーラスに条件が残ったあやじゃん選手
満貫アガれば2着ですが、跳満ツモでトップになります
チーム状況を考えるとなんとしてでも跳満ツモを作りたいところです
ただ、先制聴牌はこの形
🀑を切ると立直ツモ赤赤の満貫にこそなりますが、オープンしても跳満になりません
ここでは立直は打てませんね
となると、ここから打点を上げる手段を考えなければいけません
最も現実的なのが平和でしょうか
🀒を切っておくことで平和に必要な両面を固定します
すると、🀐🀓から埋まった場合にも🀛🀝🀟引きならオープン立直で跳満ができます
それでもあやじゃん選手は🀑切って一旦聴牌に取りました
手役に拘らなくても打点を上げる手段はあるじゃないかと
花牌を抜いたことで、立直オープンツモドラ3の跳満完成です
アガリ牌の🀝が2枚に加えて白ぽっちも生きています
残り3枚を引けるかどうか
オープン立直のツモを待つだけの展開になるかというと、そうはならないのが三麻の面白いところです
まずカウンターの聴牌を入れたのはひろー選手
役なしの嵌🀞待ちです
ひろー選手からするとあやじゃん選手にツモってもらえるのは2着落ちこそするものの優勝争い中のザンがラスに沈むのでさほど悪くはありません
自分からオープンに飛び込むリスクを負うことはないのでダマテンとします
続く悩ましいツモがこちら
🀟を切っておくと、切れない🀝を雀頭候補として🀓🀖🀚🀝引きで平和の聴牌ができるようになります
現状の待ちの🀞はあやじゃん選手のオープンに2枚内蔵されておりアガリ目が薄いことを考えると、聴牌を外してもよさそうです
ここは🀔ツモ切りで現状の聴牌を優先しました
あやじゃん選手はなかなか🀝をツモれません
ひろー選手もなかなか🀞をツモれません
それもそのはず
なんとぶん選手の手牌が二人のアガリ牌をすべて吸収していました
しかも聴牌です
あやじゃん選手に通る🀛は当然切るとして、立直判断はどうするか
オープンリーチ!!
オープンすることで打点が立直オープンドラ3の5飜スタート
リーチドラ3の満貫であっても、あやじゃん選手から立直棒が出ているのでアガればトップです
オープンする必要はありません
ただ、この巡目の親立直に🀜🀟が打たれることはまずないので、どうせ打たれないならば開けてツモ跳満を確定させて素点をたたきにいこうという判断でしょう
このオープンによってひろー選手は自分のアガリもあやじゃん選手のアガリも無くなったばかりではなく、ぶん選手の和了牌🀜が山に1枚残っていることも知ります
ぶん選手にツモられたくない二人の祈りが通じたのか、ぶん選手の最終ツモは🀜ではなく🀓でした
祈りが通じて筒子が索子になりましたね
あれ、でもその🀓って
カン
暗槓できる牌でした
天を見上げ息を整えるぶん選手と、楽しそうに槓ドラをめくるひろー選手
嶺上に置いてあるのは果たして
🀁でした
決着は次局に持ち越しです
最終局は、ひろー選手のドラ🀁ポン
ぶん選手の🀅ポン
二人の仕掛けがぶつかります
ひろー選手が掴んだ🀡は
ぶん選手に跳満の放銃
これにより、ひろー選手はラスまで転落
ぶん選手がトップに躍り出たことで、ザンは最終戦を僅差の首位で迎えることとなりました
ザン96枚
にまめ95枚
リレイズ50枚
これにて最終戦が行われます
あとがき
ひろー選手の豪運、役満、ラス親まわりの間合取り、オーラスのオープンなどなど全局に見どころがあるすさまじい半荘でした
これだけ書いてもなお記事が長すぎてしまうとの懸念から省略した部分がたくさんあります
麻雀は見るだけでも十分に面白いですね
見るだけでおもしろいこと間違いなしの最終戦は今夜11/9の19時放送です
それでは今回の記事はここまでです
また明日の記事でお会いしましょう😉
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